イッツ・ア・サツバツ・ワールド

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@nezumi_a

これから、なんだ、その、テキストカラテとかするぞ!

2014-04-01 21:13:56
@nezumi_a

今書いたヤツだからな!推敲なしで、しかもまだ書き終わってないぞ!

2014-04-01 21:14:53
@nezumi_a

ニンジャスレイヤーの二次創作だよッ

2014-04-01 21:16:10
@nezumi_a

「イッツ・ア・サツバツ・ワールド」

2014-04-01 21:16:49
@nezumi_a

あれ?ペーストできないぞ?

2014-04-01 21:21:46
@nezumi_a

(これまでのあらすじ)フリージャーナリスト、ナンシー・リーは先日行われたネオサイタマ児童への大規模歯科検診が、特殊電波受信装置の埋込み計画であったという事実を突き止めた。それは暗黒メガコーポによる児童向け娯楽コンテンツを24時間送りつけるという、消費と思想統制の為の橋頭堡!

2014-04-01 21:24:06
@nezumi_a

そして、今、我らがニンジャスレイヤーはこの計画を粉砕するため、受信機製造プラントのある施設へと姿を現したのだった。

2014-04-01 21:24:59
@nezumi_a

「それで、ここの敷地のどこにその工場があるっていうんだ?」黒髪を短く切り揃えた若い女が問うた。彼女の眉は脱毛され、イバラのタトゥーが描かれている。「わからぬ」男、イチロー・モリタが答える。彼はニンジャスレイヤー。ニンジャを殺す探偵だ。

2014-04-01 21:27:07
@nezumi_a

「おいおい、そんな事で大丈夫なのかよ……」若い女、エーリアスは呆れた風に嘆息する。「まあ。どれも怪しいっていえば怪しいんだけどな」二人が歩くのはネオサイタマに見られる薄汚れたビル街ではない。通りに車は無く、猥雑なネオンサインや蹲る浮浪者といった馴染みの光景も無い。

2014-04-01 21:30:54
@nezumi_a

整然としない街区はカトゥーンめいたデザインの小型オスモウコロシアムほどの建物が点在し、人々はそれらに入る為の列を形成している。道行く人は混然と歩き、サラリマンのようなズンビーめいた粛々しさは無い。そして、その間に奇抜な衣装のカブキピエロや動物をデフォルメした着ぐるみの姿。

2014-04-01 21:31:13
@nezumi_a

ここは「ネオサイタマ・タノシイ・ランド」。ネオサイタマの人工島エリアと旧東京エリアの境界に位置するこのハコニワめいたテーマパークは、電子戦争以前から存続している海外の超巨大メガコーポを母体とし、ネオサイタマにありながら極めて独立的な経済体制を執る、ひとつの自治区といえる。

2014-04-01 21:34:18
@nezumi_a

「デッカーも容易に立ち入れないとなれば、隠れ蓑にはうってつけという事なのだろう」フジキドはニンジャ洞察力を駆使し、アトラクションのパビリオンに不自然なサインが無いか注視する。「だったら、実際に一軒ずつ入って確認していくしかなだろうな」エーリアスは自分の意見に尤もらしく頷いた。

2014-04-01 21:34:34
@nezumi_a

「遊びに来たわけではない」「判ってる、判ってるさ。ただよ、ガイオンに居たときはこういうの……」そこまで言ったとき、エーリアスの髪が一瞬で燃え上がった。否、彼女の髪は燃えたわけではない。その色を炎をの紅へと変じたのだ。これは彼女の内にいるもう一人の存在が強く自己主張している証だ。

2014-04-01 21:38:16
@nezumi_a

「ファック!こんな浮かれた一秒でも居られっ……、……スマン」「気にするな、慣れている」エーリアスの髪の色が戻り、フジキドは頷く。場所が場所だけにフジキド一人で入ると目立つという意見により、同行者を付けようと決まった。ナンシーはハッキングでダウン、ユカノは連絡が付かない。

