「黒子のバスケ」脅迫事件の被告人陳述と「被害者」性言説・ヘイトスピーチをめぐって

『創』編集長・篠田博之氏による「黒子のバスケ」脅迫事件の被告人陳述全文公開 http://bylines.news.yahoo.co.jp/shinodahiroyuki/20140315-00033576/ を受けて、昨今出てきた「鑑これはナチス礼賛!」言説やヘイトスピーチに通底する「被害者」性を強調した上でのバッシング言説を後藤和智氏(@kazugoto)がまとめて批判。更にじこぼう氏(@kinkuma0327)、デュクシ・ポンティ氏(@depponty)、梨音♪氏(@lion_momomegu)のコメントも追加。
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まとめ 黒バス脅迫男に、ツイッター民大絶賛 黒バス脅迫男が、「反省も謝罪もしない」と発言したことにツイッター民が彼を褒め称えるツイートを連発。 それ程までに腐女子は嫌われてたんですね。黒バス作者は連載終了してはいかがでしょうか。 2876 pv 10

『創』編集部の取材&報告→陳述書全文公開

創出版 @tsukuru_shuppan

月刊誌「創」「マスコミ就職読本」などを刊行しています。「創」の主な連載執筆陣は、佐藤優/佐高信/香山リカ/森達也/鈴木邦男/マッド・アマノ/雨宮処凛/他。

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黒子のバスケ脅迫犯の初公判。抽選案件なので入れないと大変と7人で来たが、意外と倍率低そう。あ、阿曽山さんが来た。篠

2014-03-13 13:22:32
創出版 @tsukuru_shuppan

黒子のバスケ初公判。渡辺被告が、自分の犯罪の動機や思いを述べる異例の意見陳述。裁判長から15分で切るよう言われ後半はしょったが、この事件を人生格差犯罪と規定した自分の思いを大展開した。

2014-03-13 15:40:02
創出版 @tsukuru_shuppan

Yahoo!ニュースで記事を公開しました。 『黒子のバスケ』脅迫事件初公判で渡辺被告が主張した犯行動機(篠田博之)- Yahoo!ニュース http://t.co/TnsW7yREnd

2014-03-13 16:47:53
リンク Yahoo!ニュース 個人 『黒子のバスケ』脅迫事件初公判で渡辺被告が主張した犯行動機(篠田博之) - Yahoo!ニュース 本日3月13日、午後2時からの「黒子のバスケ」脅迫事件初公判を傍聴しました。被告人の意向で、長文の意見書が読み上げられ、犯行の動機や思いなど、全て被告が語ってしまうという異例の展開になりました。
創出版 @tsukuru_shuppan

「黒子のバスケ」脅迫事件、「創」2月号の記事もヤフー雑誌に公開しました。昨年、逮捕直後に会った時の話です。きょうの初公判で被告が主張したのと基本的に同じ主張でした。http://t.co/mFnUnhaaop

2014-03-13 19:44:11
創出版 @tsukuru_shuppan

黒子のバスケ脅迫事件の公判についてTBS朝ズバッの取材を受けました。明日朝放送予定。今夕のテレビの一報を見てるとどうも大事なことが報道されてない気がします。朝ズバはどうかな。篠

2014-03-13 20:09:37
創出版 @tsukuru_shuppan

黒子のバスケ公判、新聞テレビは被告が反省しないと語った部分を見出しに使ってるけど、文脈を考えればポイントはそこでないと思う。この事件の背景は深刻な格差問題で、将来に希望を持てない人が大量に生まれているということではないか。

2014-03-14 12:23:44
創出版 @tsukuru_shuppan

黒子のバスケ脅迫事件被告の意見陳述全文をブログにUPしようとしたが、2、3時間やってうまくいかず。泣。仕方なく明日再トライ。

2014-03-15 00:59:41
創出版 @tsukuru_shuppan

Yahoo!ニュースで記事を公開しました。 「黒子のバスケ」脅迫事件の被告人意見陳述全文公開1(篠田博之)- Yahoo!ニュース http://t.co/9DWHXrYVA3

