- K_Satsuki_
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ある日の事、おじいさんが学園へ行くと、一本の竹刀の根本がぼんやりと光り輝いてました。 「おや? 僕のティクビみたいだ」 おじいさんは、その光る竹刀を切ってみました。
2014-04-07 22:40:23すると竹の中には、大きさが三寸ほどの、ぽーっと光り輝くそれは可憐で可愛くて美しく小さな愛嬌のあるこんにゃくのような女の子が入っていたのです。
2014-04-07 22:42:53「光る女の子とは・・・。きっとこの子は、ティクビ神に選ばれし子だ・・・」 子どものいないおじいさんは、大喜びでその女の子を家に連れて帰りました。
2014-04-07 22:44:19そして、おじいさんが連れて帰ったこんにゃくの女の子を見て、鋏を持ったおばあさんも大喜びです。 「こんにゃくじゃん!こいつ人間じゃねえだろ…美木杉、ついにイカれたか?」
2014-04-07 22:45:55こんにゃくのような女の子が家にやって来た次の日から、不思議な事におじいさんが制服を狩りに行くと、制服の中に光るこんにゃくがぎっしりつまっている事が何度もあったのです。
2014-04-07 22:47:51また不思議な事に、あの小さかったこんにゃくのような女の子はわずか三ヶ月ほどの間にすくすくと育って、それはそれは美しい娘になったのです。 大きくなった娘は、見る者を何ともいえないこんにゃくで包んで、その心をとてもプルンプルンにしてくれました。
2014-04-07 22:49:29そしてこんにゃくのような女の子はどこから見てもわかるようにプルンプルンだったため、こんにゃく姫と呼ばれるようになりました
2014-04-07 22:52:17その摩訶不思議なこんにゃく姫を世の男は放っておくわけがなかったッ…!! ある日5人の男がッ!!こんにゃく姫に球根を投げた!!!!
2014-04-07 22:54:08所謂、小学生男子にある「好きな子ほど虐めちゃうアレ」です こんにゃく姫は持前のプルンプルンで球根を弾きました 「求婚のために球根を投げるってかwwwwwww やかましいわ!!」 犬の皇子の脛を蹴りました
2014-04-07 22:57:37ティクビのおじいさんはこんにゃく姫に言いました「ぶっちゃけぇ、どれかと結婚したら位上がるし裕福になると思うけどねぇ…」 いつの間にかサングラスをかけていました
2014-04-07 22:58:34しかしこんにゃくの姫はうら若き少女です 出逢って数分の男は信用できません なのでおじいさんに五人それぞれに違うこんにゃくを持って来いと伝えるよう言いました
2014-04-07 23:00:08蟇の皇子には純金のこんにゃく 蛇の皇子には竹刀の生えるこんにゃく 犬の皇子には喋るこんにゃく 糸の皇子には空飛ぶこんにゃく モヒカンの皇子にはお帰り願いました
2014-04-07 23:01:58おじいさんがその種を伝えると 「こんなの無理に決まってんじゃない!ムキーッ!!」と蛇の皇子が言いました しかしそれぞれのこんにゃくがなければ結婚はできません 仕方なく四人はこんにゃく探しに モヒカンは自宅へと帰りました
2014-04-07 23:04:02蛇の皇子は「だいたいこんな時代にこんにゃくなんてあるわけないじゃない!!」と捨て台詞を吐いて台本をおじいさんに叩きつけると帰ってしまいました
2014-04-07 23:06:44犬の皇子は吹き替え声優を呼んできて普通のこんにゃくを渡しました しかしこんにゃく姫が我慢できずに食べてしまったので無効になりました
2014-04-07 23:07:37糸の皇子は素直に「すまない猿投山、空飛ぶこんにゃくなんて見つからなかったよ、」と申し訳なさそうに頭を下げました こんにゃく姫は少しトゥンクしました
2014-04-07 23:08:42