一番好きな仮面ライダーの作品とその理由は?の質問 虚淵「どれもこれも好きなので悩むけど、あえて選ぶとしたらクウガ。鎧武の1話の迷子の子供に主人公が語りかけるシーンはまんまクウガのつもりで書いちゃった。そしたらやりすぎだと言われて、それでアバンのシーンが付け足された」
2014-02-01 01:13:59虚淵「昭和(の仮面ライダー)だとリアルタイムで逆に怖くて見れなかった。BLACKとかRXとかあのへんから歳いってたから怖がらずに見れるようになった。怖かったころのライダーの思いがあるのでクウガのホラーテイストがきたんですよね。この怖い感じがライダーだよねみたいな」
2014-02-01 01:17:23仮面ライダーのメインライターに抜擢された経緯など教えてくださいの質問 虚淵「(脚本の話がきて)自分もびっくりしました。プロデューサーの武部さんにお声をかけてもらったときは、てっきり飲み会でもしようかなぐらいのネタかと思ったので。まずは名刺の交換ぐらいのつもりでいたかと思ったら →
2014-02-01 01:22:44→ 虚淵「あの、ライダーやりませんかと言われて。光栄ですけどいつのですか?って言ったらウィザードの次ですと言われて、ちょっとね、途方にくれたんです(笑)アニメとかだと準備期間は1年2年当然なんです。特撮の世界ってねえ(笑)ウィザードって今やってるやつですよねえって(笑)」
2014-02-01 01:26:22神谷「それちなみにいつぐらいだったんですか?」 虚淵「(2013年)1月ぐらいでした。その段階でベルトはもうできてましたからね。」
2014-02-01 01:29:03鎧武の台詞はどうやって考えているのでしょうか?という質問 神谷「ベルトができてたってことは、フルーツ・鎧・錠前っていうのは決めうちだったんですか?」 虚淵「もう全部そろってました。もう頭抱えましたね。どうすればいんだろうって。そんな無茶なとは思ったんですけどね(笑)」
2014-02-01 01:31:40虚淵「こと話がライダーである以上、状況に流されて断っちゃいけないなって。その瞬間に思ったのが、本郷猛!なりたくてバッタになったわけじゃないわけですよ。そういうライダーである以上は俺も断るわけにはいかないんじゃないかって。このみかんでどう戦うって考えるべきなんじゃないかって」
2014-02-01 01:35:37鈴村「そういう中からあの森の設定とか虚淵さんが広げていったんですか?」 虚淵「そうですね。やっぱりライダーのコンセプトって力そのものは悪の中から出てきたんだけど、それをヒーローの魂でもって正義のために使ってくっていう方向でなきゃいけないよねっていう」
2014-02-01 01:38:42鈴村「石ノ森イズムってやつですよね」 虚淵「やっぱり昆虫人間っていう気持ち悪さ怖さみたいなの乗り越えてヒーローになってくってのがライダーだろうなってのがあったんで、なんかしらコンセプトの中に悪や恐怖の要素がないといけないなとは思ってたんですが、みかん……怖くねえよなぁ(笑)」
2014-02-01 01:42:45鈴村「だって果汁ぶしゃーですから!(笑)でもあの森をおどろおどろしくすることによってホラーやサスペンス要素を入れていくということになって、あれを生み出しているものたちがなんなのかっていうバックボーンが生まれていくわけですよね?」 →
2014-02-01 01:45:56神谷「一番最初、鎧・錠前・オレンジってどんなライダーが生まれるのかまったき僕ら予想がつかなかったんですけど」 虚淵「デザインもまだラフの段階だったので、マジっすか!?みたいなノリのものだったんで(笑)」 鈴村・神谷「(爆笑)」 →
2014-02-01 01:51:10→ 虚淵「感動的ですよ!ラフから今の鎧武に至るまでの変換って。よくぞここまでかっこよくできたなって!」 鈴村「今オンエアされてる鎧武だって最初は僕らもひっくり返りました!みかんかぶっちゃったっおいって!もっとすごかったんだ!」 虚淵「すさまじかったですね。これどうすんのみたいな」