2014-03-15 12:56:28
創出版 @tsukuru_shuppan

Yahoo!ニュースで記事を公開しました。 「黒子のバスケ」脅迫事件の被告人意見陳述全文公開2(篠田博之)- Yahoo!ニュース http://t.co/EJ3syirEFD

2014-03-15 13:07:46
リンク Yahoo!ニュース 個人 「黒子のバスケ」脅迫事件の被告人意見陳述全文公開1(篠田博之) - Yahoo!ニュース 3月13日に東京地裁で行われた「黒子のバスケ」脅迫事件初公判で、渡辺博史被告が読み上げた意見陳述の全文を公開します。法廷では時間の関係で読み上げられなかった部分に重要な記述もあります。
リンク Yahoo!ニュース 個人 「黒子のバスケ」脅迫事件の被告人意見陳述全文公開2(篠田博之) - Yahoo!ニュース 3月13日に東京地裁で行われた「黒子のバスケ」脅迫事件初公判で、渡辺博史被告が読み上げた意見陳述全文の後半を公開します。法廷では時間の関係で読み上げられなかった部分に重要な記述もあります。

陳述書抜粋

 動機について申し上げます。一連の事件を起こす以前から、自分の人生は汚くて醜くて無惨であると感じていました。それは挽回の可能性が全くないとも認識していました。そして自殺という手段をもって社会から退場したいと思っていました。痛みに苦しむ回復の見込みのない病人を苦痛から解放させるために死なせることを安楽死と言います。自分に当てはめますと、人生の駄目さに苦しみ挽回する見込みのない負け組の底辺が、苦痛から解放されたくて自殺しようとしていたというのが、適切な説明かと思います。自分はこれを「社会的安楽死」と命名していました。

 ですから、黙って自分一人で勝手に自殺しておくべきだったのです。その決行を考えている時期に供述調書にある自分が「手に入れたくて手に入れられなかったもの」を全て持っている「黒子のバスケ」の作者の藤巻忠俊氏のことを知り、人生があまりに違い過ぎると愕然とし、この巨大な相手にせめてもの一太刀を浴びせてやりたいと思ってしまったのです。自分はこの事件の犯罪類型を「人生格差犯罪」と命名していました。

 自分の人生と犯行動機を身も蓋もなく客観的に表現しますと「10代20代をろくに努力もせず怠けて過ごして生きて来たバカが、30代にして『人生オワタ』状態になっていることに気がついて発狂し、自身のコンプレックスをくすぐる成功者を発見して、妬みから自殺の道連れにしてやろうと浅はかな考えから暴れた」ということになります。これで間違いありません。実に噴飯ものの動機なのです。

 しかし自分の主観ではそれは違うのです。以前、刑務所での服役を体験した元政治家の獄中体験記を読みました。その中に身体障害者の受刑者仲間から「俺たち障害者はね、生まれたときから罰を受けているようなもんなんだよ」と言われたという記述があります。「生まれたときから罰を受けている」という感覚はとてもよく分かるのです。自分としてはその罰として誰かを愛することも、努力することも、好きなものを好きになることも、自由に生きることも、自立して生きることも許されなかったという感覚なのです。自分は犯行の最中に何度も「燃え尽きるまでやろう」と自分に向かって言って、自分を鼓舞していました。その罰によって30代半ばという年齢になるまで何事にも燃え尽きることさえ許されなかったという意識でした。人生で初めて燃えるほどに頑張れたのが一連の事件だったのです。自分は人生の行き詰まりがいよいよ明確化した年齢になって、自分に対して理不尽な罰を科した「何か」に復讐を遂げて、その後に自分の人生を終わらせたいと無意識に考えていたのです。ただ「何か」の正体が見当もつかず、仕方なく自殺だけをしようと考えていた時に、その「何か」の代わりになるものが見つかってしまったのです。それが「黒子のバスケ」の作者の藤巻氏だったのです。ですから厳密には「自分が欲しかったもの」云々の話は、藤巻氏を標的として定めるきっかけにはなりましたが、動機の全てかと言われると違うのです。

 自分は昨年の12月15日に逮捕されて、生まれて初めて手錠をされました。しかし全くショックはありませんでした。自分と致しましては、「いじめっ子と両親によってはめられていた見えない手錠が具現化しただけだ」という印象でした。

