伝勇伝、アフレコ最終回で起こった高垣誕生日ドッキリ祝う回の裏側

川崎 逸朗 Itsuro Kawasaki @itsuro_k

夜中のこっそりツイート。さて伝勇伝、アフレコ最終回で起こった高垣誕生日ドッキリ祝う回の裏側を暴露する。

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記憶はまちまちなので違っていたら関係者、ツッコミよろしく。

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RT早い。今リアルに打っているので、完成までちとお待ちを。では続き。

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アフレコ21話あたりで、高垣の誕生日が偶然にも最終回アフレコ当日ということを知る。そしてそのことを立Pに伝えると、だったらなんか仕込もうという話に膨らむ。

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とりあえずはケーキの予約。キャスト数は少ないとはいえ、最終回なので関係者は多く来るだろうということで30人が食べられるケーキを注文。ケーキをフェリスの顔にするというのは立Pのアイディア。

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「いやーケーキ注文したら意外に大きくなって高くなっちゃいました」いったいどんなケーキを注文したのかと思ったけど、本物みたらそりゃそれなりの予算になるだろうという代物でした。

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立Pはケーキだけで満足出来ず、「なにかもっとドッキリ入れたいんだけど」こういう仕事以外のことは熱心なオトコである。オレなんぞは「えーそのケーキだけで十分だろ」と思ったりもしたがヤツの暴走は止まらず22話でも音響関係者と段取りを相談している。

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キャラデザの島沢さんにもプレゼント用のフェリス色紙を発注。鏡さんにも23話アフレコ見学の折、ドッキリネタを伝える。

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さて、あとひとネタないかと関係者にドッキリを伝えながらも相談していくと福山くんが「アフレコブース内のテレビモニタに誕生日おめでとうのコメント出せばいいんじゃないですか」とのアイディア。

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立P「いいですねー、じゃあ監督それ作ってください」・・・ってオレが作るのかよっ！

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とりあえずも24話のアフレコ前日に簡単なムービィを作る。「高垣彩陽　お誕生日おめでとう」のテロップのあと、オレのアイコンキャラが手を上げて喜ぶという簡単なアニメを付けてみた。

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そのデータをミキサーの武藤くんに渡して、テレビモニタに映る様に仕込んでもらう。アフレコブースにちゃんと映ることを確認してとりあえず安心。

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で、アフレコ始まるまでの時間に音響周りの方々と弁当食べていると、岩浪さんが「あのムービィに声入れようぜ」と提案。

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もうすぐ高垣来るのにナニ言ってるんだとも思ったが、なぜか音響関係者はノリノリ。アフレコ前のMA(ダビング)を見学していた村田イリスと酒巻看守役をブースに入れ、なぜかオレと助監督の高柳も加わり声を足す。 村田「ねーさま、誕生日おめでとー」皆「おめでとー」

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岩浪はそこからなぜかエンジンがかかり、そのムービィに効果音と軽い音楽も足すことに。「プロは仕事にならない仕事になぜか熱中する」の言葉通り短いムービィがやけにゴージャスになっていく。

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高垣がアフレコ現場到着までに無事ムービィは完成。最終回アフレコのスタッフ側が別な緊張を強いられることになる。

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RT @namisuke1073: @itsuro_k 　補足　効果音の発注および急遽ハッピーバースデーのmidiデータをダウンロード、テンポを調整の後オーディオファイルに変換、映像に張りつけ、この間およそ１０分。プロの早業！

James Tiberius Kirk @jtk1964

@namisuke1073 @itsuro_k　さすがはプロの仕事！

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コチラ側の段取りは以下に。今回はラストにエピローグパートがあって、そこは福山、高垣だけの出演。エピローグ前のパートは他の方も出演しているので、そこまで終わると一旦全員アフレコーブースから出てもらうことにする。

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福山、高垣はブースに残ってエピローグパートを収録、そのままさきほどのムービィを流す段取りである。断っておくが当然、最終回アフレコは良い緊張感の中に粛々と行われていた。高垣のドッキリはあくまでオレたちのお遊びである。そのへん勘違いしてはいけません。

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で、エピローク前までの収録が終了。二人を残して皆ブースから出て行く。オレはエピローグパートの説明をするためにブースに入って、二人にシーンを説明。これは高垣をブース外に出さないための配慮でもある。

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シーンを説明して調整室に戻る。いやーそのときすごいドキドキしたんだよね。これまでの素敵な仕込みが失敗しないようにさ。そしてエピローグシーンの収録スタート。ここのシーンは短いのであっさりと終了。

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岩浪「ちょっとプレイバック(再生)するんでそのまま待っていて」二人に指示を出す。そのころミキサー室は「ムービィ入れ替えたか」「テレビのボリュームちゃんと上げてんだろうな」「早くしろ」の声が混じる。ムービィ再生の確認がとれて、岩浪「じゃあ流すよ」

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高垣は本番のテンションが続いているのか台本から目を離そうとしない。中で福山がひじでつついて、高垣にモニタを見ろとのさりげないフォロー。

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そしてムービィが流れる。高垣はきょとんとしたあと内容を理解して笑い出す。そしてミキサー室から小野、杉田両氏からのおめでとうコメント。まだこのへんでも高垣は笑ったままであった。