アイデンティティ・ポリティクスへの警戒 - 部落解放同盟での経験から

「差別者にも、被差別当事者にも、もののわからんアホがおるのだわ。その話をしたい」
人文 反差別 反レイシズム 部落解放同盟
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あざらしじいさんアンチヘイト泥憲和 @ndoro4
金明秀先生のアイデンティティ・ポリティークの提言に、私は触れたくなかった。嫌な思い出があり、いまだに自分の中で整理がついていない問題でもあるからだ。きっとこれからも整理できないまま、取り込んでいく。でも語ろうと思う。長くなるが。
あざらしじいさんアンチヘイト泥憲和 @ndoro4
マイノリティとかマジョリティとか、難しいことは分からない。私は反ヘイトを朝鮮人のためにやっちゃいないから。人間が人間を蔑視するのが腹立たしいからやめさせたいのだ。それだけのことで、難しいことを考えてやっているわけではない。@ndoro4
あざらしじいさんアンチヘイト泥憲和 @ndoro4
私がそういった言動に怒りを感じるのは、人はみな平等だし、誰もが誇り高く生きる権利を持っているという思想を信じているからだ。私が大切にしている価値観を真っ向から否定するから、怒るのだ。自分のために怒っているのだ。@ndoro4
あざらしじいさんアンチヘイト泥憲和 @ndoro4
この信念の由来は私の生育歴に関わっているので、ここでは語らない。いつかどこかで語ることはあると思うけれど。まず、私が明秀先生の低減をどのように理解したかを書く。もしも間違って受け止めているのなら、指摘してもらえるだろう。 @ndoro4
あざらしじいさんアンチヘイト泥憲和 @ndoro4
差別によってマイノリティがアイデンティティを奪われるというのは、そうだろうと思う。明秀先生の言うことは、は分かる。人をつかまえて「トンスル民族」だの「うんこ食っとけ」だの「ゴキブリ朝鮮人」だの罵倒するのは、人間としての誇りを奪う行為だ。 @ndoro4
あざらしじいさんアンチヘイト泥憲和 @ndoro4
奪われた誇りを取り戻すことができるのは、誇りを奪われた当事者だけだ。ここを他人が代弁しても始まらない。「さあ、これであなたの誇りは回復しましたよ」と他人が言ってみてもどうしようもない。だから私はそういったところに立ち入りたくない。 @ndoro4
あざらしじいさんアンチヘイト泥憲和 @ndoro4
私がネトウヨを蔑視するのは人間を蔑視しているのではなく、思考や言動を見下している。他民族を見下すことで日本人として誇らしく感じる、なんて心理は倒錯している。そんな捻くれた醜悪な誇りなんか誇りと言えないし、人として間違っているから、土足で踏みにじって構わない。 @ndoro4
あざらしじいさんアンチヘイト泥憲和 @ndoro4
明秀先生はいう。差別撤廃の過程には、アイデンティティ・ポリティクスの運動が発生する。引用⇒「アイデンティティ・ポリティクスというのは、何らかの属性に起因して社会から奪われた価値を取り戻し、正当に承認を得られる状態を実現するための運動のこと。」 @ndoro4
あざらしじいさんアンチヘイト泥憲和 @ndoro4
「朝鮮人というのは意地汚く卑怯なことばかりをやろうとするやつらだ」…に抵抗して、「私たちはまっとうに生きているし、むしろまっとうな生き方を阻む差別こそが問題だ」という認識へ修正しようとする運動 http://t.co/5OyydUbeaL @ndoro4
あざらしじいさんアンチヘイト泥憲和 @ndoro4
「朝鮮人というのは劣等民族で、まともな文化も教養もなく、自らなにも生み出すことのできない空っぽの存在だから、日本に服属するしかなかった」…に対抗するため、在日コリアンは民族音楽や民族舞踊を覚えました。 http://t.co/cCRM6FmEZS @ndoro4
あざらしじいさんアンチヘイト泥憲和 @ndoro4
よくわかる話だ。とても共感する。朝鮮人差別とたたかうことは、とりもなおさず朝鮮人で何が悪いか、私たちは誇り高き朝鮮民族なのだと叫び返すことだろうから。ただし、それはコリアンの運動であって、日本人が主体的に関わるものではない。 @ndoro4
あざらしじいさんアンチヘイト泥憲和 @ndoro4
日本人は朝鮮人に誇りを取り戻してあげる存在ではない。日本人として恥ずかしいことをするなと叫び、日本人の誇りにかけて、日本に社会正義をもたらすのが目標だ。これが多数派のアイデンティティ運動だ。それが反射的に在日外国人の差別撤廃に寄与すればよい @ndoro4
あざらしじいさんアンチヘイト泥憲和 @ndoro4
ところで明秀先生はいう。「マイノリティのアイデンティティ政治と、マジョリティにとっての社会正義の実現は、衝突することも当然ありうる」と。たとえば「少数派の誇りを取り戻す」という大義名分を、日本人が自分の運動に利用することがそれではないか。 @ndoro4
あざらしじいさんアンチヘイト泥憲和 @ndoro4
要約「今の反レイシズムカウンター運動には、マイノリティのアイデンティティ政治と、マジョリティにとっての社会正義の実現、という2つの要素が絡み合っている。後者への資源を動員するために、マジョリティのアイデンティティ政治がしばしば用いられる」 @ndoro4