2014-02-01 01:54:19脚本を書くときのプロットはどのように思い浮かぶのですか?という質問 虚淵「ひらめきとかアイデアとかこの辺が一番大事ではあるんですが、しいてテクニックの話をいうのであれば、まずやらなきゃいけないことをカードみたいに用意しとくんですよね。これとこれを説明しなきゃいけないとか。→
2014-02-01 01:57:34→ 虚淵「この辺をわかってもらわなきゃいけないっていう最低限の要素を並べておいて、その並べ替えとか隙間に何を埋めていくかとか、そういう感じで組んでいきますかね。カード並べみたいな感じですね。どの順番で出していくかとか。手札をどう晒していくみたいな順番はありますよね」
2014-02-01 02:01:17神谷「(鎧武は)今どれぐらい手札を晒してるんですか」 虚淵「なんせ一年分なんでまだまだ相当あります」 神谷「年またぎでだいぶ展開がシリアスに変わってきたじゃないですか。今後どうなっていくのか…」 虚淵「ライダーって最初、クリスマス商戦にむけてやっておかないといけない課題が →
2014-02-01 02:05:54→ 虚淵「まさにさっき言ったカードの問題ですよね。やっておかなきゃいけないカードのリストにずらっと、イチゴアームズとかパインを出すとか。これストーリーじゃないけど、でもでもやらなきゃみたいなのでびっちり埋まってるわけですよ(笑)」
2014-02-01 02:08:25神谷「虚淵さんの方で足されているものもあるわけですか?」 虚淵「ドリアンはお願いしたかな。たしか。でもそれにしたってスイカありきなんですよ。もう7話目でスカイ出さないとクリスマス商戦間に合わないってのが課題としてあったんで」 鈴村・神谷「(爆笑)」
2014-02-01 02:10:44虚淵「でも7話でパワーアップして、しかもなにやっつけるのみたいなのは、結構頭抱えて。7話の段階で誰強いの出そうかなってときに結局ライバルのライダーっていうか、割り込んでくる濃ゆいキャラっていう(それがドリアン)。ある意味わずか7話にしてピンチに陥んなきゃいけなかったんですよね」
2014-02-01 02:14:41神谷「(スイカがロボ形状になったり、転がって移動だったり)あれはイメージはどうだったんですか?」 虚淵「アクションは完全に現場任せですね」 神谷「じゃあ自分も見てあんなふうに」 虚淵「もう大爆笑してましたね」
2014-02-01 02:18:05鈴村「文字で書いたものが映像になってるってのはアニメと特撮ではちょっと違いますか?」 虚淵「ぜんぜん違いますね。アニメのほうが結構がっつりつめなきゃいけないっていうか、それを手がかりにコンテを書いていかなきゃいけないんで、割と精度が高いというかきっちりつめなきゃいけないけど、→
2014-02-01 02:20:34→ 虚淵「特撮の場合、意外とその現場でフレシキブというか、むしろその現場の都合で変えざるおえないことって多いんで。たとえばアクションの殺陣なんて実際動いてもらったほうが絶対いいもんになるのはわかってるんで、せいぜい殺陣のときの台詞ぐらいしか書かないんですよ。→
2014-02-01 02:23:21→ 虚淵「どっちが先に優勢とか、どっちがちょっと苦戦するとかそのぐらいのことしか書いてないです」 鈴村「僕、電王やってたんで。途中台詞まったくないんですよ。オリジナルで役者が考えないといけないんです」 虚淵「そうですね。結構掛け声とかも役者さんのほうでお願いしたりとか」
2014-02-01 02:26:13虚淵「結構、台本のときより紘汰ってノリノリなキャラになってますよね」 鈴村「その現場でできたものを受けて、また脚本が膨らんだりってのもあるんですよね」 紘汰「そうですね。意外にはっちゃけキャラになるんだなって。その辺はもう撮ってもらってからきた感じですね」
2014-02-01 02:29:35