 自分は犯行の最終目標を「黒子のバスケ」の単行本とその他の関連商品全ての販売中止とアニメの放映の中止と関連イベントの中止と定めていました。それを一瞬でも達成できたら、犯行終結宣言を出して、事件を終わらせようと思っていました。「黒子のバスケ」が自分の人生の駄目さを自分に突きつけて来る存在でしたので、それに自分が満足出来るダメージを与えることで自分を罰する「何か」に一矢報いたかのような気分になりたかったのです。それを心の糧に残りの人生を無惨に底辺で生きて行くなり、自殺して無惨な人生を終わらせるなりしようと思っていました。ですから自分はとても切実な動機で事件を起こしているのです。いじめられっ子である自分が、いじめっ子の「黒子のバスケ」の暴力から必死になって逃れようとしていたというのが、自分の主観的な意識です。

 これだけの覚悟をして事件を起こしたのですから、反省はありません。反省するくらいでしたら、初めからやりません。また謝罪も致しません。もし謝罪するのでしたら、それこそ尾てい骨の奥から罪悪感がとめどもなくあふれ出て来て、全身から力が抜け、目の前が真っ暗になって、前後不覚に陥るような状態にならなければ、謝罪しても意味がないと考えます。残念ながら、自分は逮捕されてからそういう心理状態に一瞬たりともなったことがありません。あと自分の犯罪の力が足りず「黒子のバスケ」というコンテンツに大してダメージを与えられなかったと自分は思っているからです。

 少し話が変わりますが、この事件について「言論の自由に対する挑戦」という論評を逮捕前に見かけました。自分は「言論の自由」は国家権力からの自由を指す概念だと思っていました。仮に言論の自由に挑戦する主体が私人だったとして、その私人からの自由という意味で「言論の自由」という概念があるとしましょう。それでも自分は「言論の自由」に挑戦したとは思いません。「作品内容がけしからんから本を撤去しろ」という要求であれば、それは確かに「言論の自由」への挑戦かもしれません。しかし自分は脅迫状の中で無差別殺傷を匂わせましたが、「黒子のバスケ」の作品内容については言及しておりません。これは「言論の自由」の問題ではなく、危機管理のあり方の問題なのです。一連の事件を受けて「黒子のバスケ」の単行本の販売を見合わせた書店が「言論弾圧への加担者」との批判を受け、販売を継続した書店が「『言論の自由』の擁護者」と賞賛を浴びていたことが全くもって理解できませんでした。ちなみに逮捕により実行はされませんでしたが、自分は「『言論の自由』の擁護者」と賞賛を浴びた大手書店チェーンへの放火を計画していました。

 いわゆる「負け組」に属する人間が、成功者に対する妬みを動機に犯罪に走るという類型の事件は、ひょっとしたら今後の日本で頻発するかもしれません。グローバル経済体制の拡大により、一億総中流の意識が崩壊し、国民の間の格差が明確化して久しい昨今です。格差が開こうとも底辺がネトウヨ化しようとも、ネオリベ的な経済・社会政策は次々と施行されるのです。現在の刑事裁判で最も悪質な動機とされるのは利欲目的です。自分と致しましては、この裁判で検察に「成功者の足を引っ張ろうという動機は利欲目的と同等かそれ以上に悪質」という論理を用いて、自分を断罪して頂きたいのです。そして裁判所には判決でそれを全面的に支持して頂きたいのです。「不幸の道連れという動機は利欲目的と同等かそれ以上に悪質」という判例を作って頂いて、それを法曹界で合意形成して頂きたいのです。これからの日本社会のためにも「不幸の道連れ型犯罪は絶対に許さない」という司法の意志を判決で表明して下さい。せめて社会に役に立つような形で自分は罰されたいのです。そうでないと自分は心穏やかに刑務所で服役できませんし、出所後に心安らかに首も吊れません。

 そもそもまともに就職したことがなく、逮捕前の仕事も日雇い派遣でした。自分には失くして惜しい社会的地位がありません。
 また、家族もいません。父親は既に他界しています。母親は自営業をしていましたが、自分の事件のせいで店を畳まざるを得なくなりました。それについて申し訳ないという気持ちは全くありません。むしろ素晴らしい復讐を果たせたと思い満足しています。他の親族とも疎遠で全くつき合いはありません。もちろん友人は全くいません。

