『福島の甲状腺ガン~通常の何倍か?~』東京GIGOさん

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東京GIGO @ekb90377

『福島の甲状腺ガン~通常の何倍か?~』

2014-03-21 15:50:10
東京GIGO @ekb90377

標題について『通常の〇百倍』のように言われることが多い。実際のところどうなのか?

2014-03-21 15:50:25
東京GIGO @ekb90377

(独)国立がん研究センター/がん対策情報センター資料/(http://t.co/pTuJxpwGdu)

2014-03-21 15:50:55
東京GIGO @ekb90377

福島県/第14回「県民健康管理調査」検討委員会(平成26年2月7日開催)/資料2 県民健康管理調査「甲状腺検査」の実施状況について/ (http://t.co/YdaQ3fyQz7

2014-03-21 15:51:24
東京GIGO @ekb90377

@uchida_kawasaki様によるまとめ「東京GIGOさん 『小児甲状腺ガン~もともと100万人に何人か?~』を資料から計算してみる。」/(http://t.co/MH8MsVHchw

2014-03-21 15:51:58
東京GIGO @ekb90377

これらの資料を用いて計算してみた。

2014-03-21 15:52:24
東京GIGO @ekb90377

はじめに、この考察の中で用いる用語について。『通常の罹患数』とは『患者の自覚症状または保護者・学校医等の認知により医療機関を受診し、甲状腺ガンとして診断・報告された数』の意味で用いている。

2014-03-21 15:53:00
東京GIGO @ekb90377

この『通常の罹患数』が、こちらのまとめ(http://t.co/MH8MsVHchw)で計算したように、0-19歳では、100万人あたり約2人ということ。

2014-03-21 15:53:34
東京GIGO @ekb90377

これを福島県/県民健康管理調査「甲状腺検査」にあてはめた場合、どれだけの数になるか計算し、実際の検査結果と比較して、倍率を計算する。

2014-03-21 15:54:16
東京GIGO @ekb90377

『約25万人くらいが受診しているので、約2人/100万人×約25万人=約0.5人』『悪性ないし悪性疑い(良性の1例を除く)が74人』『74÷0.5=148倍』

2014-03-21 15:54:53
東京GIGO @ekb90377

アバウトにはこうなのだが、年齢階層ごとの罹患率や、診断時年齢と2011.3.11時点年齢との違い、ポアソン分布による信頼区間などを考慮して、もう少し細かく計算してみる。

2014-03-21 15:55:37
東京GIGO @ekb90377

『1次検査受診者数の補正及び年齢幅1年あたりの人数』。1次検査受診者数に2次検査の進捗率をかけて補正。それを年齢幅1年あたりにした。 http://t.co/GcRq6jLezk

2014-03-21 15:56:25
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東京GIGO @ekb90377

『通常の罹患数(推定)(診断時年齢=2011.3.11時点年齢)』。年齢幅1年刻みで0-18歳まで並べ、がん研統計の年齢階級に合わせて集計し、年齢階級別の罹患率をかけて通常の罹患数を推定。 http://t.co/lq1z3ehgh7

2014-03-21 15:57:36
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東京GIGO @ekb90377

ただしこれは、診断時年齢を2011.3.11時点の年齢と同一とした場合。以後の年月の経過に合わせて、これを1年ずつスライドして行く。

2014-03-21 16:00:02
東京GIGO @ekb90377

『通常の罹患数(推定)(診断時年齢=2011.3.11時点年齢 + 1歳)』。1年スライドさせたもの。 http://t.co/bdaREVX35c

2014-03-21 16:00:54
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東京GIGO @ekb90377

『通常の罹患数(推定)(診断時年齢=2011.3.11時点年齢 + 2歳)』。2年スライドさせたもの。 http://t.co/lfIHGq1M0K

2014-03-21 16:01:47
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東京GIGO @ekb90377

『通常の罹患数(推定)(診断時年齢=2011.3.11時点年齢 + 3歳)』。3年スライドさせたもの。 http://t.co/Rvm3P2UbZ7

2014-03-21 16:02:44
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東京GIGO @ekb90377

このようにスライドさせていくことで、5年後でも10年後でもそれ以降でも、年齢ごとの罹患率を補正して、通常の罹患数を推定することが可能。

2014-03-21 16:03:47
東京GIGO @ekb90377

ここで診断時年齢と2011.3.11時点年齢との違い。患者ごとに異なるが、平均すると2.2年。 http://t.co/IEF5FcIuHn

2014-03-21 16:04:33
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東京GIGO @ekb90377

『通常の罹患数(推定)(診断時年齢=2011.3.11時点年齢 + 2.2歳)』。この2.2年という数字を使って線形補間したもの。240,704人あたりの通常の罹患数(推定)は0.702人。 http://t.co/qzreHIwcAW

2014-03-21 16:05:39
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東京GIGO @ekb90377

『福島検査結果と通常の罹患数(推定)との倍率』。悪性ないし悪性疑い(良性1例を除く)の74人/240,704人について、ポアソン分布の95%信頼区間を計算すると58.1人~92.9人。 http://t.co/G8ZZzC1agL

2014-03-21 16:07:16
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東京GIGO @ekb90377

74人に対する倍率は105.4倍。95%信頼区間(58.1~92.9人)に対する倍率は82.8~132.3倍。

2014-03-21 16:08:49
東京GIGO @ekb90377

まとめると、26.2.7発表時点での数字としては『通常の罹患数の約100倍』『95%信頼区間を考えても80倍以上』と言っておけば、大きく外すことはないと思われる。

2014-03-21 16:10:13
東京GIGO @ekb90377

補足。『ポアソン分布による0.702人/240,704人の事象の発生数と確率』。平たく言えば(首におかしなものが出来て自分から病院に行って見てもらう人が、240,704人中、何人出てくるか)の確率。 http://t.co/KOxxXDgKJA

2014-03-21 16:11:15
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東京GIGO @ekb90377

通常であれば、これが3人以上出てくるというのは確率5%以下の出来事で、4人以上出てくるというのは確率1%以下の出来事。

2014-03-21 16:12:37