こっちで大学の就職活動すると、日本からグラント取ってこれるか、どんな額が現実的かと聞かれますよ。国によっては、研究資金調達調を願書と共に提出しなければならない @kankimura 日本から資金を取ったらどうだろう、という話になった
2010-10-28 13:32:19そうか。今突然気づいたのだが、日本では文科省が基本的な研究環境維持に必要な経費を削って、COEをはじめとする何だかわからないプロジェクト中心の予算運営に切り替えているから、国内の研究者は研究環境が悪化して苦しんでいるけど、海外から見えると資金が豊富に見えるのかもしれない。
2010-10-28 14:19:59そういえばとっても話題になっている論文に関わる件、寧ろ、「可愛そうだなぁ」と思わないでもない。公表論文なしの段階で何かの間違いで採用(90年代初頭以前にはよくあったのです)されてしまい、学術論文を書く能力や技術を見につけないまま職についてしまったことの「悲劇」。
2010-10-29 12:53:01そもそも80年代以前の日本の大学では、大学の教員が退職まで国際社会のそれを含む研究の第一線で厳しい競争を続けなければならない、というディシプリン(規律)自体がなかったように思う。そしてそのような環境に育った世代の人にとって、今の状況は想像を絶するほど厳しいはず。
2010-10-29 12:56:27日本では自分はその境界線の世代なのでこれは感覚的によくわかる。正直、大学院生の頃には、将来自分が英語で論文を書き、海外のジャーナルでの評価を気にしながら生きて行かなければならないとは考えもしなかった。いや、もっと言えば国内の学会等で評価を受ける必要性さえ考えなかったといって良い。
2010-10-29 13:00:20でも彼らの職は定年まで安泰なのですよね。QT @kankimura 80年代以前の日本の大学では大学の教員が退職まで国際社会のそれを含む研究の第一線で厳しい競争を続けなければならないという規律自体がなかった〜そのような環境に育った世代の人にとって、今の状況は想像を絶するほど厳しい
2010-10-29 13:01:21自分の場合は何かの間違いで今の大学の今の部局に来て、お陰で何回かの留学の機会を経る事ができたので、辛うじてここまではやってこれた。でも、その「間違い」がなければ自分も今でも、ちまちまと誰も読まない紀要に、学会の評価など気にせず論文を書いていたに違いない。
2010-10-29 13:02:57@tawarayasotatsu その通りです。自分の周囲だけになるかもしれませんが、どうやら自分の年齢あたりにその境界線があるらしく、両者は全く違うゲームを展開しているように見えます。
2010-10-29 13:04:33教わっている学生と支えている納税者と就職できないPD見ると同情できない。但しこれは氷山の一角で論文出さない人はもっと酷い RT @kankimura とっても話題になっている論文「可愛そうだなぁ」と思わないでもない。学術論文を書く能力や技術をないまま就職の「悲劇」
2010-10-29 13:05:35あまり気にしなくて良いんじゃないかと思います。僕も実際は紀要的なものに結構書いてます。論文の品質も過剰管理の弊害もあります。今日も一本リジェクトのレポート書きましたが。。。学者の良心に委ねるスタイルもありじゃないかと。 @kankimura ちまちまと誰も読まない紀要に
2010-10-29 13:07:18@ttakimoto 勿論、それはよくわかります。おっしゃることの方が正当だと思います。そして一番ずるいのは、論文を書かないことですからね。でも彼等は今の状況に適応しようとしてもその教育を受けていないので、本当に大変だと思いますよ。
2010-10-29 13:09:05@junsaito0529 高いハードルを設定することにより、高い目標に誘うと同時に、多くの人を機能停止に追い込むのが、社会全体としては果たして良いのか、ということですね。
2010-10-29 13:11:39@ttakimoto 但し、一定の年齢に達し、第一線で通用しなくなった人に、無理やり論文を書かせるべきかどうか、という問題は「別に」あると思います。どこの分野の研究者でも、ピークは30代まででしょう。シニアにはシニアの仕事をして貰う、という考え方もあると思います。
2010-10-29 13:15:03出版されて情報が共有されればみんなの利益になるのに、お蔵入りというのが多いと思います。手堅い実証研究が増えるのは良いのですが、反面でビッグピクチャーが分からなくなりますね @kankimura 多くの人を機能停止に追い込むのが、社会全体としては果たして良いのか、ということですね。
2010-10-29 13:16:48@junsaito0529 その点は同感。特に地域研究の場合、情報発掘そのものが重要だ、というのも多いですからね。
2010-10-29 13:18:37@kankimura 先生と私は同年生まれのはずなので、よくわかります。確かに研究者の卵の頃は、ゲームのルールがこうなるとは余り予測していませんでした。 @kankimura どうやら自分の年齢あたりにその境界線があるらしく、両者は全く違うゲームを展開しているように見えます。
2010-10-29 13:28:06@yuuchiyama 先生のような秀才にはともかく、自分のような者には辛い時代になりました(T_T)。バブル世代の甘えと言えばそれまでですが。
2010-10-29 13:33:21事例研究(質的研究)だと、紀要の連載などでないとthick descriptionができないという事情があるように思います。私のデビュー(?)作も準紀要の5回連載でした。 @junsaito0529 @kankimura ちまちまと誰も読まない紀要に
2010-10-29 13:33:26@yuuchiyama そうなんですよねぇ。自分達の年になると、一挙に書籍で出す、と言う方法もある(実際、そうしてる)のですが、その機会がない人には辛いだろうなぁ、と思います。
2010-10-29 13:36:29@myamadakg 紀要に査読を入れるのは確かに無意味ですね。そもそも査読を入れても外部には査読誌だと認められないですし。
2010-10-29 13:57:17同意。不思議です。RT @tito_labo: 紀要よりは審査が入っているはずの学会誌も、実際には応募が少ない例が多いようなのは不思議です。 @junsaito0529: @myamadakg
2010-10-29 14:05:01紀要のレフリー化はお役所対策+科研対策だと側聞しました。実際には内向けのダブルスタンダードもあると......RT @kankimura: 同意。不思議です。 @tito_labo: @junsaito0529: @myamadakg
2010-10-29 14:09:51優秀な方は優秀ですが、社会構造によって競争力を失った人たちも存在するという問題をどう解決するかですね。 @kankimura その通りです。自分の周囲だけになるかもしれませんが、どうやら自分の年齢あたりにその境界線があるらしく、両者は全く違うゲームを展開しているように見えます。
2010-10-29 14:24:50知人が最終的に新規科目開設で東大のテニュアに入られたのですが「教員公募で4年間に36校落とされた」という話を聞いて絶句しました。新設採用で専門領域に当たればラッキーですが、首都圏の既存科目担当の教員公募は数百〜千人超が殺到するそうで誰が適任か選ぶのは至難。 @kankimura
2010-10-29 14:31:23うちの院生は多分もっと落とされていると思います。RT @tawarayasotatsu: 知人が最終的に新規科目開設で東大のテニュアに入られたのですが「教員公募で4年間に36校落とされた」という話を聞いて絶句しました。
2010-10-30 00:02:53