バルトーク133歳おめでとうございます!

3/25はバルトークの誕生日。 その日から続く、ぱぷりりかさんのツイートのみをまとめさせて頂きました。 まとめ不慣れなので、何かありましたらどなたか修正して頂ければ幸いです。
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ぱぷりりか @papririka

召喚獣の中の人、ただ今帰宅しました。これからささやかにバルトーク様のお誕生日をお祝いしたいと思います。

2014-03-25 00:55:03
ぱぷりりか @papririka

普段はバルトークの紹介などしませんが、たまにはノリで書こうかなと思います。

2014-03-25 00:58:17
ぱぷりりか @papririka

バルトークはハンガリーを、そして20世紀前半の芸術音楽を代表する作曲家の一人です。ハンガリーとその周辺の民謡を収集した民俗音楽研究者でもあり、優れたピアニストでもあります。

2014-03-25 01:02:49
ぱぷりりか @papririka

バルトークの曲の一般的なイメージは不協和音だらけで晦渋、クラシックの中でもわりと異端…といったものですが、実際のところはクラシック音楽のまさに延長上にあります。作曲はベートーヴェンを受け継ぎ、ピアノはリストの孫弟子です。

2014-03-25 01:06:37
ぱぷりりか @papririka

バルトークの響きは、最初は聴く者を拒絶する(正しくは聴く者が拒絶する)ものですが、その響きに慣れるにつれその印象は変化し、不協和音の向こう側に美を見出すこととなります。バルトークは間違いなく美しいです。

2014-03-25 01:09:07
ぱぷりりか @papririka

バルトークの作曲はベートーヴェンやブラームス、ワーグナーといったドイツの音楽から出発しました。初期の作品、交響詩「コッシュート」や「ピアノ五重奏曲」などは、これがバルトークの作品かと疑ってしまうほど、ドイツロマン派の作品に仕上がっています。

2014-03-25 01:15:19
ぱぷりりか @papririka

バルトーク「ピアノ五重奏曲」 http://t.co/imKzAJDNl1

2014-03-25 01:16:46
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ぱぷりりか @papririka

バルトークはブラームスやワーグナーに満足できずR.シュトラウスの「ツァラトゥストラはかく語りき」に衝撃を受け心酔したりもしますが、真の転換点はコダーイとの出合いでした。コダーイは「『コッシュート』は民族主義的な作品だが語法はドイツの借り物だ」とバルトークを批判します。

2014-03-25 01:21:10
ぱぷりりか @papririka

当時コダーイはハンガリー民謡、それもジプシー音楽や大衆歌曲ではなく、農民が古くから歌い継いできた”真の”民謡について論文を発表していました。これをきっかけにバルトークはハンガリー民謡に出合います。バルトークはそこに、今までにない魅力を見出します。

2014-03-25 01:24:29
ぱぷりりか @papririka

あっそうそうさらっと流しましたがRシュトラウスの影響はバルトークの優れたオーケストレーションにきちんと反映されていますからね

2014-03-25 01:29:47
ぱぷりりか @papririka

バルトークはハンガリー民謡について、次のように絶賛しています。「形式の観点で可能な限りの最も完璧なものであり、また、最も変化に富んでいるものです。その表現力は驚くばかりに大きく、すべての感傷性から、そして、すべての不必要な誇張性から完全に解放されています。

2014-03-25 01:36:56
ぱぷりりか @papririka

それは、時として原始的なまでに単純ですが、しかし、決して内容の乏しいものではありません。音楽のルネッサンスにとって、これ以上にふさわしい出発点は想像することもできませんし、一人の作曲家にとって、この狭義の意味での農民音楽以上に素晴らしい教師もありえません」(バルトーク音楽論集)

2014-03-25 01:39:22
ぱぷりりか @papririka

さらに、コダーイの紹介によってフランスはドビュッシーの音楽を知ることとなります。ドビュッシーの音楽にハンガリー民謡に通ずる五音音階が息づいていることを見出したバルトークは、ドビュッシーの影響を喜んで受けることとなりました。

2014-03-25 01:43:11
ぱぷりりか @papririka

ドイツ、フランス、ハンガリー……三者の音楽が結実した初期の傑作が「弦楽四重奏曲第1番」と言えましょう。http://t.co/KXxdaQO6xk

2014-03-25 01:47:01
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ぱぷりりか @papririka

バルトークは同時に、次の世代に向けた教育的作品――「子供のために」をまとめました。79曲の小品からなるこのピアノ曲集について「ピアノを学習する子供たちに、民謡の簡素で感傷的ではない美しさを伝えるために書いた」とバルトークは述べています。

2014-03-25 01:57:13
ぱぷりりか @papririka

「子供のために」は、そのタイトルゆえ子供向けかと思われがちかもしれませんが、その内容と表現には全く妥協がなく、誰にとっても得るものの大きい作品集です。バルトークの作品としては大変親しみやすく、私は「バルトークをちょっと弾いてみたいんだけど」と聞かれるとまずこれを紹介します。

2014-03-25 02:02:35
ぱぷりりか @papririka

バルトーク「子供のために」の楽譜は、音楽之友社 New Standard Piano Library のもの(パップ晶子 編集)が良いと思います。解説が大変充実していますし、バルトークの自筆譜を汲み取った校訂とのことです。

2014-03-25 02:11:10
ぱぷりりか @papririka

バルトークの作曲上の課題は今や民謡をどう取り扱うか、そしてどのように自身の音楽に取り入れ反映させるか、であるといって良いと思います。数多くの民謡編曲作品、「アレグロ・バルバロ」、ハンガリー語によるオペラ「青ひげ公の城」といった作品が生まれます。

2014-03-25 02:25:33
ぱぷりりか @papririka

またドビュッシーからの影響を色濃く反映した作品として「2つの映像」があります。そして実は「青ひげ公の城」もそうで、ドビュッシーの「ペレアスとメリザンド」があったからこそのオペラでしょう。イタリア語やドイツ語ではなく、自身の母語に則したオペラを作る試みです。

2014-03-25 02:32:28
ぱぷりりか @papririka

この時バルトークの民謡収集の範囲はハンガリー、そして周辺地域のスロヴァキア、ルーマニア、セルビア、ブルガリアのみならず、トルコ、そしてアルジェリアまで及びます。エジソンが発明したばかりの蝋管式の蓄音機を抱え、村々を訪ねては苦労の末農民から古い歌を探し出しました。

2014-03-25 02:38:51
ぱぷりりか @papririka

ところが1914年、第一次世界大戦が勃発します。ハンガリーはルーマニアと敵対し、バルトークは民謡の蒐集を諦めざるを得ませんでした。ルーマニアが恋しいバルトークはこの時期ルーマニア民謡の編曲をいくつも行っており、大変ポピュラーな「ルーマニア民俗舞曲」もこの時に生まれました。

2014-03-25 02:50:59
ぱぷりりか @papririka

バルトーク「ルーマニア民俗舞曲」 http://t.co/Da004LOozi バルトークの自作自演です。大変あっさりした演奏に驚かれる方も多いのではないかと思いますが、これが「感傷的ではない美しさ」のあり方なのだろうな、と思います。

2014-03-25 02:53:52
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ぱぷりりか @papririka

続きはまた明日。しかしこの調子では「中国の不思議な役人」をすっ飛ばしてしまう…w

2014-03-25 03:05:29
ぱぷりりか @papririka

っていうかこれ余計なツイート全くできないw

2014-03-25 03:13:42
ぱぷりりか @papririka

なんか起きたので続きを書きます。

2014-03-25 09:25:21
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