連続8度使用のアドバイス

 作・編曲家、丸井ふたばさんによる、連続8度を使用する際のアドバイス。
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丸井 ふたば @hitoha0811

よく有る質問なんですが、ピアノ曲で良く連続8度とか形成してて、それを禁則だと指摘が有るんですが、和声における連続8度は異なる声部で発生するものが禁則なのでピアノは同一声部としてみなされるから問題ない。というテンプレが有るんですが、そこに発生したものは結局連続8度な訳でして…

2014-04-07 20:05:27
丸井 ふたば @hitoha0811

@hitoha0811 禁則になる理由は生じているんですよね。よって、連続8度を形成した場合連続した音は他の音に比べて大きくきこえるんですね。ここまで理解出来ればまぁ可くらいあげますわ。 そんでもって今度は楽器がピアノと言うことで、オーケストレーションを考えないといけませんね。

2014-04-07 20:19:28
丸井 ふたば @hitoha0811

@hitoha0811 ピアノは広大な音域をカバー出来ますが、現代のピアノは低音域から高音域までバランスよく響く様に作られてますね。homophonyの音楽を奏でる時、音楽のジャンルによってメロディに重点をおくか、あるいは低音域を響かせたいのか、あるいは…

2014-04-07 20:31:45
丸井 ふたば @hitoha0811

@hitoha0811 和音その物が大切かによって、やっていいのかダメなのか、どの音に連続8度を発生させるのかは非常に大切ですよね。禁則として語られているのは主にpolyphonyでの事であって、homophonyの音楽にどこまで取り入れて良いのかという事もまた凄く大切です。

2014-04-07 20:35:44
丸井 ふたば @hitoha0811

@hitoha0811 しかしやっぱりそこに連続8度が有るならそこには禁則された理由と同様な現象は生じた訳ですから、意味なくわざわざ発生させる必要はないわけですよ。所々意味なく発生させたのであれば単なるバランスの悪い音楽ですから…。さて、発生させた連続8度が内声同士、外声同士…

2014-04-07 20:39:32
丸井 ふたば @hitoha0811

@hitoha0811 外声と内声、さらにはⅠに発生したのかⅤに発生したのか、展開の有無、第4音の有無も当然配慮しなければならないですが、そこまで考えると流石にめんどくさい訳です。 結論を述べてしまえば、メロディラインの強調の為に生じた連続8度はOKです。ただし、ずっと強調して…

2014-04-07 20:42:48
丸井 ふたば @hitoha0811

@hitoha0811 いるだけだとなんかセンスないですね。当然アゴーギクやディナーミクを配慮しない糞曲でしかないわけですわ。 もう一つは低音域に連続8度を付けたパワーコードなるズンズン系ですよね。これはズンズンしてなきゃつまんないからリズムに気を付けなきゃやかましいだけですわ。

2014-04-07 20:45:27
丸井 ふたば @hitoha0811

@hitoha0811 よって全体の仕上がりが把握出来ないレベルの人はむやみに禁則事項は入れない方が身の為ですね。特に内声同士で発生させる連続8度とかは制御しにくいですわ。これをするとなんか聞き慣れない不思議な響になるから利用することはもちろん出来ますけどね。

2014-04-07 20:49:19
丸井 ふたば @hitoha0811

@hitoha0811 作曲する上で、この音は意味が有るのか無いのか、それは良く良く考えた方が良いですわ。これは和声だけに限らず、メロディの中の和声外音に付いても言えますので良く良く考えて、自分の中で意味を見出せない音は基本いらない娘だと思った方が良いですわ!!

2014-04-07 20:58:05
丸井 ふたば @hitoha0811

効果的な学習とは禁則を覚えるだけでなく、禁則を破ると何が起こるのかを知っておく事ですね。響きが悪いとしか書かれていない本が多々あるんですが、教育者も先人からの安請け合いを真に受けるだけだから生じている事も有るし、禁則を頑なに守るだけじゃ貴方より優秀な人居ますよで終わる。

2014-04-07 21:07:20
丸井 ふたば @hitoha0811

どんなに素晴らしい和音を考えても人に弾かせるつもりなら運指考えてないのは致命傷なのでよろしくお願いします。あと、作曲しようとしている連中はなんかの楽器が得意なんだろうけど、自分には当たり前でも、他人には当たり前では無いことに注意!特に音大生、流石に私でも連弾出来ないの書くな!!