2014-04-01 21:38:41
@nezumi_a

ユンコはナンシーの護衛で動けず、ヤモトは奥ゆかしく断った。ザクロが最後まで同行を申し出ていたが、最終的にはエーリアスに決まった。しかしブレイズは猛反発をし、時折こうして現れて様々な抵抗をしようとする。「若い女と来てるんだから、演技でも浮かれて見せろよ」「遊びに来たわけではない」

2014-04-01 21:41:58
@nezumi_a

近くを通った親子連れ、フジキドから漏れるように漂うキリングオーラに怯えたのか、子供の顔から笑顔が消えた。「……ほら見ろ」エーリアスに肘で小突かれフジキドは俯く。フユコ、トチノキ。俯き、キャラクターがペイントされた路面を見ていたフジキドの眼前に何かが差し出された。

2014-04-01 21:42:14
@nezumi_a

サキブレだと!? 知らん!続行だ!

2014-04-01 21:42:48
@nezumi_a

「これでも食いながら歩こうぜ、な」エーリアスの手には棒状の焼き菓子、チュロスシだ。フジキドは受け取る。ワザビ味。「グワーッ!?」「なんだ?辛い?悪いな、エダマメ味だと思って買ってきたんだ」「オヌシ……」悪びれなく笑うエーリアスを味覚への不意打ちに悶絶するフジキドはしかし許した。

2014-04-01 21:45:46
@nezumi_a

アトラクションの建物のどれかが発信機工場という情報は掴んでいるが、それがどれかという所までは、ナンシー・リーのヤバイ級はハッキング能力を以ってしても特定できなかった。「ソウカイヤ時代から自治を維持しているだけのことはあるわ」彼女は言った。「相当なセキュリティよ」

2014-04-01 21:49:24
@nezumi_a

高速で滑走するトロッコに乗りながら、フジキドはナンシーの言葉を思い出す。確かにこれまでのアトラクションに怪しい所は見当たらない。フジキドはニンジャ動体視力を駆使し、不審な点が無いか「アイエエエ!」悲鳴の主はエーリアスだ。カラテの乏しい彼女はコースターの激しい滑走に悲鳴を上げる。

2014-04-01 21:50:02
@nezumi_a

トロッコが停止し、コースターが終了した。隣ではエーリアスが青い顔をしている。「よし、次はあれに乗ろ……、じゃなかった調べようぜ!」アトラクション「鉱山大落雷」を出たエーリアスが先を歩く。その頭には先ほど購入したマスコットキャラの耳を模したカチューシャがあった。「オヌシ、大丈夫か」

2014-04-01 21:54:33
@nezumi_a

「ダイジョブダッテ!俺だってニンジャだ。さあ次を調べようぜ」しかし、既に7件がハズレだ。「やはりアレか」フジキドの視線の先には、タノシイランドのシンボル「ホワイトエド城」の威容。クリスタル石垣の上にはクリスタル瓦の天守閣が聳える。フジキドは天守閣最上階に、かつての死闘を幻視した。

2014-04-01 21:55:45
@nezumi_a

「アッハ!モリタ=サン次、あれ行こうぜ!」先を行くエーリアスは、巡回のキャストと写真を撮り、着ぐるみから風船を受け取っていた。ワラベめいた満面の笑みである。「オヌシ、少しは自重せぬか」「ダイジョブダッテ!俺だってニンジャなんだぜ」ニンジャという言葉を聞いたか、着ぐるみが構えた。

2014-04-01 22:00:22
@nezumi_a

「ニンポだ!イヤーッ!」エーリアスがデタラメなミスティックサインを構えると、着ぐるみは苦しみ、その場に倒れた。それを見ていた周囲の客は即興のアトラクションに喝采をあげる。客の大半もエーリアスと同じカチューシャをつけている。フジキドは似合わなかったので付けなかった。

2014-04-01 22:00:41