はじめに、屋代氏ご本人による紹介文です
「屋代氏@yashirosatoruまとめ取り急ぎ。ソチ五輪とLGBTの関係/ファシズム、ナチズムの超克」 http://t.co/JSXPJ4hEWl 前半がロシアの動きとナチ、近代的市民道徳との関係、 後半がファシズムを超えるための思索になっています。
2014-03-20 23:43:30クリミア情勢について
クリミアの情勢は予断を許さないが、今回のロシアの動きについて、かつてのナチ台頭の情勢と重ね合わせるのは無理なからぬことである。
2014-03-20 01:52:04もちろん今回のクリミアの動きと、ザール、オーストリア、ズデーテンに対して為された住民投票、併合とを簡単に同一視はできない。置かれている民族の問題や歴史は異なっている。
2014-03-20 02:01:05ただ、それにしても、五輪開催という国威発揚、強国の復活というイデオロギー、実質的領土拡大、少数民族の権利無視、性的マイノリティの権利はく奪というあまりにマッチョな政治文化などの諸問題は、ナチとプーチンを比較分析するのに十分な材料を提供している。
2014-03-20 02:03:24今さら言うまでもなく、本来そこには親露派も親ウクライナ派も含めてロシア人なんていなかった。アジア系とせいぜい古代ギリシア人の末裔がいた土地だった。 …ロシアによる侵略の歴史を思う。 「固有の領土」なる言葉ほど、ウソにまみれたものはない。
2014-03-20 02:11:01我われに馴染みのある「領土」という概念が構築されたのは、近代になってからだ。 「固有の領土」 という考え方が1つのイデオロギーであり、植民地支配、侵略的意図を含んでいることを想起せよ。 (我われの身近にもある。それは本当に「固有の領土」か。問い直そう。)
2014-03-20 02:14:30この連ツイは主に2つからなる。 1つは、ソチ五輪とLGBTの関係について述べたツイートだ。次から始まる一連の呟き。https://t.co/AUieXRhjCf … …
2014-03-20 02:19:561)ソチ五輪とLGBTの関係について
今、@bcxxx2 さんの紹介された『ソチ五輪の何がヤバいか(前編)―ロシアと同性愛禁止法とナチスドイツ―』 http://t.co/0p1HsSa081 をRTした。ロシアにおける同性愛者に対する弾圧の凄まじさが伝わってくると思う。
2014-02-15 11:53:41『ソチ五輪の何がヤバいか(前編)―ロシアと同性愛禁止法とナチスドイツ―』 http://t.co/0p1HsSa081 で紹介されていることに異論はない。 僕はここに補足をすることで、皆さんに少し考えてもらいたい。
2014-02-15 11:57:58この記事では、ナチスドイツがベルリン五輪のあいだのみユダヤ人差別を一時緩和させ、その後いっそう苛烈なホロコーストに突き進んだ過去と、ロシアが性的少数者への差別をソチ五輪の期間中に控えていることを重ね合わせ、五輪後に差別が加速する危険性を指摘している。
2014-02-15 13:42:47そして僕はナチズムの比較で言うならば、事態は、この記事よりさらに深刻であると思う。というのは、ナチはユダヤ人のみならず、性的少数者も同じように厳しく迫害したからである。このことは、昨日、紹介したG.モッセの別の本『ナショナリズムとセクシュアリティ―市民道徳とナチズム』に詳しい。
2014-02-15 13:44:45十八世紀以降、西欧諸国では、いわゆる中産ブルジョワ層(ミドルクラス)が独自の価値観を形成して、自らの差異化を図ろうとした。すわなち野蛮な民衆とも、没落する血統エリートたる貴族とも違う、時代の担い手を目指そうとした彼らは、彼らの作法や価値観を正当化しようとして、その普及に努めた。
2014-02-15 13:45:56これが一般にいうリスペクタビリティ(市民的価値観)の起源である。 問題は、その「市民」が近代国民国家の「国民」と同義とされ、この観念を人々に強制する圧力が直ちに発生したことである。すなわち中産階級の道徳観や言動が国民的価値観とされ、ナショナリズムと一体化するのである。
2014-02-15 13:46:48