Crossing Over

NBA選手のクロスオーバーとその秘訣について。
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Phantom™ @BKN_Phantom

では、#NBAの技術 、始めたいと思います。言っていたより遅くなってしまって申し訳ないです。TLを汚しますし、後にまとめますので、嫌な人はどうぞ一時的にブロックやリムをしてみてください。

2014-03-23 00:14:40
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今回は「Crossing Over」ということで、クロスオーバーを取り扱うわけですが、クロスオーバーの定義をしておこうと思います。

2014-03-23 00:15:15
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元々のCrossoverの意味は「交差する」ことですので、フロントチェンジだけでなくビハイドザバックやレッグスルーなど、すべてのドリブルムーブを含むこととします。

2014-03-23 00:15:28
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そして、クロスオーバーはシュート以上に個性が出るものだと思っているので、今回は長編になります。

2014-03-23 00:15:42
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得意なムーブ、ボールの見せ方、重心の位置、切り返し、タイミングetc... 選手の数だけクロスオーバーがあります。切り返し前に力を入れているのか、切り返し後に力を入れるのかなども要素としてあげられます。そしてどの選手も体幹が強いのでバランスが崩れない。

2014-03-23 00:16:03
Phantom™ @BKN_Phantom

やはりクロスオーバーも前回のジャブと同じで、いかにドライブに見せかけるかが重要です。ドライブ時は「体勢が落ち、ボールを前に突き出し、スピードがある」ものです。

2014-03-23 00:16:23
Phantom™ @BKN_Phantom

ですのでどんな選手も一度引っ掛けるためにどちらかの方向に進む必要があります。それを切り返し前とし、その後ボールを操る手を入れ替えたところからが切り返し後です。

2014-03-23 00:16:42
Phantom™ @BKN_Phantom

体勢の落とし方が重心の位置、ボールの突き出しがボールの見せ方とそれぞれリンクしています。ここまではある程度は同じなのですが、切り返し前後のどちらに力を入れるかは人によってまちまちですので、そこを詳しく解説できたらな、と思います。

2014-03-23 00:17:12
Phantom™ @BKN_Phantom

「ボールを見せる」というのは、ボールをディフェンダーが見れるようにホールドし動かすことで、ボールに反応させることを意味すると思ってください。

2014-03-23 00:17:40
Phantom™ @BKN_Phantom

切り返し前後については「切り返し前後に、左右どちらに、何:何の割合で進んでいるのか」をわかりやすくお伝えしたいと思います。

2014-03-23 00:17:54
Phantom™ @BKN_Phantom

では、今回も動画を貼ってから解説していこうと思います。そして随時リクエスト、質問など受け付けておりますので、DMおよびリプライでお願いします。

2014-03-23 00:18:13
Phantom™ @BKN_Phantom

では、まずは歩くハイライトビデオ、Jamal Crawfordから。彼のクロスオーバーは重心移動、切り返しのタイミング、ボールの見せ方が素晴らしいです。 http://t.co/zMwS9xi64N そして一番の秘密は切り返し前後の割合です。

2014-03-23 00:18:46
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高いハンドリング能力から積極的にボールを見せますが、腕を完全に伸ばしているのでボールが手から離れる時間が短いことと、ディフェンスがボールに引きつけられることでターンオーバーが少なくて済んでいます。もちろんそれだけコントロールは難しいので、ハンドリング能力の証明にもなっています。

2014-03-23 00:19:08
Phantom™ @BKN_Phantom

動画の1:04あたりに、ヘジテーションからのフロントチェンジをしています。このムーブ、ヘジテーション時は体を起こして軽くジャンプし体勢を高くしますが、直後に体勢を一気に落としつつスピードを上げます。そして左に「4割」程度進んだあと切り返し、「6割」右に進みます。

2014-03-23 00:20:11
Phantom™ @BKN_Phantom

高い態勢から低い態勢への落差が大きいので、視界で捉えた場合、前後左右の二次元でのスピードに上下のベクトルも加わりますので、体感速度がより速く感じられます。

2014-03-23 00:20:33
Phantom™ @BKN_Phantom

さらに4:6の左右の割合も個人的に理想だと思っていて、4:6の割合が完璧な切り返すタイミングを生み出していると思うんです。ディフェンスが反応して動いた瞬間に切り返す、さらに切り返し後の位置が遠いもんだからディフェンスは目で追うことしか出来ずに転ぶことが多いんですね。

2014-03-23 00:20:57
Phantom™ @BKN_Phantom

さらに彼の場合、ハンドリング能力の高さとストリート上りのクリエイティビティでしょうか、状況によって切り返し前後の割合やボールの見せ方、タイミングなどを自在に操ります。天性のものと言ってもいいでしょう。

2014-03-23 00:21:29
Phantom™ @BKN_Phantom

続いて体重移動を詳しく解説すると、クロフォードの場合どちらかの足に重心が乗ることがありません。重心が完全に中間にあり、それを実現可能にするのが切り返し前の低い態勢です。ここで態勢を低くしないと重心がずれ、衝撃を吸収する膝への負担が大きくなるんです。

2014-03-23 00:21:54
Phantom™ @BKN_Phantom

態勢を低くしない場合、このレベルの選手では読めてしまう、ということなんでしょうね。異次元の世界です。

2014-03-23 00:22:12
Phantom™ @BKN_Phantom

実はこの重心の位置が膝の怪我に繋がることはレジェンドが証明してくれています。負担がどの方向にかかるのか、負担が大きいのか、が怪我に繋がる条件だと考えています。Grant hillです。

2014-03-23 00:22:47
Phantom™ @BKN_Phantom

元祖ネクストジョーダンのクロスオーバーはカクッと切り返すのが特徴的でしたが、これが膝への負担が大きかった… 後の怪我に繋がります。

2014-03-23 00:23:40
Phantom™ @BKN_Phantom

彼のクロスオーバーは切り返し前3:7切り返し後といったところでしょうか。実は切り返し前の割合が2と1に分けられています。分けたことでディフェンスを引っ掛けやすくはなったものの、重心が切り返す足側に寄ってしまうこと、負担がかかる方向がまっすぐじゃないことが怪我に繋がりました。

2014-03-23 00:24:26
Phantom™ @BKN_Phantom

まずは種明かし。以前紹介したコービーのジャブと同じで、かかととつま先で分けることで二重のフェイントを可能にしました。かかとをまずついてつま先に重心を移動させつつ、かかとを浮かせて足の方向を変えるんですね。途中で足の方向を変えることで膝に斜めの負担がかかってしまった。

2014-03-23 00:24:50
Phantom™ @BKN_Phantom

タイミングの観点では、二重のフェイントによってディフェンスが完全に動いてしまうのでこれもまた素晴らしい。クロフォードと同じ、ディフェンダーが動き始めた瞬間に切り返すタイプです。体重移動は少し切り返す足に寄っています。

2014-03-23 00:25:08