伊東乾先生itokensteinの「理研記者会見報道を見る。」

何をどこまで調査して、その結果どのような判断を下すか、注意したいと思う。間違っても、私は「学生個人の責任だけで上に甘い」見解などもっていない事も付記します。あらかじめ誤読対策。「指導能力を疑われる」として水増し学位濫造の傾向など長年襟を正すよう申しているもので昨日今日の事じゃない by 伊東乾
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Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

Ph.D Prof. Komponist-Dirigent / Raummusik Kollegium Berlin. Habe viele Interesse an der Wissenschaft und am Mitleben dadurch.

伊東 乾(いとう けん)ITO, Ken
東京大学大学院 情報学環・学際情報学府
准教授 学環所属(基幹・流動教員)
http://www.iii.u-tokyo.ac.jp/professor.php?id=379

伊東 乾(いとう けん、1965年1月27日)は日本の作曲家、指揮者、作家。東京都中野区生まれ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/伊東乾_(作曲家)
 
 

Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

小保方さんの博士論文、早大が本格調査開始へ : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) http://t.co/VNFMD4DhJ8

2014-03-30 21:39:39
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

何をどこまで調査して、その結果どのような判断を下すか、注意したいと思う。間違っても、私は「学生個人の責任だけで上に甘い」見解などもっていない事も付記します。あらかじめ誤読対策。「指導能力を疑われる」として水増し学位濫造の傾向など長年襟を正すよう申しているもので昨日今日の事じゃない

2014-03-30 22:06:46
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

理研記者会見報道を見る。研究不正として指摘された2点(画像の転用・データ改ざん)は殆ど全ての研究者が納得する内容。代理人弁護士を通じて「判りやすいように」云々は論外で研究の資格を疑う。理研会見でほかの上司に責任なしとした点は組織論理。すべて手続き論でSTAP細胞の存否は未だ闇の中

2014-04-01 16:43:53
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

くれぐれも、私が、理研会見の中で若手研究者本人が明らかに犯している改ざんその他の指摘を妥当と思うという点を、トカゲの尻尾切りと混同しないように釘を刺しておきたい。前便、組織の論理と記した所から読み取るべき多くの内容。早稲田の学位審査調査はさらに組織論理の作文を警戒すべきと思います

2014-04-01 16:45:53
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

この会見で使われる「研究上の不正」という言葉の意味を、たぶん社会の殆どは理解していないと思う。そもそも「STAP細胞があったかどうか」はまだ判らないんですよ。それは委員会の範囲を超える、と逃げてる会見。そうではなく、データの取り扱いにおいて研究上不適切があったかなかったかだけの話

2014-04-01 16:47:40
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

つまりネッシーがいるか居ないかはまだわからない。ただ、ネッシーが写っているとして提出された証拠写真は、画像にさまざまな細工がされていて、これは不正と認めざるを得ない。改ざんネッシー写真を見て不正を見抜けなかった上司は監督責任。「判りやすく絵を作り直した、承服できない」が代理弁護士

2014-04-01 16:49:12
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

こういう事でしょ?あるいは魚拓でもいいや。1メートルの大物を釣った!と報告してきた釣り人がいるとします。でその証拠とされる写真を見ると、切り張りの跡が明らか。でも改ざんされた写真以降しか知らない上司は研究不正ではなく監督不十分。本人は「わかり易いよう細工した。承服できない」って話

2014-04-01 16:50:57
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

いずれにしても今問題になっているのは、採られたとされるデータとその後処理をめぐる研究者としての学術手続きの瑕疵のみを論じていて、その範囲で理研は慎重にやってると思いますが、結果として上司の責任をこの範囲で軽微に捉えるのは微妙。そもそもネッシーも魚も居なかった場合、責任は避けがたい

2014-04-01 16:53:00
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

早稲田も同じことになるんじゃない?調査委員会は普通結論ありきのセレモニー、博士論文と外部既報とを並べて見たところ同じであった。よって無断盗用ありこれは不正と認められる。一方その不正をどの範囲まで指導教官が知ってたかは不明。審査で見抜けなかったのは不正ではないが不注意というシナリオ

2014-04-01 16:55:34
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

「上に甘く下に厳しい」なんて気の抜けたサイダーみたいな事言って溜飲下げてちゃダメ。日本の司法は推定無罪、一方で物証は強力。本人の学位論文で、逃れようのない形で盗用が克明に印刷されているのだから、当事者の責任は避けがたい。一方それをどの程度まで教授が理解していたか立証には距離がある

