「佐藤優」の「功績」ってなに?・・・インテリジェンスブームの立役者
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元外交官の佐藤優氏についてですが、彼は対ソ外交ないしインテリジェンス(情報分析)の実務出身の作家と評価するのが適切だと考えます。カテゴリとしては、岡崎久彦氏や孫崎享氏と同列ですが、彼の場合はノンキャリアだったという相違点はありますね。
2014-03-22 20:40:38佐藤優氏の「個人的体験」が事実であるとすれば、対ソ連に関連したヒュミント(いわゆる人的情報活動)と、外務省国際情報局等での情報分析経験がありますから、元「インテリジェンスの実務家」という評価で間違いはありません。が、「インテリジェンスの専門家」ではありませんね。
2014-03-22 20:50:58日本でインテリジェンスの実務家出身の評論家というと、元内閣情報調査室長の大森義夫氏、元外務省情報調査局長の岡崎久彦氏、元内閣官房安全保障室長の佐々淳行氏、元外務省国際情報局長の孫崎享氏等がいますが、佐藤優氏は彼らの足元にも及ばない経歴ですね。
2014-03-22 21:00:17あの程度のキャリアで、時に「インテリジェンスの第一人者」とまで評価されることもあるのは、それだけ(出版・言論界での)「インテリジェンス・ブーム」に貢献してきたからでしょう。
2014-03-22 21:05:06何らかのブームが存在するとき、それにどの人・出来事がどの程度影響を与えたか、を計量化はできるんですかね? 出版会・言論界のいわゆる「インテリジェンス・ブーム」に、元外交官・佐藤優氏と元NHK支局長・手嶋龍一氏が、小さくない役割を、恐らく果たしていたと思われますが。
2014-03-22 23:15:00私も佐藤優氏がきっかけで、インテリジェンス趣味の世界に入っているので、体感的には影響力があったとは思うのですが、「どの程度なのか?」となると、何とも分からないですね。
2014-03-22 23:17:15まあ、現在の私が(日本人で)インテリジェンスについて参考にするとしたら、北岡元氏や小谷賢氏、小林良樹氏、落合浩太郎氏等の「研究者」ですね。(岡崎久彦氏、大森義夫氏等)元実務家による回想や提言は、それはそれで読みますが、等しくクロス・チェックの対象です。
2014-03-22 23:21:32日本のインテリジェンス関連の研究者・評論家・ジャーナリスト等を敢えて分類すると、大体以下のようになるかと思います。 ①実務家出身の研究者 ②実務の経験がない研究者 ③実務家出身の評論家 ④実務の経験がないジャーナリスト
2014-03-22 23:24:47戦後日本で「インテリジェンスの実務」といった場合、主に警察庁・外務省・防衛庁自衛隊(他に内閣調査室や法務省公安調査庁も)の関連部門で勤務経験があれば、大丈夫でしょうか?
2014-03-22 23:31:10ところで、佐藤優氏は現在でも「論壇の寵児」なのですか? もう何年も論壇誌を買っていないので、最近のネタとかほとんど知らないのですが。
2014-03-23 00:16:12なぜか突然の佐藤優論議(というほどでもない)ですが、まあ、Twitterというのはそういうものでしょう。たまたま関連の話題が目についたので、思ったことを言っただけですね。
2014-03-23 00:19:45確かにゲームの中だと、パワーが上の方に対してはあまり攻撃しませんね。客観的なデータ(パワー)を元に判断するのではなく、相手のパワーを不正確な「情報」を元に、国内的な事情から主観的な認識で意思決定すれば、割とリアリティが出ますかね?(かなり悪文になってしまいましたが)
2014-03-23 13:22:26ハードパワーの重要性は疑う余地はありませんが、戦争を抑止する上での決定打にはなりませんね(そもそも「決定打」など存在しないでしょうけど)。
2014-03-23 13:25:13(不意完全な)人間が現実世界で行動した結果、「情報」が生じ、それを人間が収集し、分析することにより「判断・行動するために必要な知識」であるインテリジェンスが生産されます。そのインテリジェンスを元に、これまた不完全な人間が意思決定を行なうわけですから、常に不確実性はともないます。
2014-03-23 13:28:41不確実性や曖昧さが常に付きまとう、完璧などほとんど有り得ない(もしかしたら、稀にはあるかもしれませんが)世界にわれわれは生きているわけで。
2014-03-23 13:30:59戦略級シミュレーションゲームで、「インテリジェンス」の概念を導入すると、複雑になりすぎる気がします。「ゲーム」なんだから、そこまでリアリティに拘る必要はないんじゃないかな? とは思いますが、とはいえ、自分も相手(COM)も同じ条件でやってみたいとも思います。
2014-03-23 13:37:07結局、インテリジェンスのレポートは、政策決定者にきちんと読んでもらわないといけないわけです。となると、必然的に、満たしているべき条件が決まってきますね。 ①政策決定者のニーズに合っていること ②簡潔明瞭であること あたりは最低限でしょう。
2014-03-23 13:46:55①に当てはまっていれば、とりあえず興味は持ってくれるでしょう。あまりに長文だと途中で投げ出される恐れがあるので、レポートの最初に本文の要約を書いたり、結論から話を始めるなどの工夫が必要ですね。
2014-03-23 13:50:12政策決定者は様々なことに関わっているのですから、レポートを読む時間をそれほどは取れません。故に、本文は短くて、すぐに内容が理解できるものが望ましいでしょうね。
2014-03-23 13:51:39レポートの書き方と、小説作法って、やっぱり基本的に違いますね。私はどちらについての書籍も(多少は)読んでますが、目次などの構成からして違いますね。
2014-03-23 13:57:55昨日の続きになりますが、元外交官の佐藤優氏は、私の中だと、大体次のような印象がありますね。 ①(出版・言論界の)「インテリジェンス・ブーム」の立役者 ②右派系の論客
2014-03-23 18:48:01インテリジェンス関連の評論家・ジャーナリストで、且つ右派系の論客なら、他にも岡崎久彦氏、中西輝政氏、大森義夫氏、佐々淳行氏などもいます。とはいえ、やはり、出版・言論の世界では佐藤優氏の方が、「インテリジェンス」に限れば影響力は大きかったのではないかと思います。
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