アイデンティティ・ポリティクスとは? ➁
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@han_org 質問なのですが、マイノリティ間の「アイデンティティ・ポリティクス」が衝突する場合もあると思います。こういう場合は、どういう調整がされるのが適切なんでしょうか?この点が、今とても疑問です。
2014-04-08 22:27:27.@HeartRights まず事実の問題として、複数のマイノリティのアイデンティティ・ポリティクスが衝突した場合(それはしばしば起こります)、どちらも自分(たち)の存在がかかっていると思っているだけに、譲り合うということがない。自然、激しい抗争になりがちですね。
2014-04-08 23:56:09.@HeartRights 在日コリアン同士でも、運動論の違いをめぐって、そういう泥沼のくそくだらない抗争にやっきになるのはよくあることです。
2014-04-08 23:59:49.@HeartRights では、当為の問題として、そういう抗争を回避するためにどうすべきかというと、ぼく個人としては、「つねに具体的な被害に足場を置いて議論を始めること」しかないと考えています。
2014-04-09 00:03:11.@HeartRights 複数の異なる被害への対処方法が衝突することもめずらしくありませんが、そういう場合でも、それぞれの被害の訴えにきちんと耳を傾けることができれば、いつだって抗争を回避するルートがある、とぼくは考えています。
2014-04-09 00:05:04.@HeartRights 逆に言うと、戒められなければならないのは、衝突した相手を「敵」だと記号化し、相手方を一枚岩の集団とみなしたり、相手の意図に悪意を読み込んで解釈したり、具体的な被害を離れて相手を悪魔化してしまうことです。
2014-04-09 00:12:32.@HeartRights とくに、(相手に加害の自覚がない場面で)相手方の「暴力」を糾弾するとき、相手方に「悪意」を想定してしまうようになると、かなり危険信号。そうなると、もう折り合いはつかないですね。「衝突」はエスカレートして「紛争」へと発展してしまう。
2014-04-09 00:17:17.@HeartRights 紛争化を避けるためには、衝突の初期段階で、(1)お互いが主張している「具体的な被害」の対策を主目的にすること、(2)お互いが有力だと考えている運動論にはこだわらないこと(それ単なる手段だから)、で合意することがとても重要だと思います。難しいですが。
2014-04-09 00:23:14けっきょく、アイデンティティ・ポリティクスの一番しんどい部分は、被害を「被害」として承認させるところなんだよね。被害認定を拒否するメタ次元の二次加害とか、被害者のほうに問題があると責める犠牲者非難とかが、「被害」を承認させるときに立ちはだかる。
2014-04-09 00:31:02この段階で二次加害に加担しさえしなければ、あとは具体的なアイデンティティ・ポリティクスが衝突しても、なんとか折り合えるものだとぼくは楽観している。
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