どんぐりと山の暮らしと放射線

のらやさん・羆先生・坂上ちあきさんが語る、地域文化のひとつとしてのどんぐり食、山の恵みと人の暮らしと、それを侵した放射能汚染のこと。大事な視点だと思うのでまとめました。
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のらや @norateng

そーいえば、以前うちにぶら下げた干し柿の写真をUPしたら「セシウム測ったのかー」と問われ、測定数字を出すからねーと約束した方がいるのを思い出しましたが、すみませんウッカリ全部食べてしまいましたのお詫びをここに・・・ すっかり片付いたテラスから、柿のヘタが出てきて思い出したこと。

2014-03-23 06:55:24
のらや @norateng

すみません昨秋のことで、どなたとの会話か忘れてしまったので届けばいいな。↓ 岩手県の柿でしたが心配ないと思いますし、川内村の柿は近隣データをみてもNDでしたとは感想まで。 新しい基地には測定器もやってくるが、それは木の実などを定点で測り続けた個人的な趣味のもの。記録用。

2014-03-23 07:11:41
のらや @norateng

借り物の測定器は新基地に備え付け、野山のモノやドングリの数字を記録したい。 川内村の森に帰るたび、家族で慈しみ食した野山のモノも記録に残し、それをいつか子供たちに伝え渡したいとは今の私に出来ること、知性への種まき。 残すに耐える記録にするために、専門家の助けもチョイと借りて。

2014-03-23 07:27:02
moriokahiguma @moriokahiguma

@norateng 僕ではないのですが有難うございます。栗やクルミなど木の実のデータはあまりなく、有事の運営する市民測定室などで今更ながらきちんと測っておけばよかったとおもっています。団栗も含め今年の秋の分はやりたいなあ。

2014-03-23 07:50:06
のらや @norateng

公的測定所では「どんぐりは食い物でないのでちょっと…」と断られますから、妙なところに興味を示す私らみたいなのは自前でやるしかないですよね。^^; 福島や宮城での楢・椎を定点木に震災年から測ったモノもありますから、シタミ餅でもつまみながら是非。 @moriokahiguma

2014-03-23 07:59:27
のらや @norateng

シタミ餅=コナラ・ミズナラのどんぐりから採った澱粉を煮固めた餅状のもの。主に岩手県は北上山地でこの名で呼ばれるとか・・・

2014-03-23 08:02:13
のらや @norateng

↓ちなみに似たものを四国は高知あたりではカシキリ豆腐とも呼ぶようで・・・ 材料はナラクヌギではなくこちらは樫のどんぐり。 15年くらい前は伝承者が販売もしていましたが高齢のため廃業。 震災後の流浪旅ではその先人も訪ね、ノウハウも原料も託されたのはうちのドングリ妻でした。

2014-03-23 08:10:49
のらや @norateng

↓こーゆー趣味の女子ウケ度はどれほどのものだろうか? (縄文古代食)

2014-03-23 08:13:54
moriokahiguma @moriokahiguma

@norateng 北上山地の面白さは団栗食が「救荒食」でないこと。山の恵みとして普通に年間の摂取カロリーに組み込まれてました。この結果農産物の商品化の進展の中で起きた昭和恐慌の打撃を北上山地では最小化できたとのこと。ただかつては失礼にもこれを後進性と片付けてたんですよね。

2014-03-23 08:17:04
のらや @norateng

北上山地の木の実食文化は興味深いものがありますねー。 いまでも道の駅とかでドングリ製品が普通に残っているのも食文化に根ざしている証拠かと。 アレをオサレなスイーツにもしたらウケも進むかも。 どんぐりプリンやコナラクリームも美味ですもの。^ ^ @moriokahiguma

2014-03-23 08:48:25
moriokahiguma @moriokahiguma

@norateng 御意。ただ地元には「コメが食えない地域」と下に視られたコンプレックスも強かったそうです。今堂々と団栗食を打ち出せるのは地域に誇りを持てるようになった証です。異なる文化や存在を「遅れている」とみなすような独善性とはおさらばしたいものです。