あざらしじいさんアンチヘイト泥憲和 @ndoro4
「後者への資源の動員」とは難しい言い回しだ。苦手だな。わかりやすく言えば、「我々は朝鮮人のために闘っている」「差別される気の毒な彼らを助けよう」てなお題目で行動することだろうかなと思う。そりゃまずいよね。でもそんなこと、カウンターの中で聞いたことないぞ。 @ndoro4
あざらしじいさんアンチヘイト泥憲和 @ndoro4
「友だちに手を出すな」がそれに近いのかな。あくまでも「友だち」を加勢するだけで、その誇りを取り戻すとかいうところにまで踏み込まなければいいんだけど、たしかにうっかりすると友だち(朝鮮人)に成り代わって闘うお節介運動になってしまうかもなあ。 @ndoro4
あざらしじいさんアンチヘイト泥憲和 @ndoro4
では、「衝突した場合、マイノリティにとっては二重の暴力として作用しうる」と先生が言うのは、どういうことなんだろうか。 http://t.co/xpS7sb7CCh @ndoro4
あざらしじいさんアンチヘイト泥憲和 @ndoro4
朝鮮人が朝鮮人としての誇りを取り戻すこと。日本人が日本人としての誇りを訴えること。これらはそれぞれ独立のものだから、互いに干渉しなければ衝突しないだろう。先生も「異なる運動である以上、両立することは十分に可能だ」という。 @ndoro4
あざらしじいさんアンチヘイト泥憲和 @ndoro4
だけど日本人が恩着せがましく「君のために正しい闘い方を指導してあげよう」とばかりに鼻面を引き回すようなことをすると、打撃だ。「日本人」+「味方」からの打撃だから、二重の打撃ということになるのかな。そういったことは、カウンター現場にはなさそうだ。 @ndoro4
あざらしじいさんアンチヘイト泥憲和 @ndoro4
そういうことで明秀先生のお話には納得する点が多いのだが、やや違和感を感じる点もある。それは、マイノリティとかマジョリティと無造作に分けて論建てするのが、本当に正しいのかなという危惧だ。それは自分の経験からきている。 @ndoro4
あざらしじいさんアンチヘイト泥憲和 @ndoro4
先生は「目指すべきゴールを決めるのは、被差別当事者でなければならない」と簡単にいう。http://t.co/nvVf1DH7KD必ずしもこれが間違っているというのではないのだけれど。 @ndoro4
あざらしじいさんアンチヘイト泥憲和 @ndoro4
でもね、一口に「被差別当事者」と言い切ってしまって一色に染めていいのだろうかと。差別者にも、被差別当事者にも、もののわからんアホがいるのだわ。その話をしたい。 @ndoro4
あざらしじいさんアンチヘイト泥憲和 @ndoro4
私の来歴から話を始める。私は自衛隊を退職してから、縁あって皮革産業でしばらく働き、その関係で部落解放同盟に誘われた。その工場が潰れたので解放同盟の専従に1年ほどついて、その後皮革の自営業を始めた。 @ndoro4
あざらしじいさんアンチヘイト泥憲和 @ndoro4
工場の近所に住む女性と別の所でたまさか出会って結婚して今日に至るのだが、そのせいで、親族は私の結婚式を全員ボイコットした(私はいわゆる一般民というやつで、解放同盟員には珍しかった)。親族の付き合いはほとんど完全に切れた。 @ndoro4
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コメント

JET雪駄 Jet Set Junta @kickinside666 2014年4月8日
経験者が語ることには、それなりに耳を惹きつける力がある。
ねぼ @nebonebo7 2014年4月8日
社会改革は目的ではなく手段なのだから、改革を行う者は改革された後の社会に改革以外の生きがいを持たねばならないし、その為には改革からの離脱がゴールとして初めから設定されていなければならない。
地下猫 @tikani_nemuru_M 2014年4月8日
「あらゆるものの90%は屑である」(スタージョンの法則)は正しいので、部落民も非部落民も在日朝鮮・韓国人もその他もろもろも90%は屑です。これが前提。
地下猫 @tikani_nemuru_M 2014年4月8日
で、たとえマイノリティであっても、「マイノリティは正しい」とやってしまうと、これは「聖化」となってしまう。「聖化」は実は差別です。「自分のことは自分で決める」ならほとんどの場合正しいのですが。
地下猫 @tikani_nemuru_M 2014年4月8日
アイデンティティ・ポリティクスと聖化の問題は、なかなかにムツカシイ問題であることは間違いないとは思いまする。
坂本 慎二(かいわれ新鮮組) @typtravis 2014年4月9日
泥君の独白には釈然としない事柄が散見するようだ。 先ず解同中央が利権とどう向き合ったのか? それは、『同和こわい考』の論争と顛末。
高橋雅奇 @TakahashiMasaki 2014年4月10日
『同和こわい考』 ←「同和はこわい考」
高橋雅奇 @TakahashiMasaki 2014年4月10日
それにしても解同は「同和はこわい考」の批判をどう受け止めているのか(あと矢田事件や八鹿高校事件の被害者に賠償したの?