 さらに自分は生まれてから一度も恋人がいたことがありません。その道のプロにお金を払うという手段を含めても性交すらしたことがありません。恋人いない歴=童貞歴=年齢です。

 そして死にたいのですから、命も惜しくないし、死刑は大歓迎です。自分のように人間関係も社会的地位もなく、失うものが何もないから罪を犯すことに心理的抵抗のない人間を「無敵の人」とネットスラングでは表現します。これからの日本社会はこの「無敵の人」が増えこそすれ減りはしません。日本社会はこの「無敵の人」とどう向き合うべきかを真剣に考えるべきです。また「無敵の人」の犯罪者に対する効果的な処罰方法を刑事司法行政は真剣に考えるべきです。

 自分がいかに自己愛が強くて、怠け者で、他者への甘えと依存心に満ち、逆境に立ち向かう心の強さが皆無で、被害者意識だけは強く、規範意識が欠如したどうしようもない人間であることは、自分自身が誰よりもよく分かっています。それでも自分は両親や生育環境に責任転嫁して、心の平衡を保つ精神的勝利法をやめる気はありませんし、やめられません。日本の国際社会における経済的地位の下降とともにやたらと「世界から称賛され、かっこいいと憧れられる日本」像が喧伝され始め、「日本は全世界から好かれているのだから、日本が国際的な批判を浴びることなどありえない。それらは全て反日カルトトライアングルたる特定アジア三国の反日プロパガンダか、それらと呼応して動く日本の反日左翼マスゴミによる偏向捏造報道が原因」という論理のみで国際関係の全てを理解しようとする精神的勝利法が国民世論に蔓延しているのと同じ現象です。

 自分にはもうこれからはありません、自分に更生の可能性は全くありません。自分には「死もまた社会奉仕」ならぬ「死のみが社会奉仕」という言葉がぴったりと当てはまります。

阿曽山大噴火 @asozan_daifunka

おお!法廷では割愛して朗読しなかった部分だ!RT @tsukuru_shuppan: Yahoo!ニュースで記事を公開しました。 「黒子のバスケ」脅迫事件の被告人意見陳述全文公開2(篠田博之)- Yahoo!ニュース http://t.co/eJPf5DHboE

2014-03-15 13:27:20
創出版 @tsukuru_shuppan

「黒子のバスケ」脅迫事件被告の意見陳述全文を公開しました。法廷では読まれなかった部分で、被告が昨年末書店を放火する計画だったことが明かされています。実際に放火されていたら、深刻な状況を引き起こしていたことは確実です。http://t.co/9DWHXrYVA3

2014-03-15 21:09:11
創出版 @tsukuru_shuppan

黒子のバスケ脅迫犯の意見陳述全文公開に沢山の意見や感想。ネット世論は偏っているとよく言われるけど、沢山の意見が表明されると、ある種のバランス感覚が働くし、大変参考になる。

2014-03-17 10:28:25
創出版 @tsukuru_shuppan

おお!「黒子のバスケ」脅迫犯の意見陳述全文公開へのツイートが1万人を突破。今朝時点で1800くらいだったから、すごい勢いで拡散してるということか。 http://t.co/9DWHXrYVA3

2014-03-17 19:27:40
創出版 @tsukuru_shuppan

「黒子のバスケ」脅迫犯意見陳述全文、遂にアクセス数が20万を突破。ツイートがまもなく2万に。篠田のブログに渡辺被告の文章をアップしたのだが、間違えて「黒子のバスケ」篠田被告って書いてる人がいた。違うって(汗)。篠 http://t.co/9DWHXrYVA3

2014-03-18 12:41:05

後藤氏・じこぼう氏による批判

後藤和智@一関CRUSH-41/仙コミ-B57・58🏳️‍🌈🏳️‍⚧️ @kazugoto

テキストマイニング、技術書、学術書を扱う学術系個人サークル「後藤和智事務所OffLine」代表。お仕事依頼などはkgoto1984@nifty.comまで。アイコンの立ち絵はdairi様から。BOOTH:kazugoto.booth.pm 反性差別、反人種差別、反トランスジェンダー差別 he/him

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