2014-03-23 08:56:28
Nisew Chiaki @nisew_chiaki

@moriokahiguma @norateng 「どんぐりを食べると目が見えなくなる」とか(時々私に本当ですか?と聞く方がいます)どんぐりを食べていたことを話したがらないお年寄りがいたりしますね。山の恵みを受け自然と共に暮らしていた人々の生き様をちゃんと伝えていきたいですね。

2014-03-23 08:59:08
moriokahiguma @moriokahiguma

@nisew_chiaki @norateng 同感です。山の恵みを利用するには知恵と技術が欠かせません。それこそが地域毎に備わった貴重な財産。その知恵を受継ぐことは将来にわたりその場所で持続可能な形で生きてくために必須のものです。今がそれを引き継ぐ最後のチャンスだと思うのです

2014-03-23 09:49:13
のらや @norateng

そうそう、どんぐり食の聞き取り調査でも、ネックは下に見られる貧乏食としてのコンプレックスとは聞いたハナシで、「馬鹿にしに来たのか?」と口も閉ざされたとか・・・ 一極至上主義で、多様性と理にかなった伝統食が失われるのにはささやかに抵抗もしたいもの。 @moriokahiguma

2014-03-23 09:06:20
のらや @norateng

山形出身の友人は、どんぐり食に興味を持ったら「耳が潰れる」と古老に諭されたとか・・・ 深層にはやはりコンプレックスと米至上主義があったようで、実際にはそんな害はありませぬ。 会津地方の聞き取り調査でも似た話を聞きました。 @nisew_chiaki @moriokahiguma

2014-03-23 09:11:42
moriokahiguma @moriokahiguma

@norateng 御意。近世江戸期から続く米本位制の下での蔑視から抜け出せたのはつい最近です。だから米どころの宮城・山形・秋田にくらべ岩手には「貧困」のイメージが強いのでしょう。米の豊かさが近世の豊かさなら、森の豊かさは「縄文の豊かさ」です。森に携わる人間として誇り思います

2014-03-23 09:52:35
のらや @norateng

そんな伝統食文化も残しながら現代アレンジも重ね、循環する暮らしのヒントもさぐりを深めたいものです。 森林文化はエネルギーの変遷も写しますし、過去のものではなく今後のヒントも秘めるものとして注目してゆきたいものです。 @moriokahiguma @nisew_chiaki

2014-03-23 10:33:42
moriokahiguma @moriokahiguma

団栗食に限らず森や自然と人との間には地域ごとに蓄積されたそれらを利用して生きていく知恵と技がある。その関係が地域ごとに固有の風土を形成させてきた。それは固有であるが故に、それぞれに愛おしい。僕が放射性物質を許せないのはそうした関係の中に入り込み、結び合うことを阻害するからだ 続

2014-03-23 09:57:24
moriokahiguma @moriokahiguma

承前 今回の事故で拡散した放射性物質の影響は医学的にみて、健康面に及ぼす影響は比較的小さいのだろう。それはとても喜ぶべきことだ。でも射性物質による影響で失われた自然と人間の関係はとてつもなく大きい。これらが被害として勘定されないままにリスクが論じられる状況は我慢し難い 続

2014-03-23 10:00:22
moriokahiguma @moriokahiguma

承前 原発問題をを語るなら、こうした「社会的に見落とされた被害」を感情にれることが絶対条件だと僕は思う。また、こうした状況の中でも「影響を受けた自然と何とか折り合いをつけ、暮らしていこうとする地域ごとの営み」は始まっている。こうした営み絵の支援も決定的に欠けていると思うのだが…

2014-03-23 10:03:41
森口祐一 @y_morigucci

同感です。放射線による健康影響だけに目を向けるのではなく、その地域の生活・生業の回復・再建にも目を向けることの重要性をもっと伝えていかねばならないと思います。(同時に、それは健康影響を軽視しているのではない、ということも伝えねばならないのですが。)@moriokahiguma

2014-03-23 10:18:39