海外インディー・アーティスト招聘時のビザに関わるリスクとは

Sweet Dreams Press @sweetdreamsprs

夜分遅くに済みません。残念なお知らせです。明日から始まる予定だったタラ・ジェイン・オニールのジャパン・ツアー2014を中止することになりました。誠に申し訳ございませんが、詳しくは下記リンク先をご覧下さい。　http://t.co/5eFKZ2i48q

Sweet Dreams Press @sweetdreamsprs

なお、各公演ともご予約いただいたお客様には順次ご予約先より公演中止のお知らせを送らせていただきます。ご不便をおかけして誠にすみません。今後なるべく早い時期に再来日を実現させたいと考えています。ご容赦いただけますようお願い申し上げます。　http://t.co/5eFKZ2i48q

Sweet Dreams Press @sweetdreamsprs

予定していた12公演のうちいくつかの公演は一部内容を変えて開催する予定ですので、後ほどその詳細をお伝えいたします。今しばらくお待ちください。この度はご迷惑をおかけしました。ご容赦いただきますようよろしくお願いいたします。　http://t.co/5eFKZ2i48q

Akinobu Oda @mapupnews

タラ、逢いたかった。でも、きっとすぐにまた会えるさ。

Akinobu Oda @mapupnews

興行ビザの問題はデリケートであり、今の時代に対応していない部分が多いと思います。小さなスペースでの演奏を企画しても、楽屋もない場所では「興行はできない」とみなされ、ビザはおりない。赤字覚悟で海外からアーティストを呼び親密な空気の中で演奏をする、それの何があかんのや、と本気で思う。

Akinobu Oda @mapupnews

自分たちがインディペンデントで招聘をはじめて毎回悩んでいたことは、お客さんが入らないことでも、ミュージシャンがワガママだったことでも、お金がないことでもなく、ただ「興行ビザを取得するかどうか」でした。大きな会場では問題はないけれど、僕らがやりたいことは、そういう興行ではなかった。

Akinobu Oda @mapupnews

普段、自分たちが好きな友人たちのライヴを企画するような自然な形で、海外からも「友達のような音楽家」たちを呼んで、小さなパーティをする、そんな気持でずっとやっていたと思います。だから、アーティストが大きくなれば、自分たちの仕事はそれで終わったと思い、他のイベンターに任せたのです。

Akinobu Oda @mapupnews

mapとして企画した日本中を回るはじめてのツアーがタラ・ジェイン・オニールとIDAのダニエル・リトルトンでした。そのとき、僕らは彼らにいろんなことを教わりました。ツアーのマナー、日本中の小さなオーガナイザーたちとのコミュニケーション、ちょっとしたイザコザの解消法……

Akinobu Oda @mapupnews

その後、自分はツアーに参加できなくなった後も、スイドリ福田くんは何度もタラを呼び、タラは日本国内のミュージシャン…例えばニカちゃんやトクマルくんをアメリカにおいてツアー・サポートしてくれたりしたのです。今回の日本中を巡る予定だったツアーは、そんな関係性のひとつの完成形だったはず。

Akinobu Oda @mapupnews

もちろん今回のツアーが中止になってしまった原因は、オーガナイザーである福田氏の責任であり、誰かのせいにするつもりは毛頭ありません。だからこそ、できるかぎり早く、再びタラ・ジェインのツアーを企画し、文句ばっかり言いながら髪の毛をモシャモシャとする彼女を日本にも一度呼ぼうと思います。

Akinobu Oda @mapupnews

今回の中止は本当に残念だし、多くのスペース、オーガナイザー、そして何よりもも楽しみにしていたお客様に謝るしかありません。でも、できれば再来日ツアーを楽しみにしていければと思います。オーガナイザーではない、自分が言うことじゃないかもしれないけれど、この次はモアベターよ！　きっと。

Akinobu Oda @mapupnews

そろそろまた、何か違う形での招聘やイベントの作り方を考えるべき時が来たんじゃないかな、とふと思う。まだまだ突破口はいくつもあるはずだよ、きっと。

Akinobu Oda @mapupnews

金にもならぬ、時にはこんな大変な思いをすることもある。それでもイベントをしたり、海外からミュージシャン呼んでツアーするのはなんでかって……楽しいからだよ！　

Akinobu Oda @mapupnews

あ、説明せねば。「興行ビザ」の申請するためには、演奏を行う場所の「図面（楽屋があるか、広さは十分か等のチェック有り）と営業許可書とスタッフの名前と住所」を興行経験が数年ある法人が申請することになります。だから自分たちのようなフリーランスは、そういう「法人」に協力してもらうのです。

Akinobu Oda @mapupnews

もちろんお金を払ってですが。で、興行ビザは、音楽家だけでなく、ダンサーさんや手品、コメディアン等も含めたいろんな業種の方が同じビザで来日します。ただ、興行ビザで来日しながら、スナックや風俗で働かれる方も少なくなく、それゆえにさまざまな規制や場所の細かな説明を必要とするようです。

Akinobu Oda @mapupnews

僕らがレッド・クレイオラを興行ビザで招いたときも、「アルコール等をサーブしないこと」等の契約にサインをしなければならなかったことを覚えています。60歳過ぎたオッチャンが飲み屋で横に座って酒注ぐわけないやん！って思っても、そういう規則なので仕方ないのです。

Akinobu Oda @mapupnews

興行ビザ自体は必要だと思うし、EU圏ではアフリカ等の場所からツアーに来たミュージシャンたちがそのまま移住しちゃったりすることも少なくないらしい。でも、今のビザ申請のシステムは、少し問題があるんじゃないかな、と個人的には思っています。

Akinobu Oda @mapupnews

そして、あとひとつだけ。今回のタラ・ジェイン・オニールのツアーが中止となり、基本、エアチケットやキャンセル料も含め、氏の責任とはいえsweetdreamsは火の車状態です。もし少しでも「がんばれ～！」って気持があれば、スイドリショップでタラのCDでも買ってみてはどうかしらん。

Akinobu Oda @mapupnews

「CD１枚売れたくらいで何も変わらないよ〜」って思うかもしれないんですが、これがねぇ、全然違うんですよ。この機会に、新しくなったスイドリショップを見ていただければうれしいです。http://t.co/3Ml2iRRcx2

Akinobu Oda @mapupnews

そんな、皆々様の優しさに守られ、甘え（あかん！）、ご迷惑をかけながら（もっとあかん！）、僕らは15年、本やレコードを作ったり、イベントしたりしてきました。本当に心から感謝すると共に、これからも面白いことをやっていきたいなーと思っております。何卒、お許しいただければうれしいです。