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犬とハサミは使いよう 公式 @inuhasaofficial
2014年7月よりTVアニメ『猫とハサミは使いよう』の放送が決定しました。応援よろしくお願いします! #猫ハサ #えいぷりるふーる
更伊俊介@LINE文庫新作 @sarai_shunsuke
本は読んどけっ! にゃん!  RT @inuhasaofficial 2014年7月よりTVアニメ『猫とハサミは使いよう』の放送が決定しました。応援よろしくお願いします! #猫ハサ #えいぷりるふーる
田尾 典丈@太田 岳規 @tao_noritake
ネコとタチ切りばさみは使いようじゃないのか #えいぷりるふーる
更伊俊介@LINE文庫新作 @sarai_shunsuke
壮大なコラボの匂いがする……。 RT @tao_noritake ネコとタチ切りばさみは使いようじゃないのか #えいぷりるふーる
森田季節@コミケ3日目西B01b(本人欠席、新刊アリ) @moritakisetsu
百合SS,「ネコとタチきりばさみは使いよう」本当にほぼできちゃったんで、夜にでも連投ツイートで載せますわ。ウソじゃないですよ!
田尾 典丈@太田 岳規 @tao_noritake
@moritakisetsu @akamatsuc @sarai_shunsuke 適当に放ったツイートから超展開が発生していた件について
森田季節@コミケ3日目西B01b(本人欠席、新刊アリ) @moritakisetsu
①後ろのベッドから「筆が走ってない」と声がする。「もっと、キャラの感情をこめないと、読者に気づかれるよ。甘えてあとでダメージを受けるのは春香なんだから」いつも言いたいことを言うんだからと思いつつ、私は冬川先輩の声にじっと耐えてパソコンに打ちこむ。 ――こんな感じで夜にやる予定。
森田季節@コミケ3日目西B01b(本人欠席、新刊アリ) @moritakisetsu
数分後から、エイプリルフール百合SS「ネコとタチきりばさみは使いよう」をお送りいたします、よろしくお願いします。
森田季節@コミケ3日目西B01b(本人欠席、新刊アリ) @moritakisetsu
百合SS「ネコとタチきりばさみは使いよう」 森田季節
森田季節@コミケ3日目西B01b(本人欠席、新刊アリ) @moritakisetsu
①後ろのベッドから「あんまり筆が走ってない」と声がする。「もっと、キャラの感情をこめないと、読者に気づかれるよ。甘えてあとでダメージを受けるのは春香なんだから」いつも言いたいことを言うんだからと思いつつ、私は冬川先輩の声にじっと耐えてパソコンに文字を打ちこむ。
森田季節@コミケ3日目西B01b(本人欠席、新刊アリ) @moritakisetsu
②「冬川先輩、うるさいです」気づいたら「冬川先輩、うるさい」と無意識に書いてあって、あわてて消す。考えながら書いていると、考えていることをそのまま入力してしまうことがよくある。後ろを向くと、ベッドに腹ばいになって、先輩がすごくつまらそうに私の原稿をノートパソコンで読んでいる。
森田季節@コミケ3日目西B01b(本人欠席、新刊アリ) @moritakisetsu
③きっかけは高二の時。先輩が私の小説執筆の趣味に気づいたことだった。新聞部の活動になんてまったく興味がなかった私は、まともに記事探しもせずにそうっと投稿用の小説を書いていた。それをまんまと同じく部活にやる気のない冬川先輩に見つかったというわけだ。同類は同類を見事に見抜いた。
森田季節@コミケ3日目西B01b(本人欠席、新刊アリ) @moritakisetsu
④絶対に笑われると思った。実際、冬川先輩はどちらかというと、攻撃的なタイプで、平気で人を嘲笑うような、Sっけのある顔をすることがよくあった。新聞部の活動が嫌いなのも、それがごっこ遊びだからだと平然と漏らしていた。帰宅部がないからやむなく顔を出してるだけだと。
森田季節@コミケ3日目西B01b(本人欠席、新刊アリ) @moritakisetsu
⑤私のやってることだってごっこ遊びと変わらない。だから、笑われる。言いふらされる。悪い想像ばかり、機械で空気を入れられた風船みたいに、ぱんぱんにふくれていく。目の前に自爆ボタンがあったら、私は押しているだろう。人生で最大・最後の勇気を出して、平成の松永久秀になるんだ。
森田季節@コミケ3日目西B01b(本人欠席、新刊アリ) @moritakisetsu
⑥先輩はしばらくそれをじっと読んだまま「悪くない」と言った。先輩の顔は怒っているのかと思うほど平板だった。「だけど、素人ね。いい文章と悪い文章の、いい言葉のチョイスと悪い言葉のチョイスの、ばらつきが激しすぎ。でも、これって鮫島が自分で意識してなおすとかえってつまらなくなるタイプ」
森田季節@コミケ3日目西B01b(本人欠席、新刊アリ) @moritakisetsu
⑦やけに的確で、具体的なことを先輩は言うのだ。それで私は気づいた。この人って、不真面目なんじゃなくて、真面目になれるものが近くになかっただけなんだと。「私が鮫島の編集者になってやる」「えっ? 先輩、素人じゃないですか」「鮫島だって素人じゃん」言われて、私は吹き出した。その通りだ。
森田季節@コミケ3日目西B01b(本人欠席、新刊アリ) @moritakisetsu
⑧そのあと、四作ほど私は小説を送り、大学生の一年生の時にどうにかこうしてデビューできた。先輩は一浪したので、同じ一年生(笑)。大学生なのに、私が着ているのは女子高生のブレザーだけど。先輩が言うのだ。そうでないと、自分が先輩の気分でいられなくなるからと。そんなに先輩がいいのかよ。
森田季節@コミケ3日目西B01b(本人欠席、新刊アリ) @moritakisetsu
⑨最近はファイル共有の便利なソフトがある。ちょっと書いては、それを共有フォルダに入れる。すると、続きを先輩が寝転がりながら読む。本文に直接「ここが弱い。もっと足せ」とか「主人公の悩みがすぐに解決しすぎ」とか即座に書きこんでいく。このスパルタ熱血指導で私はプロになった。
森田季節@コミケ3日目西B01b(本人欠席、新刊アリ) @moritakisetsu
⑩「春香、ラブコメのシーンが駆け足すぎる」ベッドからまた声がした。「明らかにここ、作業になってるし。ラブコメが必要だからラブコメ書きましたって感じで。ちっともよくない」振り返ると、むっとした顔の先輩と目が合った。先輩も寝転がるのをやめて、ベッドに腰かけている。
森田季節@コミケ3日目西B01b(本人欠席、新刊アリ) @moritakisetsu
⑪「そんなこと言っても、私、こういう経験ないですし」困った顔を作りつつ、私はため息をつく。それは本当だけど、ウソだ。私はプロ。経験をしてなくたって、上手く書くことはできるし、今の文章がダメだってことぐらい自覚している。心がこもるかは別としてカイゼンすることぐらいできる。
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