#鳳翔の艦娘講座　ドイツ海軍巡洋戦艦　海外艦　～シャルンホルスト・ワンポイント編～

鳳翔 @Housyou_kankore

さて、それでは時間も程良く良い頃合いになりましたので。 本日の #鳳翔の艦娘講座 を行いたいと思います。 何時もの様に拙いお話ですが、酒の肴・寝物語と聞いて頂ければ幸いです。 本日は３回目の海外艦。「呪われた」とも云われていた、ドイツ海軍巡洋戦艦・シャルンホルストさんです

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なお、艦これ的に見たシャルンホルストさんは２代目さんにあたり、ドイツ海軍で３代、それから日本で姿を変えた１代さんの合計４人がいらっしゃいます。 ですので、何時もの様に初代さんから系譜を辿り、日本で姿を変えた方は最後の方に解説をさせて頂きます。

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まずは初代さんから。 初代のシャルンホルストさんは、１９０７年と云いますから明治４０年に建造をされた、シャルンホルスト級装甲巡洋艦のネームシップです。 ドイツ海軍では大型巡洋艦に分類をされています。 ドイツ海軍の艦艇分類は日本のそれとはやや違いますので、ご注意下さい。

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艦名はプロセインの将軍ゲルハルト・フォン・シャルンホルストにちなんで付けられています。 シャルンホルスト級装甲巡洋艦は、この時代の艦艇らしく、前後にそれぞれ１基づつ２基の連装主砲と、船側にハリネズミの様に並べられた副砲によって武装をされています。

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この時代はまだ石炭機関の時代で、初代さんも最大２０００トンもの石炭を積載して燃料として居ました。 さて、シャルンホルストさんですが。 １９０５年１月３日に起工、１９０６年３月２２日に進水、１９０７年１０月２４日に就役をします。

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第１次世界大戦時、ドイツの「東アジア巡洋艦戦隊」旗艦として任務に従事をして居ました。その際の艦隊構成は装甲巡洋艦２、軽巡洋艦３と成っていましたが、戦争勃発時には各地に散在をして居ました。

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１９１４年、シャルンホルストさんは妹のグナイゼナウさんと共に青島から太平洋巡航に出て、ポナペ島に留まり、そこで開戦を迎えます。 １９１４年８月に軽巡洋艦１が加わり、シャルンホルストさん達は出航、パガン島に移動をします。 その翌日もう１隻の軽巡洋艦も合流をします。

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その２日後に４隻は出航、後から来た軽巡洋艦１隻がインド洋に向かいます。 シャルンホルストさんたちはそのままサモアのアピア沖に移動をします。 １９１４年９月、シャルンホルストさん達はパペーテ砲撃を行い、フランス砲艦ツェーレーを撃沈します。

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補給の後にイースター島に向かい、そこで軽巡洋艦２隻と合流後、１９１４年１１月にチリ沖においてイギリス艦隊と交戦。この海戦で英装甲巡洋艦２隻を撃沈します。 ところが、その後向かったフォークランド諸島沖において、英海軍の巡洋戦艦２、装甲巡洋艦３、軽巡洋艦１の艦隊と交戦。

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後に云うフォークランド沖海戦ですが、この時代巡洋戦艦が相手では装甲巡洋艦では敵わず、シャルンホルストさんは撃沈をされてしまいました。 以上が、初代シャルンホルストさんの戦歴でした。

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初代シャルンホルストさんの諸元ですが。 全長１４４．６ｍ、全幅２１．６ｍ、排水量１２７８１トン、速力２２．７ノット。 ２１ｃｍ連装砲２基、 ２１ｃｍ単装砲４基、 １５ｃｍ単装砲６基、 ８．８ｃｍ単装砲１８基、 ４５ｃｍ水中魚雷発射管４門、 を装備して居ました。

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では続きまして、艦これ的に見て時代が合う、２代目シャルンホルストさんです。 ２代目シャルンホルストさんは、１９３５年にヴェルサイユ条約軍事条項の破棄後に建造をされた巡洋戦艦です。 但しドイツ海軍には巡洋戦艦と云う類別がありませんでしたので、シャルンホルスト級戦艦と呼ばれていました

