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悠@ブルの人 @RBtun

@haru_1451 次のライブまで1ヶ月も無いから必然的に厳しくなるダンスレッスンに身体が悲鳴を上げる。 明日は珍しくオフだから今日はのんびりお風呂につかってマッサージでもしよう、何て帰ってからの事を考えていると 後ろから声をかけられた。 ｢えーみつん｣ ｢んー？うっちー？｣

はる🪽🕶🪽 @noteha_aicru

@Honokiti_haru うっちーに呼び止められるのはわりと珍しい 「どうしたの？」 「んーっとねぇ、ちょっと話したいことがあるんだけどこのあと時間あるかな？」 あるにはあるけどお店に入るには時間が少し足りないかな…そうだ！ 「ちょっと遅いし、公園でもいいかな？」 「うん」

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@haru_1451 薄暗い公園には当たり前のように子供の姿は無く 近くにあったベンチに二人で腰掛ける。 いくら春だと言ってもまだまだ肌寒くて、着ていたパーカーの袖を伸ばして手をその中に隠す。 ｢で、うっちー…話って何？｣ ｢あのねぇ…えみつんって好きな人いるの？｣ ｢ぶっ！？｣

はる🪽🕶🪽 @noteha_aicru

@Honokiti_haru この人は本当にいつも突然だ、私の想像を越えた言動が絶えなくて 自然といつも振り回されてしまう、それにも慣れたし、なぜか不思議とイヤだとか考えたことすらないな… 「藪から棒になんなの、うっちー？」 びっくりしすぎて思わず苦笑いが零れるのは許して欲しい

悠@ブルの人 @RBtun

@haru_1451 ｢えー？だって、えみつん…最近気持ち悪いからー｣ ｢…は？｣ いきなり好きな人の有無を聞いてきたと思えば、今度は気持ち悪いと言い放つ。 この子は私で遊んでいるのだろうか。 ｢あ、ごめんね、そんな顔しないで？｣ どうやら酷く落ち込んだ顔をしていたらしい。

はる🪽🕶🪽 @noteha_aicru

@Honokiti_haru 「えとね、違うの、んーなんかえみつん最近1人でよく百面相してるなって」 「ふぇ？」 「にやにやしてたり、つらそうだったりいつも何見てるのかなって思って」 「あーなるほど」 ん？でもつまり気持ち悪いのは違わないのって思考が凹みそうになるけど目をつむる

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@haru_1451 ニヤニヤしたり辛い顔をするのは全てあの子が原因で。 私に向けられた笑顔を思い出せば、自然と気持ちが明るくなり頬が緩む。 ｢ほら、またニヤニヤしてる。｣ ｢っ…｣ ｢誰のこと考えてたの？｣ ｢そ、それは…｣ 言っていいものかどうかを必死に頭を働かせて考える。

はる🪽🕶🪽 @noteha_aicru

@Honokiti_haru そもそもうっちーはどうして私にそんなことを聞くのかな？ もしかしてうっちーもあの子が気になってるの？いやいやそんな素振り見たことないけど 「どうして、そんなこと聞こうと思ったの？」 「へ？」 「わざわざ呼び出して聞くくらいだから何かあるのかなって」

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@haru_1451 思った疑問をそのままぶつけると途端にうっちーの目がそらされて えっと…だとか、あー…とか声が聞こえてきた。 ｢あの…ね、｣ ｢うん｣ ｢多分、えみつんと私…同じ状況なんじゃないかなって…｣ 同じっていうのはどういう事だろう。 好きな人が…同性だって事？

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@Honokiti_haru それともあの子のことが 「うっちーもくっすんが好きなの？！」 思わず勢いよく立ち上がってしまう 「はぁ？！みもちゃんの方が魅力的でしょ？！」 なぜかうっちーまで立ち上がってみもりんの魅力について語り出しそうな勢いだ 「みもりん、？」 「あ…」

悠@ブルの人 @RBtun

@haru_1451 安堵と共に驚きに襲われる。 ｢うっちーの好きな人って…みもりん…？｣ ｢…うん……｣ ｢気付かなかったよ…｣ ｢バレないように頑張ってたもん…｣ 同じ学年の役だから一緒にいる事が多かったのに全く気づかなかった私は本当にあの子しか見ていなかったのかもしれない。

はる🪽🕶🪽 @noteha_aicru

@Honokiti_haru 「えみつんって鈍いというか、本当に自分で手一杯だよね」 「め、面目ない…」 「それにすぐくっすんの話するし、わかりやすすぎだよ」 「返す言葉もございません…」 「そのさ、2人はもう付き合ってるの？」 これまた予想もしてない質問が飛び出して心臓に悪い

悠@ブルの人 @RBtun

@haru_1451 ｢つ、付き合って…ませ、ん｣ ｢そうなの？付き合ってると思ってた｣ ｢告白する勇気とか…ないし、くっすんと今まで通りの関係続け、られなくなったら…｣ 誰にも言えなかった気持ちがほろりと溢れて止まらない。 語尾が消えそうになっているのが我ながら情けないと思う。

