製本工場見学の記録

日本エディタースクールでは、全日制 編集者養成総合科の受講生を対象に製本工場見学を行っています。(年1回開催) 見学場所は老舗の製本会社、牧製本印刷株式会社さんの工場です。
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11月に全日制編集者養成総合科の講義の一環として、製本工場見学に行きました。見学したのは牧製本印刷株式会社。1901年創業の老舗の印刷会社です。製本の様式には「上製本(本製本)」と「並製本(仮製本)」の2種類がありますが、前者の工程を少しご紹介いたします。

2013-11-08 19:16:50
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印刷工場から運ばれた刷本(面付けされた本文用紙)は、断裁する前に「突き揃え」という作業をします。紙束を突き揃え機に乗せ、辺を揃えます。最後にローラーで空気を抜くと紙束はぴたりとくっつき、正確な断裁ができる状態になります。 http://t.co/z0QuwkbREk

2013-11-08 19:18:31
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突き揃えした刷本は断裁機で「断ち割り」します。トンボと呼ばれる印が印刷されており、それに合わせて切ると指定の寸法になります。 http://t.co/0Ue3TiSrou

2013-11-08 19:19:11
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刷本は「折丁(おりちょう)」と呼ばれる形になります。1枚の刷本を3回折ると16ページの折丁になります。多くの本は16ページの折丁を重ねて作られており、折丁は「丁合(ちょうあい)」という工程で正しい順にします。写真は丁合機です。 http://t.co/38wAeWUN1l

2013-11-08 19:19:55
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折丁が次々と機械に流され、ページの順番どおりに重ねられていきます。 http://t.co/9StIiCUjWK

2013-11-08 19:20:37
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丁合機に付いたカメラが1丁ごとに点検しています。ページの順が違っているものははじかれます。ここで乱丁を防ぐことができます。牧製本印刷での乱丁・落丁の割合は1万分の1程度だとか。 http://t.co/mzxWBXrVM4

2013-11-08 19:21:02
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丁合されたあとは「綴り(かがり)」という作業で綴じられます。本の綴じ方にも様々な種類がありますが、見学させていただいたのは糸綴じの工程です。大きなミシンのような機械で綴じられます。 http://t.co/8RW2BNEo7S

2013-11-08 19:21:42
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綴じられた本文の背を見るとこのようになっています。正しく丁合されていると、折丁に付けられた印がVの字に並びます。 http://t.co/1xRYM84PHA

2013-11-08 19:22:22
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本文をホットメルトと呼ばれる科学接着剤で「下固め」します。写真の中央の白い液体がホットメルトで、ローラーの上を通る本文の背に液体が塗られる仕組みです。 http://t.co/IfrZtGFSGT

2013-11-08 19:22:59
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くっついた本文はベルトコンベアを流れ、次々と本の形に加工されていきます。「スピン(糸のしおり)」や「花布(はなぎれ)」が付けられ、背に丸みを出し、バッキングして形を整えます。測定器の上を通り、基準を満たしていないものはここではじかれます。(写真がうまく撮れず……。)

2013-11-08 19:27:23
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最後に「表紙くるみ」。このあとはトライオートという機械で、カバーや帯をかけたり、スリップをはさみます。最終確認はもちろん人の目で行われます。作業員の方々による丹念なチェックが加わり、壊れにくい高品質な本の仕上がりを可能にしています。 http://t.co/vfEbp5fEPn

2013-11-08 19:28:15
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製本の世界も専門用語が多いですね(^_^;)エディタースクールの500円シリーズ「本の知識」では本づくりの基礎知識をわかりやすく説明しています! http://t.co/x8FC5YrCYo

2013-11-08 19:32:23