声を「吹き込む」、CDを「焼く」、写真を「撮る」…新技術や新概念の「動詞」はどうやって決まる?

タイトル通りのお話です。「声を吹き込む」という言葉が今はすたれつつある、という話から、主に一番典型的なITなどの新技術、新概念を対象に、『CDを「焼く」』、『写真を「撮る」』とか、主にそれを表現する動詞って、どのように決まって定着するんだろうね、という謎です。もちろん、別に結論が出る話じゃござんせんが。 【推薦図書】高島俊男「お言葉ですが…」シリーズ
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king-biscuit @kingbiscuitSIU

テープレコーダーが出現してきて、そこに音や声を「吹き込む」というもの言いが出てきて、でもいつの間にか「録音する」あるいは音や声を「とる」「いれる」といったもの言いに置き換えられていったこと。「吹き込む」に込められてた生身の感覚。息や呼吸とそれに伴う「声」の生身感と、その減衰過程。

2014-04-04 12:21:22
ザンビア河野 @zambiakono

@kingbiscuitSIU テレビチャンネルは回すというと、年がわかりますね。

2014-04-04 12:26:57
king-biscuit @kingbiscuitSIU

(´・ω・`)「日本人は耳が達者であるから、80年か90年の間に非常にたくさん言葉を覚えた。耳で。字では知らないで、字は書かないが難しい言葉を知っている。法律などという言葉は昔はなかったのですが、今法律という言葉を使えば、今はどんなおばあさんでも知っております。」

2014-04-04 12:27:09
king-biscuit @kingbiscuitSIU

テレビに番組が「入ってる」というもの言い、なじみがなかったのだが、四半世紀ほど前か、それこそ北海道で初めて耳にした。「今夜、たけし入ってるっしょ」的に使ってた。ラジオの時代の、電波が「入る」とかが下敷きだったんだろうか。

2014-04-04 12:29:57
Gryphon(INVISIBLE暫定的再起動 m-dojo) @gryphonjapan

そもそも写真撮影に「とる」という表現を当て、さらには「撮る」と漢字を当てたのも、どこの誰だったのだろう。幕末、明治の無名の天才だろうけど…QT @kingbiscuitSIU  テープレコーダーが出現してきて、そこに音や声を「吹き込む」というもの言いが出てきて、でもいつの間にか…

2014-04-04 12:32:00
king-biscuit @kingbiscuitSIU

電話は未だ「かける」「かかってくる」のまんまかも。「受ける」はあまり使わなくなったか。道具は概ね「使う」で制御していたと思うが「操る」になるともう少しその道具なりブツの側の存在感というか主体性みたいなものが気配として。機械は「操る」≒「操縦」「操作」に。このへんの感覚、結構重要。

2014-04-04 12:32:47
アヒール @keep_on_mono

@kingbiscuitSIU 細かいことで恐縮ですが「吹き込み」とはアコースティック録音(非電気増幅方式)のの録音風景から出来た言葉で、1920年代半ばの電化に際し録音と云う言葉が出来たそうです。これはおそらく専門用語で、世間的には相当後まで「吹き込み」で通じたと思われます。

2014-04-04 12:32:57
こうた @kouta1941265

@kingbiscuitSIU 関東では「12チャンが入らない」、「ウチ、U入る」とは言ってましたね

2014-04-04 12:36:01
第4インター系 @Lev1026

@kingbiscuitSIU 一体「CDを焼く」なんて言い回しはどういう経路で定着したんでしょうね? アチラ版のアプリに「Toast」なんてあるからそのセンスの直訳かなと思うんですがそれ以前から写真現像や複製を取る行為を「焼く」と言ってましたよね。

2014-04-04 12:36:19
ザンビア河野 @zambiakono

@kingbiscuitSIU 名古屋ではーお届け前架電ーてかきましたね。弁当をつかうもなくなりました。動詞も動きますね。

2014-04-04 12:37:49
king-biscuit @kingbiscuitSIU

@Lev1026 あれ謎ですね。おそらく写真なんかからの感覚が引きずられてた部分はあるとは思うんですが。「焼き増し」(関西では「焼き回し」になったりする。「ます」と「まわす」の通底)とかから来てたんでしょうかね、複製という意味で。

2014-04-04 12:37:58
king-biscuit @kingbiscuitSIU

@keep_on_mono ああ、そうでしたそうでした。初期の音盤録音はガチに大声ででかいラッパの前で「吹き込む」としか言いようのないシロモノだったとか。電気録音&増幅の浸透とそれ以前との「落差」は重要だと思ってます。

