【ニンジャスレイヤー】忍者スレイヤー 第二話「疑惑」(実況なし)【エイプリルフール2014】

Twitter連載小説"ニンジャスレイヤー"公式アカウント・@njslyrによる2014年エイプリルフール企画『【忍者スレイヤー】第二話「疑惑」』まとめ(実況なし) ■エクス説明ション■ これは私がちのうしすうが下がった深夜のテンションで決断的にまとめたものだ。 続きを読む
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ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

……ピガッ!んやくチームです。ピガガガッ!約束された3月を終え、今われわれピガガガガッ実に晴れ晴れとした気持ちでピガガガガガー!本日の放送は無事終了し、大変お世話ピガガガッ!……

2014-04-01 00:10:51
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

(第一話あらすじ:偶然、巻物モジュールを手に入れ、忍者の力を手に入れた高校生・藤木戸ケンジ。アルバイト先の喫茶店マスターの娘である瀬戸内小梅を襲った謎の怪人を、慣れない忍者パワーでなんとか打ち破った彼は、そのまま泥のように疲れて眠りについたのであった。)

2014-04-01 00:35:43
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

主題歌サビ: KICK KICK JUMP!素晴らしいFIGHT!夢見るBOYは今日もちょっとSTORM!LETS GET STUCK THE NINJA!忍者スレイヤー!

2014-04-01 00:37:09
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

(「忍者……貴様は忍者スレイヤー……なぜ現代に!」「忍者……殺すべし!」「グワーッ!」「これが拙者の力……!」「この大手裏剣衛門を倒しても……風魔忍軍の忍者ソウルは既に首都東京を侵食し尽くす寸前よーッ!グワーッ!」「南無!忍殺!」)……「ウワーッ!」ケンジは悲鳴を上げ覚醒した。1

2014-04-01 00:43:37
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「コラッ!藤木戸!また居眠りか!」数学教師の鈴木がケンジに呆れた視線を向け、チョークを振り上げる。「ワオッ!やめてくれ!拙者は何も……」「拙者だって?」クラスメートが笑った。「寝ぼけやがって!」「あ、いや……」ケンジは頭を掻いて、また机に突っ伏した。「アー、調子狂っちまうぜ!」2

2014-04-01 00:46:51
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「ちょっと!また寝ないでよ」隣の席の小梅がケンジの脇腹を肘で突いた。 「うるせーな小梅ちゃん」ケンジはうるさそうに、「寝させてくれよ。疲れちまって……それに、寝てりゃ迷惑かけねッて」「アンタ、イビキもうるさいじゃない!」「コラッ!お前たち!廊下に立っとれ!」「アタシも!?」 3

2014-04-01 00:49:51
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

憮然とした表情で廊下に並んで立つ二人の佇まいは非常に対照的であった。生徒会書記である瀬戸内小梅の凛とした美しさと、部員一人の応援部部長、藤木戸ケンジの、学ランの前ボタンもロクにとめないバンカラぶり。しかしこの二人、三歳の頃から互いを知る幼馴染の腐れ縁であった。 4

2014-04-01 00:53:57
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「アタシまでこんな……絶対許せないわ」「だから謝ッてんだろ小梅ちゃん」「で、怪我は」小梅はやや神妙に、ケンジを見た。「大丈夫?」「よせよ、調子狂うぜ」ケンジは鼻を掻いた。「平気も平気、2日寝たら完全に治っちまった」「だって、手裏剣で……」「治っちまったんだよな……不思議だぜ」5

2014-04-01 00:56:29
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

そう、ケンジはあの日、忍者スレイヤーとなり、小梅を守った。大手裏剣衛門となのる忍者魔人が投げた巨大な手裏剣で彼は切り裂かれ、重傷を負った筈だったのだ。「そう……」小梅は目を伏せた。「気にすンなよ」ケンジは言った。「らしくねえよ」 6

2014-04-01 00:59:34
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

……放課後!小梅はケンジと並んで歩きながら、カバンからプリントを取り出した。「これ」「あン?」「プリント。サッカー部の柴田君に届けてあげてくれない?アンタ、よく話してたじゃない」「柴田」ケンジはサッカー部の元キャプテンの顔をすぐに思い浮かべた。「ああ……俺も気になってたしな」7

2014-04-01 01:01:57
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

柴田は既にプロチームからのスカウトも複数来ていたと噂される、八百夜町高校サッカー部のエースだ。しかし彼は先日のインターハイ準決勝、敵チームの卑劣なプレーに激昂、乱闘を起こして無期限停学。チーム優勝の夢も断たれ、以来、自宅で塞ぎこんでいる。「応援部として、面倒見てやらねえとな!」8

2014-04-01 01:05:32
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「あ、それと」小梅はケンジに顔を近づけ、周囲をはばかるように囁いた。「この前の……黒いコートの人。父さんの店に来たよ」ケンジは目を見開いた。「なんだッて!?」「やっぱり、あの巻物の事じゃないかな……」「アーハ。かわいらしいカップルのお二人さん?」呼び止めたのは金髪の美女である。9

2014-04-01 01:09:05
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「ワオッ!あんた、誰だよ?」ケンジの目は当然ながら、この謎めいた美女のキャットスーツに吸い寄せられる。「ちょっと、ケンジ君!?」小梅が警戒する。「あら、ごめんなさいね。私の名前はナンシー・リー。ジャーナリストよ。黒いコートの男、知ってるわね?あの男には気をつけて……」 10

2014-04-01 01:16:50
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「あの黒コートの男の事、知ってンのか?」ケンジが問う。「ええ、あなたの秘密もね」ナンシーがミステリアスに笑った。「彼の名は片倉フジオ。政府筋のエージェントよ。彼は巻物を狙っているわ。もしかすると、あなたの命も。気をつけてね」ナンシーは再びバイクに跨がる。「おい、待てよ!」 11

2014-04-01 01:21:59
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「藤木戸ケンジ君、あなたは今、大きな陰謀の渦中にいるの。それ以上はまだ話せないわ。また会いましょ」ナンシーの乗るバイクは見えなくなった。ケンジと小梅が途方に暮れていると、突如ポケベルが鳴る。ピリリリリ!「いっけねえ!バイトの時間だ!」「ちょっと、待ってよ!ケンジ君!」 12

2014-04-01 01:28:01
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

……「ご注文は」ケンジはテーブルの大学生カップルを見下ろした。「あ、私イチゴパフェ」「肥っちゃうぞモリリン〜」「ダイエットするもん!」「アー、悪リィけど、イチゴパフェ切らしてンだよね」ケンジは無碍に断った。「エッ?じゃあレモンパフェ……」「ナポリタンとコーヒー以外、品切れ!」13

2014-04-01 01:33:23
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「エーッなんだよ!じゃあ僕が頼もうとしていたこのスペシャルパンケーキも……」「だって俺、ナポリタンしか作れねえんだからしょうがねえよ。じゃあ、ナポリタン、コーヒー、二人前ね」「ア……」「ごゆっくり」ケンジはコップの水を置き、カウンターに戻る。「参っちまうなァ忙しくてよ……」14

2014-04-01 01:34:54
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

その時だ。ケンジは窓の外からの視線に気づいた。視線の交錯は一瞬。黒コートの男は身を翻す!「あの野郎!」ケンジは作りかけたナポリタンの火を止め、そのままカウンターを飛び越えた。「おい、お会計」レジ前でモヒカン青年がケンジを呼び止めるが、「悪いけど、かわりに店番してろ!」「ア?」15

2014-04-01 01:40:35
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