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主要国の戦艦と比較をした場合、速力に勝って防御が劣り、主砲口径も小さく、イギリス海軍はシャルンホルスト級を当初巡洋戦艦と類別をして居ました。 元々シャルンホルスト級巡洋戦艦につきましては、第１次世界大戦の未成艦「ヨルク代艦級巡洋戦艦」を元に速力と防御に主を置いた計画が立てられます

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但し、条約下に於いてドイツが建造をした「ポケット戦艦」ことドイッチュラント級装甲艦に対抗する意味でイギリスがダンケルク級戦艦を建造開始するに至り、既存設計では対抗できないことが明白になったので、対抗して大型化を目指す事になります。

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ポケット戦艦につきましては、去年８月１６日の艦娘講座番外編にて取り上げていますので、こちらも合わせてご覧下さい。 http://t.co/23Sg3OHgM8

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さて、簡単に大型化を目指す、とは云いましても、様々な設計案が机上で練られますが、結局の所ヴェルサイユ条約が足かせとなって、実際に建造しない事には国防の役に立たないと云う結果になります。 １９３５年のヴェルサイユ条約破棄を受けて、一部設計を変更して建造が再開されます。

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艦の大型化に伴い、主砲塔数を３基に増加、ディーゼル機関では無く信頼性の高い重油機関・蒸気タービンの組み合わせに変更をされます。 しかし、ドイッチュラント級で採用された防御構造や機関配置が採用をされなかった為、対艦防御・水雷防御が低下する事になりました。

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さて、シャルンホルストさんですが。 １９３０年６月３０日に起工、一時中断の後１９３５年６月１５日に再起工、１９３６年１０月３日に進水、１９３９年１月７日に就役をします。 就役後の公試で艦首が波を被ると云う不具合が発生して、再びドッグ入りをします。

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海面に対して垂直だった艦首を前方に突き出した形に変更をしたのですが、今度は錨鎖口の位置が悪くて波がそこから吹き上げ、結果的に波を被る事に変わりはありませんでした。 しかも砲塔などの防水が工夫をされなかった為、前部砲塔は浸水でしばしば故障をしたそうです。

鳳翔 @Housyou_kankore

三度目の改修で波かぶりは解消された物の、砲塔の不具合はその後も続く事となります。 １９３９年１１月、妹のグナイゼナウさんと共にアイスランド南方へ向け出航をします。 途中イギリスの補助巡洋艦と遭遇。これを沈めますが、イギリスに発見された事を受けてアイスランド南方進出は中止となります

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シャルンホルストさん達は嵐に紛れて英軍包囲を突破。ヴィルヘルムスハーフェンに帰投をします。 １９４０年２月、ノルウェー沖に進出をしますがこの際は戦果はありませんでした。 １９４０年４月、ノルウェー侵攻作戦、ヴェーゼル演習作戦に参加。

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途中、ロフォーテン諸島沖でイギリス巡洋戦艦レナウン（レパルスさんと同型艦）と交戦。損傷を受けます。 戦闘終了後、ヤンマイエン島に向かい、その後ヴィルヘルムスハーフェンに帰投をします。

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１９４０年６月、ユーノー作戦に参加。 ノルウェー北部に進出後、タンカー・トロール船・兵員輸送船を沈めます。 その後英空母グローリアスと随伴の駆逐艦２隻に遭遇。後に云うノルウェー沖海戦です。 この戦いで３隻とも撃沈をしますが、シャルンホルストさんも雷撃を受け損傷をします。

鳳翔 @Housyou_kankore

この後、応急修理の為トロンハイムへ向かい、その後キール港に向かいますが、その途中で幾度も英軍の空爆を受ける事になります。 ところが、何度も攻撃を受けますが損害はほぼありませんでした。 修理完了後、通商破壊に従事。およそ５００００トン近くを沈めています。

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１９４１年３月、ブレストに入港後機関不具合の修理に入ります。 ７月に修理が完了をしてラ・パリスに向かいますが、それをイギリス軍に察知され、ラ・パリスで空襲を受けます。 ５発の命中弾がありましたがうち３発が不発に終わります。 この修理は１２月までかかる事になります。