2014-04-04 12:39:30
king-biscuit @kingbiscuitSIU

最初期の映画(もちろんサイレント)の撮影は、京都太秦あたりじゃ「タネとり」と言うてたそうで(´・ω・`)

2014-04-04 12:40:17
Gryphon(INVISIBLE暫定的再起動 m-dojo) @gryphonjapan

パソコンの「コピー&ペースト」のペーストは「貼り付け」と訳されましたが、直訳的には「塗り付け」だってあり得たかもしれない(笑)そういえばPCや団体の「立ち上げ」に高島俊男氏は「立ち上がるは自動詞だ、いつから他動詞になったんだ」と。@kingbiscuitSIU @Lev1026

2014-04-04 12:41:23
king-biscuit @kingbiscuitSIU

@kouta1941265 それは電波が「入る」「入らない」という感覚だったんでしょうね。それはそれでわかりやすいんですが。

2014-04-04 12:41:24
第4インター系 @Lev1026

@kingbiscuitSIU MOやフロッピーに「焼く」は使わなかったんですよ。CD-Rからですね。海外でも先ほど言ったToastやBurnとか。不思議です。

2014-04-04 12:41:30
king-biscuit @kingbiscuitSIU

@Lev1026 そもそもあのトースターってブツがあちゃらでどういう意味あいを歴史的も含めて持ってきてるのか、興味深いですよね。フライングトースター、なんてスクリーンセーバーもありましたよね、確か。ジェファーソンエアプレインのアルバムデザインから来てたのかな、あれは。

2014-04-04 12:43:50
Gryphon(INVISIBLE暫定的再起動 m-dojo) @gryphonjapan

IT技術がいま一番明確だけど、新概念が次々と生まれる分野は、命名にせよ翻訳にせよその人の作業は何気に歴史に残りますね(笑)。今ならまだ創世記、「おれが造語者だ、訳者だ」って人を民俗学的に?追跡研究できるかも。 @kingbiscuitSIU @Lev1026

2014-04-04 12:43:54
こうた @kouta1941265

@kingbiscuitSIU 業界では他局からのネットを「入中」とか、臨時ニュースでは「ニュースを入れる」と言ってたそうです

2014-04-04 12:44:51
武井一雄🇺🇦ウクライナを想う @meza3

@Lev1026 @kingbiscuitSIU CD-Rはレーザーの熱で文字通り記録媒体を焼いて記録するからでしょう。

2014-04-04 12:46:13
Gryphon(INVISIBLE暫定的再起動 m-dojo) @gryphonjapan

検索を「ぐぐる」としたのは上手かったな。新動詞ってのは作るのが難しい。「ぶじゃる」という動詞を仮に考えて、何かの動作の概念にそれを使ってもらおうとしても広めようが無いものな。 しかし中国語も英語もドイツ語も、IT的な新概念には必死で既存の動詞を当てはめたり新動詞が生まれてるはず。

2014-04-04 12:47:44
第4インター系 @Lev1026

@gryphonjapan @kingbiscuitSIU 仏語には基本的な日常語にも他動詞が多くて閉口します。「眠らせる」「起こす」「座らせる」等など… いちいち「私は私をこの椅子の座らせる」とかよくやるよあいつら。

2014-04-04 12:49:51
中宮崇@童貞の寅さん @nakamiya893

技術屋限定かもしれませんが、フロッピー以前からROMなんかは昔から焼くって言っていましたね。 RT @Lev1026: @kingbiscuitSIU MOやフロッピーに「焼く」は使わなかったんですよ。CD-Rからですね。海外でも先ほど言ったToastやBurnとか。不思議です。

2014-04-04 12:51:11
第4インター系 @Lev1026

@kingbiscuitSIU 何か非常にアメリカ的な合理性&軽便さというか、敢えて手間暇を喜ぶヨーロッパ的じゃない感じ。豊かな時代のアメリカの一つの象徴なのかも知れません。

2014-04-04 12:54:27
king-biscuit @kingbiscuitSIU

@Lev1026 ありそうですね、そういう背景。敢えてフライパンで食パンを焼いてみると、これが結構いい感じで。考えたら当たり前なんですが、以外と発想すらもうしなくなってるかも、なあたり含めて縛られてるなあ、と。

2014-04-04 12:57:21