OGAWA Kandaiさんgrossherzigkeitの「だから当方は「私、葬式仏教の味方です」と声高に叫ぶんですよ。」

OGAWA Kandai @grossherzigkeit

「宗教者はどんな社会問題についても、『宗教者である』というだけの資格で語り得る」なんて時代はもう終わったよ。「私にできることはただ祈るだけです」みたいな物言いの方がまだ誠実だ。

OGAWA Kandai @grossherzigkeit

いつも当方が言ってることだが、仮にカルト宗教の信者をやってる電力会社の社員がいて、教祖が「原発は悪魔の技術」とか言ったら、その信者は最悪自殺しかねない。そう考えれば、宗教者がその言及に専門知識を要する社会問題について、「宗教者だから」というだけの理由でペラペラ語るなんて無責任だ。

OGAWA Kandai @grossherzigkeit

例えば伝統仏教の坊さんが「原発は悪魔の技術」と言って、それに悩んで自殺するような檀家は、現代日本にほぼいないわけだが、宗教とは本来それくらいの力を持つ。今の伝統仏教の坊さんが、実に不用意に社会問題を論じる姿というのは、ある意味で「自分たちの影響力のなさに甘えてる」図でさえあるぞ。

OGAWA Kandai @grossherzigkeit

出典に関する詳細は忘れたが、「イヤなお坊さんはどんな人？」みたいなアンケート調査をした宗派があって、トップは「大金を要求する」とか「酒飲んでる」とかかと思ってたら、他を引き離して「いばる、偉そう」というのだったんだな。これはいろいろな示唆を与えてくれる話だなあ、と。

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「そもそも仏教とは何ぞや」みたいな教学論争じゃなくって、現実的な話をしてしまえば、現代日本の坊さんというのは「葬祭執行者」として生計を立ててるわけだ。それが「いばる、偉そう」という風に世間から思われてる面があるとすれば、これはズバリ言って「サービス業失格」なわけよ。

OGAWA Kandai @grossherzigkeit

その意味において言えば、「現代日本の仏教はなぜダメなのか」ということの答は「葬式仏教化してるから」ではなくて、実は「葬式仏教に徹し切れていないから」ではないのかとも思えてくるわけ。実際、檀家さんの葬儀、法事について真剣に取り組んでる坊さんは、おおむね評判が高いです。

OGAWA Kandai @grossherzigkeit

大震災などにおいて「寺を避難所に」という動きが被災地で盛り上がり、それで大変な実績を上げた坊さんも少なくないが、それができた寺とは大抵が日ごろから「葬式仏教」に真剣に取り組んで、それを核とした地域ネットワークを構築した所だったよ。「お寺の社会貢献」は「葬式仏教」の上にこそあった。

OGAWA Kandai @grossherzigkeit

当方、「寺よ変われ」とか「寺を開こう」とかのスローガンはだいっ嫌いだが、少なくとも今の日本で大多数の寺がそれをなすためには、「葬式仏教の排撃」ではなく、「葬式仏教の徹底化」を行っていくしかないんではないかと真剣に思うよ。だから当方は「私、葬式仏教の味方です」と声高に叫ぶんですよ。