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結城浩 @hyuki
それでは恒例になりましたが、月曜日(結城メルマガ脱稿)と木曜日(Web連載脱稿)の連ツイです。今日のテーマは「お仕事として文章を書くこと」。乱文ご容赦。
結城浩 @hyuki
結城は「結城メルマガ」でも頻繁に「文章を書くこと」についての文章を書きます。そしてそれに対していろんな方からご感想をいただきます。それを読みつつ思うことをランダムに書いていきます。
結城浩 @hyuki
世の中には、天才的に文章がうまい!という方々がいます。誰もマネできず、誰も追いつけない独自の世界を作っている方々です(実例省略)。これは極めて少ない。そして次に、「普通にプロとして文章を書いている方々」がいます。これはたくさんいます。文章を書いてお金を稼ぐ方々。
結城浩 @hyuki
そしてそれとは別に、文章を書きたいと思っているけれど、なかなか一歩を踏み出せない方々もいます(極めて多数)。文章を書いて生計を立てたいと思っているけれど、そもそも文章を書いていない方々。結城はこの方々を応援したいといつも思っています。
結城浩 @hyuki
というのは先ほど述べたように天才的な方々は勝手にやってますし、すでにお仕事やっている方々もどうぞご自由にという感じ。でも、「最初の一歩」を踏み出せないでいる方々は非常にもったいない。ので、ほんの少しだけ背中を押したい、といつも思っています。
結城浩 @hyuki
なぜそんなことを思うかというと、自分自身の経験を踏まえて、です。結城はずっと文章を書いて、コンピュータ雑誌に原稿を書いていました。でもあるとき、ある編集長が何の気なしに「結城さんは、本は書かないの?」と言いました。
結城浩 @hyuki
いまにして思えば、あれは何のこともない一言だったのですけれど、私にとっては人生を変える一言の一つでした。その一言で私は「あ!私は本を書いてもいいのだ!」と思いましたから。
結城浩 @hyuki
それから二十数年経って、ありがたいことに結城は本を書くことで家族四人を養い、ほそぼそながら生計をたてています。何が人生の転機になるかわからないですね。「結城さんは本は書かないの?」のひとことの重みです。
結城浩 @hyuki
話は大きくそれましたが、だから結城はその恩返しとして「最初の一歩を踏み出せないでいる潜在的ライターさん」にエールを送ろうと思っています。
結城浩 @hyuki
まず言いたいのは、文章を書くというのはすばらしい仕事だ、ということ。文章は(そして本は)、しっかり作るなら極めて本質的なレベルで人に影響を与える仕事です。人生を動かし、幸不幸を左右し、希望も絶望も生み出す。個人が送り出せるこれほど大きな仕事はなかなかありません。
結城浩 @hyuki
その一方で、文章を書く仕事ほど、安易に流れる仕事もありません。いくらでも、ほんとうにいくらでも手抜きができます。楽をしようと思えば、いくらでも楽ができます。ほんとです。そして、一回安易に流れると(+信頼を失うと)、復帰するのはめちゃめちゃたいへんです。
結城浩 @hyuki
結城は非常に幸いなことに、よい編集長との出会いがありました。最初の処女作から最新刊までずっと一人の超・優秀な編集長から教えていただきました。結城は「いい本を書きたい」といい、その編集長は「当たり前のことを当たり前にやるだけです」といいました。
結城浩 @hyuki
20年間、そういうふうにタッグをくんで進んできました。経済的にはそれが結城の生活を支え、そしてなにより、多くの読者さんが結城の本を「信頼」して読んでくださり、推薦してくださっています(私はまだ読んでないけれど、結城さんの本なら大ハズレはないよ)。これは本当にありがたいことです。
結城浩 @hyuki
若い方、たとえば現在20代30代。文章を書くたまものを持っていて、文章を書くことが好きで、ぼんやりと「文章を書いて自分は生活していく」という気持ちを持っている方を、結城は、だから、応援したい気持ちでいっぱいです。
結城浩 @hyuki
いいですか。世の中には「安易に流す力」がいっぱいあります。そこらじゅうにトラップがいっぱいです。「ギョーカイはこういうもんだよ」とか「そんなこといってちゃオマンマくいあげだろ」とか「自分にそんな才能あると思ってんの?」のような声がいっぱいです。
結城浩 @hyuki
結城はミリオンセラーではなくて、もう少し地味なライターです。ほそぼそと自分と家族を養うほどの規模の。でも、私は「あなた」にいいたいことがあります。文章を書く志をもったあなたに。
結城浩 @hyuki
よいものを見抜きましょう。悪いものは、やっぱり悪いのです。「悪い(evil)」という意味ではなく「低いクォリティ」という意味。品質管理はauthorの仕事です。authorshipは重要です。(あ、これは今日のメルマガで書いた話か)
結城浩 @hyuki
結城がいまあなたに書こうとしているのはこういうことです。安易にお金に結びつける必要はない。本当に自分の書きたいものをていねいに仕上げることは大事。本当に良いものを作れば、どこかにひっかかって、大きくうまく行く可能性はある。でも、
結城浩 @hyuki
でも、安易にお金に結びつけたり、安易に品質を落として量を稼ごうとすると、雲行きは怪しくなる。つまり、それは、自分を「他の誰とでも交換可能な存在」にしているからです。
結城浩 @hyuki
とはいうものの、正直いうと、見極めはむずかしい。「このオファーはいいオファーなのか?」「このオファーは安易なオファーなのか?」その判断は極めて難しい。お金がすべてではない、というのは確か。しかし、お金が時間を生み、時間が「次の作品の品質」を生むのも確か。
結城浩 @hyuki
そこをどうマネージするか。それはもう個々人の(つまりあなたの)気持ち次第。ただ思うのは、スケールを考えると、初期のミスはいくらでもあとから挽回できる。修正するつもりがあるならば。
結城浩 @hyuki
まあ、これは年寄りの繰り言なので、特に参考にする必要はないかな、と自分でも思えてきました。20年前に結城が始めて本を出したときと時代はずいぶん違うしね。
結城浩 @hyuki
景気も違うし、流行っているものも違う。
結城浩 @hyuki
あ、でも大事なことがあった。結城はよく《読者のことを考える》というのが文章を書くときの原則だというのですが、それは20年前と現代でまったく変わりません。
結城浩 @hyuki
それはなぜか。なぜ《読者のことを考える》という原則が変わらないのか。結城はそれを明確に説明できます。《読者のことを考える》というのは「愛」の原則だからです。
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コメント

結城浩 @hyuki 2014年3月24日
s/そして、愛はすべての結ぶ帯なのです。/そして、愛はすべてを結ぶ帯なのです。/
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