はる🪽🕶🪽 @noteha_aicru

@Honokiti_haru 「えみつんはそれでいいの？」 「へ？」 「わたしはもっとみもちゃんのことが知りたいし、知って欲しい…長く一緒にいるけどまだ全然みもちゃんに近づけない、それじゃ嫌なの」 「うっちー」 こんな風に真剣に思いの丈を話すうっちーを見るのは初めてかもしれない

悠@ブルの人 @RBtun

@haru_1451 ｢よくはないよ…。私だってくっすんの一番になりたいし、くっすんの隣にずっといたい。｣ 口にしたのは自分がいつも夢見ている事。 我ながら独占欲が強いのは自覚している、というかくっすんの事を想いはじめて気づいたのだ。 ｢そっか…ん、やっぱり私と同じだね。 ｣

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@Honokiti_haru 「同じなのかな？私は臆病で本当は全然強くなんかないよ、よっぽどうっちーの方が」 「そんなえみつんに提案です！」 「はい？」 「わたしと手を組みませんか？共同戦線ってやつ」 言葉に詰まるほどびっくりしたのは今日、何回目だろうか？本当に次から次へと…

悠@ブルの人 @RBtun

@haru_1451 ｢い、いいけど共同戦線って…何するの？｣ 正直何をするのかピンと来ない。 ｢うーん、そうだなー…例えば一緒に飲みに行くのセッティングしたりとか…ほら、２人きりって中々飲みに行きづらいじゃん？｣ ｢ああ…なるほど…確かにそうだねー…｣

はる🪽🕶🪽 @noteha_aicru

@Honokiti_haru 「というかさ」 「う、うん」 「何するとかそんな固く考えないでお互いの話聞いたりとか、さりげなくフォローしてくれる相手がいるだけでなんだか心強くない？」 「なるほど」 「もーえみつんは本当頭かたいよね」 自由すぎて頭柔らかすぎだよ、とは言い返せない

悠@ブルの人 @RBtun

@haru_1451 ｢とにかくさ、お互い頑張ろ？｣ 膝の上に乗せていた手をそっと握られる。 ｢えみつんはもっと自分に自信持っていいと思うんだ。自信を持ってればきっといい方に向かうだろうし、何よりうじうじしてるえみつんは嫌いかな…｣ ｢うっちー…うん、ありがとう…｣

はる🪽🕶🪽 @noteha_aicru

@Honokiti_haru 「どういたしまして、んじゃ同盟結成ってことで改めてよろしくね」 なんて手を握ったままふにゃふにゃうっちーは微笑む みもりんはこの笑顔にいつまで落ちずにいられるかなって苦笑いする 「うん、よろしく」 「じゃあ早速飲みに行こうか」 「え、今から？！」

悠@ブルの人 @RBtun

@haru_1451 ｢作戦会議だよーこれからの事とか！後えみつんが何でくっすんに惚れたのかとか聞きたいしー｣ ｢えー…飲みたいだけなんじゃないの？｣ ｢失礼だなぁ…とりあえず行くよー明日えみつんがお休みだって知ってるんだから！｣ 少し力を込めて腕を引かれて立ち上がる。

はる🪽🕶🪽 @noteha_aicru

@Honokiti_haru これは今晩眠れないパターンかな？こうなったうっちーは多分朝まで飲み明かす勢いだ…私、大丈夫かな？ 不安だけど、彼女が付いてれば全部うまく行く気がするから不思議だ 「あーもう！わかったよ、行くから」 「やった」 「うっちーの話も聞かせてもらうからね」

悠@ブルの人 @RBtun

@haru_1451 ｢えー？仕方ないなー…でも、そんなに面白い話ないよ？｣ ｢えー…絶対あるでしょー｣ ｢どうかなー？｣ ぷいと目を逸らして先を歩くうっちーの耳が赤く染まっているのを見て笑みがこぼれる。 さっきあれだけいじられたんだ、次は私がいじめてもいいよね…？

はる🪽🕶🪽 @noteha_aicru

@Honokiti_haru さてどうやって仕返ししようかなって考えながらうっちーと向かい合う ちょっとした悪戯を思いついて悪い顔にならないように気をつけて手を差し出す 「えーと？」 さすがのうっちーも困り顔だ 「手、繋ご？」 「な、なんで？！」 「付き合った時の予行演習に」

悠@ブルの人 @RBtun

@haru_1451 ｢予行演習…？｣ ｢そ、いざ手を繋ぐ時に照れちゃって繋げなかったらみもりんだって落ち込んじゃうでしょ？｣ ｢っ…｣ 差し出した手をそっと握るうっちーがいじらしくて あー、これはみもりんすぐに落ちちゃうな…なんて考えていると ｢…えみつんの手、気持ちいいね…｣