2014-04-01 16:57:59
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

今言ってるのは、これこそが実はアカデミアでも法廷でも、きちんとした社会の場で問われる本質的なルールだからで、自分の学位論文に自分自身で責任がもてないようなごまかしをするようなのは論外です。と同時に、そういう指導をどこまでしていたか、組織として腹を括って当たるのか?と問うているわけ

2014-04-01 16:59:23
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

偽ベートーベンなどよりSTAPの問題はむしろ袴田事件に近い面があると思う。というのは「組織」の関与と組織の内在論理が大きい役割を演じているから。袴田事件の場合、検事が証拠を捏造し、被疑者に有利な証拠を握り潰したといった事が問題になるけれど、50年たっても検察は組織論理で対抗します

2014-04-01 17:01:39
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

こういう、日本型組織の負のイナーシャ(役所が動かず己の非を決して認めたがらないような性向)の本質的な病巣を私はもっぱら問題と思っており、どっかの素っ頓狂な誤読子が「本人の責任」と断じる云々はおよそ迷惑な、低いレベルの勘違いと再度指摘しておきます。システム、ルール、個人すべてに原因

2014-04-01 17:04:37
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

組織の事大主義的な傾向と手続き論先行の悪弊がこうしたアカデミアの腐敗を死にいたる病にまで深めている実態を考えるべき。まず「外部委員会」が調査し「事実と認定した」など報告を出す。するとその紙になんとか委員会、かんとか委員会の承認がどんどんくっついて、そっちのメンツで動きとれなくなる

2014-04-01 17:09:05
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

僕自身アカデミアに大した貢献はありませんが、それでも学位とかプロジェクトとか、いま問題になっているような関連には20年ほどコミットしている観点でわかることはあり、報道している記者自身があまり判ってない感じの記事を目にします(3.11直後を思い出す)問題を整理しておいたほうがよい。

2014-04-01 17:12:17
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

STAP細胞が本当に実在するかどうか(ネッシーがいるかいないか、大物の魚が本当に吊れたか)はまだよくわからないんですよ。追試が失敗して、論文の信頼水準が疑われた。で証拠とされるデータその他を見ると「ネッシー写真」のはずが「わかり易いように」切り貼りされていた。これが今の時点と認識

2014-04-01 17:14:28
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

なんとなく判ってきた気がするのは、3年間に2冊しかなかった研究ノートという記載。この人きっちり実験記録残すタイプじゃないんでしょう。すると自分で犯したミスに気づかず、誤った実験をしてるのに本人だけ信じてるという状態発生。実験系で修士博士お持ちの皆さん、この種の経験あるでしょ?

2014-04-01 17:16:48
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

STAP的な操作で万能細胞が今後技術確立されれば素晴しいと思うけど、今回の論文は公刊するにはかなりずさんな一次データ処理、勘違いとデータ操作を経て世に出てしまった、ここまでは間違いない所と思う。米国など発明利権に固執する人が居ると思うけれど、研究倫理としては一度チャラが妥当では?

2014-04-01 17:19:30
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

ちなみに、その昔僕が出来の悪い物理院生だった頃は、今風に言うナノテクノロジーの当時版で、ナノの数百倍でかいサブミクロンサイズの金属微粒子に直接結線して、原子一個よりはでかく巨視的金属結晶より小さな系の電子物性を調べていましたが、そういう系を正確に実現するまでが大半の仕事でした。

2014-04-01 17:29:18
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

階段状の構造を幾つか見たいのだけれど(大はクーロン障壁から、小は磁場でスプリットした久保レベルまで)ノイズは多いし資料はきちんと出来てるか定かでないし、ともかく手技で悪戦苦闘。なんか出たかな?とぬか喜びすると資料以外の部分のキャパシタンスが見えてるだけとか、そんな記憶が大変多く、

2014-04-01 17:31:41
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

僕自身はバイオの実験の詳細はまったくわかりませんが、丁寧なノートをとるのが基本は間違いなく、3年間に2冊ってどんな分厚いノート?と思ってしまう。僕自身は、ノートは、根を詰めたところでは週単位で50ページくらいのものが積み重なってゆく環境だったので、違うといわれればそれまでですが。

2014-04-01 17:34:10
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

僕は世代が古いので「ネッシー」とか「ひばごん」とか「つちのこ」とか「オリバー君」とか川口隊長とか、出す例が若い人に通じない可能性が高く^^;苦慮しているところでもあるのですが^^; 実在するかしないか微妙なものの存否決定(最近でいえばヒッグス粒子)は証拠固め重要は当然でしょ?

2014-04-01 17:43:30
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