2014-04-07 21:15:12
丸井 ふたば @hitoha0811

聞かれたので回答しておく。 規模の大きいオケや吹奏楽の作曲において和音はどの様に使うのか。 木管4重奏や金管4重奏などの規模が小さい場合、禁則の連続、並達進行の響きの硬さや重複したことによる音量のバランスの崩壊、音色混合における追加効果の発動等、予期せぬトラブルが発生する可能性…

2014-04-08 08:58:59
丸井 ふたば @hitoha0811

が有りますが、実際にオケや吹奏楽を書く上でユニゾンは避けられないですし、むしろやらなきゃ変な訳ですね。 ユニゾンの効果については先程も述べた音色混合における元の音のどちらでもない音色の作成(倍音列の倍音の音量の変化に帰属する)や動きの有る、目立たせたい旋律の強調、ホルン等における

2014-04-08 09:03:32
丸井 ふたば @hitoha0811

@hitoha0811 音をぼかす事による異なる素材の結合等オーケストレーションでは和声は経過点の一つに過ぎない事をまずは知って欲しいですね! では具体的にどこに和声の概念が有るのかですが、オケの楽譜も吹奏楽の楽譜も同じ音をピアノ譜にまとめて書いて行くと案外重複が多くシンプルに…

2014-04-08 09:07:01
丸井 ふたば @hitoha0811

@hitoha0811 まとまります。これを見ると和声に支配されている事は明確に分かるはずですね! でもオケや吹奏楽は様々な楽器に音を割り当てないとならないので、どうしても連続や並達は発生してしまいます。当然ながらいかなる都合でも連続や並達すればその効果が発生します。

2014-04-08 09:22:41
丸井 ふたば @hitoha0811

@hitoha0811 それをカバーするのが人数の制御とユニゾンなどを発生させる楽器の選択です。またオケの音には和声としての機能を持つ音だけでなく、倍音の増強を目的とした音や特殊効果を狙った音、対位法としての機能を持った音、リズムを制御する音、音色混合による音色の変化を目的…

2014-04-08 09:26:29
丸井 ふたば @hitoha0811

@hitoha0811 とした音等、単純に全ての音が和声の為に存在するわけではないですが、どの音にどれだけの人材を割くのかが作曲家の大切なお仕事となるわけですね。 基本的にはメロディは一番高い音のラインに発生するように聞こえますが、ユニゾンを使えば低音域でもどこにでもメロディを…

2014-04-08 09:30:34
丸井 ふたば @hitoha0811

@hitoha0811 おくことが出来ますね。 しかし3度の平行での旋律でどちらか片方だけがユニゾンした場合などは当然ながらバランスが崩壊するんですね。 倍音の増強の例だと、メロディラインにフルート、クラリネット、オーボエ、バイオリンをユニゾンで置いた場合に1本のピッコロが…

2014-04-08 09:35:03
丸井 ふたば @hitoha0811

オクターブ上を吹いた場合ですね。メロディラインはユニゾンで強化してるのでピッコロの方が音が高くてもメロディラインの移行はおこらず、明らかに倍音の増強を目的としている事が分かります。 またフルート全てをユニゾンにした場合は当然フルートの音色が目立ちますが、フルートを1と2に分けて…

2014-04-08 09:37:52
丸井 ふたば @hitoha0811

@hitoha0811 フルート1と、クラリネット1のユニゾンにしてフルート2に別の音を割り振れば、フルートの音色は目立たなくなります。 また数が多いから休むという選択肢も存在出来る事から、オーケストレーションが如何に大切かを理解して頂けるのではないかと思います。あっ、当然ながら

2014-04-08 09:40:57
丸井 ふたば @hitoha0811

@hitoha0811 その楽器に出ない音を選択したり、ブレスの位置を無視したり、楽式を考えない楽器の変更などは愚の骨頂なので気を付けた方が身の為ですね。 さて、特殊効果を持っている音はグロッケンのメロディラインの平行とか、様々な楽器の特殊奏法、パーカッションのリズム制御だけに…

2014-04-08 09:45:36
丸井 ふたば @hitoha0811

@hitoha0811 とどまらない音など多様ですが、連続や並達をしても必ずしも著明な禁則事項の発生は起こらない様に思います。しかし、そこに特定できる明らかな音高があれば連続、並達は目立つ、目立たない等の増減は有りながらも発生したことは確かです。後で続きを書きます!!

2014-04-08 09:49:41