キケロについての書き込み

キケロを読んで気づいたことの書き込み
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Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

岩波から出ている大西英文のキケロやセネカの訳は、日本語として単独で読むのは無理だな。ラテン語の勉強で訳本で使えるかどうかのレベル。

2011-05-18 22:50:00
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

岩波新書『キケロ』、第一章でペトラルカの口を借りてキケロの悪口がさんざん書いてある。第二章から読む気がなくなった。

2011-05-19 18:15:39
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

ローマの弁論家キケロの翻訳、19世紀のもので、グーグルブックでテキスト付でただで全部読めるのはフランス語だけらしい。

2011-05-22 05:17:35
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

キケロの『弁論家論』で最初に扱われる、弁論家の方ががどんな専門家よりも専門的な内容をわかりやすく伝えることができるという問題は、翻訳家の方がどんな専門家よりも専門書を上手に訳すことができるかとう問題と同じで、専門家は自分が知っているはずのことをうまく翻訳できないのだ。

2011-06-16 03:36:40
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

プラウトゥス、ローマ喜劇集3『カルタゴ人』の訳者は日本語ができるねえ。この人はキケロー弁論集(岩波文庫)も訳しているから、借りてきて読んでみよう。

2011-11-29 18:12:46
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

キケロー選集2『ピーソー弾劾』の1を読んだが意味の不明の文章が散見される。で、岩波文庫に入っているのを見ると、分かるように変えてある。キケロー選集は読み直しをせずに印刷してしまったものらしい。買うべからず。

2011-11-30 19:13:22
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

「どこの誰やらもさだかでないシリア人が執政官になったことには、誰も不平を鳴らしていない」(キケロー弁論集p150『ピーソー弾劾』)意味不明。ピーソーはシリア人だったのか?

2011-11-30 19:39:58
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

ここは「誰も無名のシリア人が執政官になったと非難しているのではない」つまり、「シリア人みたいな肌の色をした男が執政官になったことを非難しているのではない」という意味だろう。

2011-11-30 19:48:29
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

というわけでキケロー弁論集の『ピーソー弾劾』の翻訳は期待はずれでした。

2011-11-30 19:49:47
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

『キケロー弁論集』(岩波文庫)は結局読めるのは一つも含まれていないということがわかりました。というわけで、岩波文庫から出ているキケローの翻訳物はどれ読めないことが残念ならが判明しました。読者のためというよりは岩波文庫のラインナップを増やすために作られた本だと思います。

2011-12-01 17:06:23
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

アルキアースは至る所で「大歓迎を受け、本人に対する期待がその才能についての噂を上回り、彼自身の実際の到着による感動がその期待を上回るほどであった。」(キケロー弁論集121p) はあ? お前何言うとんねん。と、まあこんな文章が次々に出てくるのでこの本を読み続けることは不可能だね。

2011-12-01 17:32:25
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

キケロー選集10『善と悪の究極について』「私が楽しみながら著作しているとして、嫉妬にかられて邪魔をしようとするような人間がいるであろうか。また、骨折りながら著作しているとして、他人の学問の努力にわざわざ水を差そうとするような人間がいるであろうか」(p.6)。焦点がぼけている。

2011-12-10 00:08:27
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

キケロー選集10『善と悪の究極について』。さっきのところまではなんとかかんとか訳してるんだが、ニ、からは無茶苦茶になっている。ラテン語のsatis facereを読み違えているし、7ページ最初の段落などは「などと言って。」で終わっていて文章になっていない。これはひどいなあ。

2011-12-10 00:46:36
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

「などと言って。」(p.7)と書くならどうして「などという人がどこにいるだろうか」と書かないのかなあ。原文とできるだけ同じにしたいといってもラテン語と日本語とではぜんぜん文法が違うんだから単語の数まで出来るだけ合わせる必要はないんだなあ。

2011-12-10 00:58:05
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

「私の考えはそれらの人々のものとはかなり異なっている」(P7)の「それらの人々」がこの訳では誰のことかわからない。実は前段で「・・ような人間が、どこにいるであろう」と訳して、その存在を疑問視した人達を指すのだ。「もしそんな人がいるとしても、」を前につけてやればよかったね。

2011-12-10 02:10:14
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

キケロー選集10『善と悪の究極について』の一人目の訳者の訳文は、読者が原文から意味を理解してから読むと、ああそういうつもりでこう訳したのかと分かるというレベル。日本語単独で読んで理解するのは難しいね。

2011-12-10 02:33:31
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

キケロー選集10『善と悪の究極について』は第一巻の五から、つまりエピクロス派の哲学について語り始めるところからは、普通に読める日本語に訳せている。四までの序文がややこしいんだな。原文もややこしい。特に翻訳についての自分の考えをあれこれ言っている所が難解。

2011-12-11 01:43:17
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

『弁論家について(上)』(岩波文庫p182)「さて、君が第三の点として言い添えたこと、つまり、君たちがこうした営みなしでは人生は魅力的なものではないと考える人たちだということだが、あいにくそれは」の「それ」がわかない。Loebの英訳を見ると「そうした考え」はということらしい。

2011-12-11 14:34:42
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

『弁論家について(上)』は第二章の冒頭から、日本語になってないなあ。こんなのを岩波はよく出したな。むかしの現代思想社の『義務について』がちょうどこんな訳だったなあ。

2011-12-11 14:55:01
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

キケロー選集10『善と悪の究極について』(第一巻)、序文が終わって本論に入ると、急に翻訳がうまくなっている。すらすら読める。この落差は多分、本論の内容(エピクロスの教説)は他の本からも確かめられるからだろう。

2011-12-13 02:14:25
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

キケロー選集10『善と悪の究極について』(第2巻55)ここまで哲学の話を上手に訳していたのに、ここで訴訟の話になると途端に分けが分からなくなっている。Loebの英訳では相続人の主張と遺言の内容が食い違っていたと読めるが、和訳は遺言の内容まで相続人のセリフにしてしまっている。

2011-12-13 18:33:20
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

「ガッルスは遺言書の中で、遺産のすべてがガッルスの娘に渡るよう、自分に要求していたことを明らかにしました」→「ガッルスの遺言書では自分は遺産のすべてをガッルスの娘に渡すよう要求されていると、明らかにしました」。しかし、この遺言書は嘘だといいました、というのが原文の意味。

2011-12-13 19:01:41
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

まとめると「プブリウス・セクスティーリウスは、友人たちに、自分がガッルスの遺産相続人であること、ガッルスの遺言書で自分は遺産のすべてをガッルスの娘に渡すよう要求されていることを、明らかにしました。」(キケロー選集10『善と悪の究極について』(第2巻55)

2011-12-13 19:08:17
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

「しかし、セクスティーリウスは遺言の内容は事実ではないと言いました。」と続く。セクスティーリウスは裁判で遺言の信憑性を否定してガッルスの娘に遺産を全部渡さずに大儲したという話。キケロはセクスティーリウスは嘘をついたと思っている。

2011-12-13 19:27:06
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

ここのところは、古代ローマでは相続人の主張のほうが遺言書に勝ってしまうとも読めるため、ややこしい。

2011-12-13 19:29:35
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