- funny_quartet
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《――天気予報をお伝えします。天気は全体に回復に向かっています。今夜は満月の夜になるでしょう――》 カミュ「……」
2014-03-07 21:44:07カミュ「愛島、今夜に決めたぞ、出発だ」 クップル「……ワタシ修行の旅、まだイヤです」 カミュ「俺は晴れの日に出発すると決めていた」 クップル「むー」
2014-03-07 21:45:21カミュ「黙れ、俺が決めたら今日だ」 クップル「黒猫に黒服でまっくろクロです」 カミュ「仕方あるまい。昔から伯爵の服はこうと決まっている」
2014-03-07 21:46:36「うまくいかなかったら帰ってきていいのよ」 カミュ「そのようなことにはならん」 「自分で住む町を見つけるなんて、大変だね」 「大丈夫よ、カミュなら」
2014-03-07 21:48:05陛下(シルクパレスの古くからのしきたり。伯爵の子は17歳で家を出る。他の街へ行き、一人前の伯爵になる修行の旅。彼にもまた、いい街が見つかることを……)
2014-03-07 21:49:41♪あの人はもう気付く頃よ バスルームにミューズの伝言♪ http://t.co/wXI0w2ew0P
2014-03-07 21:50:54クップル「カミュ、あれ!」 カミュ「あいつは」 レン「やあバロン!セッシー!こんばんは。奇遇だね、こんな美しい満月の夜に」 カミュ「……、しばらく貴様と会うこともない」 レン「おや、それはどうして?」 カミュ「修行だ」
2014-03-07 21:52:34レン「修行の旅か…オレは修行なんてまっぴらだよ」 カミュ「だろうな」 レン「こんなふうに自由に、風のおもむくままに流されてるほうが、あってる」 カミュ「……」 レン「それじゃあねバロン!セッシー!君たちならきっと上手くいくよ!」 カミュ「(俺には魔法以外、何があるのだろうか)」
2014-03-07 21:54:26クップル「カミュ、どっちに行くのですか?」 カミュ「南だ、海の見えるほうへ」 ――東京湾の見える街――
2014-03-07 21:55:52カミュ「愚民が多すぎて降りられない」 クップル「大きな街デス、もう他の伯爵がいるかもしれまセン」 カミュ「まだ分からん」 クップル「あ!カミナリモン!」
2014-03-07 21:57:26カミュ「俺はシルクパレス伯爵のカミュ、それと黒猫の愛島」 翔「いや、待て待て、それをきいてるんじゃねえから!」 カミュ「ほう、警官、この街に伯爵はいるのか」 翔「俺の質問に答えろよ!まずセンター街を飛ぶな!」
2014-03-07 21:59:20トキヤ「ご宿泊ですね、未成年の方ですか。どなたか保護者の方は?」 カミュ「俺は伯爵だ。伯爵は17歳で独り立ちするものだ」 トキヤ「そうですか。それでは身分証明書などお持ちですか」 カミュ「……結構だ」
2014-03-07 22:01:30クップル「もう夕方デス」 カミュ「……」 クップル「別の町を探しまショウ、もっといい街がありマス」 嶺二「ランラーン!忘れ物!らんらぁーん!」
2014-03-07 22:03:00嶺二「これがないとランラン困るだろうなぁ、……お客さん悪いけどちょっと待ってて!これ届けてくるから」 カミュ「愚民」 嶺二「?」 カミュ「よこせ」 嶺二「??」 カミュ「届けてやる、と言っている」
2014-03-07 22:04:23嶺二「いいの?」 カミュ「はやくよこせ」 嶺二「そっかぁ~それじゃ、わるいねえお兄さん!」 カミュ「愛島、行くぞ」 クップル「ハイ」 嶺二「?!……飛んだ?!」
2014-03-07 22:05:43カミュ「そこの愚民」 蘭丸「?!」 カミュ「弁当屋から頼まれた、忘れ物だ」 蘭丸「お、おう…さんきゅ」 カミュ「気をつけろ」 蘭丸「………おう」
2014-03-07 22:06:59嶺二「あ!お兄さん!さっきは助かったよぉ~!ありがとまっちょっちょ!」 カミュ「(まっちょっちょ?)」 クップル「(マッチョッチョ?)」 嶺二「ちょうどお弁当も売り切れたし!待って!お礼するよ!」 カミュ「(愛島、まっちょっちょとは何だ)」 クップル「(日本語ムズカシイです)」
2014-03-07 22:08:13嶺二「適当に座ってー、コーヒー?ココアもあるよ?」 カミュ「ココア」 嶺二「はいはーい!猫ちゃんにはミルクね!」 クップル「ファンタスティック!」 嶺二「そうだ、名前教えてよ!」
2014-03-07 22:09:32嶺二「そっかー、自分の街を見つけるんだ!大変だね~!で、今日泊まる所は決まったの?」 カミュ「いや」 嶺二「なんだ!はやく言ってよ!」 カミュ「!」 嶺二「今日ボクこれからお仕事だからさ、出かけるけど、2階空いてるから使って!」
2014-03-07 22:10:53――寿弁当の手伝い―― 嶺二「グッモ~ニン☆よく眠れた?」 カミュ「ここは……貴様の弁当屋なのか」 嶺二「そ!実家で作っててここは2号店って感じ。でもそろそろボクの仕事も増えてきたからこの店も終わりかな」 カミュ「仕事?」 嶺二「うん、ボク本業アイドルだから!」
2014-03-07 22:12:41カミュ「寿」 嶺二「ん?」 カミュ「店は当分閉めるな」 嶺二「え?」 カミュ「働いてやらんこともない」 嶺二「?!」 カミュ「暇だからな」 嶺二「ミューちゃん!!ありがとう!!」 カミュ「(みゅーちゃん?)」
2014-03-07 22:14:00嶺二「店番してくれるならすっごく助かるよ!お昼のお仕事も入れてもらうね!」 クップル「(みゅーちゃん?)」 嶺二「ボクいま駆け出しでさ~日向龍也ってわかる?あ、わかんないか~ほら!この人!」
2014-03-07 22:15:06カミュ「(こいつはきいてもいないのによく喋るな)」 嶺二「カッコイイよね~!いま先輩の付き人してて、でもほら、ボクだってね!たくさんお仕事増やしたいし!」
2014-03-07 22:16:14カミュ「愛島、買い出しに行くぞ」 クップル「お金足りますか?」 カミュ「しばらくはホットケーキだ」 クップル「楽しそうですね」 カミュ「ホットケーキだ……!!!」
2014-03-07 22:17:39