現代文学の中の人◆もう疲れた。 @KcxXifcWsc 2014年4月10日
なかなか面白い論考だと思う。金明秀氏の感覚は、ポストコロニアル系文学研究者(例えば川村湊とか)の在日文学評に対する、在日系作家(例えば金城一紀や鷺沢萠など)が感じてる感覚に近いのかなと思った。
現代文学の中の人◆もう疲れた。 @KcxXifcWsc 2014年4月10日
それに対してndoro4氏は解同に関わった経験から、「被差別当事者にもアホがいる」として、マイノリティとかマジョリティと無造作に分けて論建てすることに違和感を感じているわけだ。まあ、この辺もなんとなくわからなくもない。
現代文学の中の人◆もう疲れた。 @KcxXifcWsc 2014年4月10日
ただ、ndoro4氏は「被差別当事者にアホがいる」としてマイノリティを無造作に分けることに違和感を感じつつも、カウンター界隈がやる恐れのある「二重の打撃」については「なさそうだ。」と言っちゃってるんだよね。
現代文学の中の人◆もう疲れた。 @KcxXifcWsc 2014年4月10日
ndoro4氏の感じる「違和感」ってのは、多分マイノリティの無造作な分別に関するところだけであって、マジョリティの点についてはなんら違和感持ってないんだよな…故に金明秀氏のマジョリティに対する指摘について「なさそう」とか「聞いたことがない」とか言えちゃうわけだ。
現代文学の中の人◆もう疲れた。 @KcxXifcWsc 2014年4月10日
でも、カウンター運動もそうだし部落問題もそうだけど、現場レベルは結構純真だったりするんだよね。純粋に「差別をなくそう」と考えてる。ただ、解同のように組織の上層部がどう考えてるかは現場レベルではわからないことが多い。むしろ外にいる人のほうがよく見えることもある。
現代文学の中の人◆もう疲れた。 @KcxXifcWsc 2014年4月10日
要するにndoro4氏は経験から「マイノリティにもアホがいる」としながらも、その経験から「マジョリティにもアホがいる」という類推をしてないんだよね。それどころかマジョリティの現場だけを見て、「マジョリティの運動にはそういうことはない」としたいように見える。
C.R.A.C. @cracjp 2014年4月10日
「マジョリティにもアホがいる」のは在特会はもちろんのこと、さまざまなヘイトの蔓延で自明のことなんだから「類推」の必要がないでしょう。カウンターにもアホがいる「はずだ」と言いたいのなら、その具体例を出せばいい。ここで指摘されているのは「類推」と現実の乖離なのだから、「類推してない」では批判になっていない。
たちがみ @tachigamiSama 2014年4月10日
本題とズレるけど、醜くて間違った考えだから土足で踏みにじって構わないという考え方はまさに批判の対象がそう考えてるんじゃねーのかなと感じたよ 
C.R.A.C. @cracjp 2014年4月10日
醜くて間違った考えを土足で踏みにじってはいけない理由が何一つ思い浮かばない。
たちがみ @tachigamiSama 2014年4月10日
あなたがネトウヨと呼ぶ連中もそう思ってるんじゃねーの、という話 だとしたら価値観が違うだけで同じだなと
たちがみ @tachigamiSama 2014年4月10日
気に食わないから、なら気にならないけど人として間違っているから、って言われると何か鼻に付くんだよなぁ まあマトメとは関係ないです 失礼
不忍 @shinobazu01 2014年4月10日
胸を打つ話です。しかし、ndoro4氏の普段の言説と合わせて読むと、カルトを抜けることができても洗脳が完全に解けることはなく、結局他のカルトに入信してしまうという事例を思い起こさせる話でもあります。
Jargon @Freetalkaccount 2016年1月3日
当時あまり深く考えずにお気に入りにしていたようですが、内容の深さに改めて驚いています。
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