UNSCEAR2013 report の健康影響部分をざっくり訳してみた

UNSCEAR2013 report の生物影響部分を、1パラグラフ1ツイートを目安にざっくり訳してみました。 Scientific Annex が2014になって公開されましたが、このまとめは2013に総会に報告済みの部分に関してのものです。 「原子放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR)報告書:福島での被ばくによるがんの増加は予想されない 」 http://togetter.com/li/650407 ・UNSCEAR 2013 REPORT Vol. I 続きを読む
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s_matashiro @glasscatfish

@glasscatfish 以上、タグが【2014】ですが、scientific annex が2014に公開されただけで、報告書の名称はUNSCEAR 2013 REPORTです http://t.co/Nybr8IjsfN http://t.co/R86cwhqnC0

2014-04-14 17:21:37
リンク t.co UNSCEAR 2013 report - Vol. I UNSCEAR was established by the General Assembly of the United Nations in 1955. Its mandate in the United Nations system is to assess and report levels and effects of exposure to ionizing radiation. Governments and organizations throughout the world rely o

Chapter I

Introduction

Chapter II

Deliberations of the United Nations Scientific Committee on the Effects of Atomic Radiation at its sixtieth session

A. Completed evaluations
B. Present programme of work
C. Strategic plan for 2014-2019

s_matashiro @glasscatfish

【UNSCEAR2014】ChapIIc-15 今後5年間の戦略目標は、政策決定者や市民へ放射線被曝の程度及び健康や環境に対する影響への知識を広め・深める事にある。情報に基づいた意思決定の健全な基礎とできるようにする目的である。 http://t.co/09Qqd7dymb

2014-04-13 18:26:07
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D. Future programme of work

Chapter III

Scientific findings

A. Levels and effects of radiation exposure due to the nuclear accident after the 2011 great east-Japan earthquake and tsunami

1. The accident and the release of radioactive material into the environment

2. Dose assessment

s_matashiro @glasscatfish

【UNSCEAR2014】ChapIIIA-29 原発事故由来の被曝量は自然由来の被曝量を目安に見積る事が出来るであろう。日本人は平均で年間2.1mSv生涯170mSvの自然被曝を受ける。世界平均は年間2.4mSv1〜13mSvの範囲)であるが、年10〜20mSvの集団も存在

2014-04-14 12:55:33
s_matashiro @glasscatfish

【UNSCEAR2014】ChapIIIA-28 委員会が被曝線量見積もりを開始した頃は公衆被曝を推定する目的には実測が不十分だった。従って、環境測定値を基にしてヒトへの移行をモデル化して推定した。(後に再評価必要)

2014-04-14 12:57:27

(a) Members of the public

s_matashiro @glasscatfish

【UNSCEAR2014】ChapIIIA-32 過大な被曝線量は平均とはかけ離れた行動や居住地域(含む避難区域)による場合がある。政府の助言を気にせずに汚染の可能性の高い食品を摂ったり避難区域に居住し続けた人もいる。100mGy以上の甲状腺被曝量を受けたかもしれない幼児もいる。

2014-04-14 13:16:32
s_matashiro @glasscatfish

【UNSCEAR2014】ChapIIIA-33 直接測定の結果が利用できるようになったのは、委員会のモデルによる線量見積が終了した後であった。それによると、委員会の計算は過剰評価(保守的)であり、甲状腺で3〜5倍全身で10倍程度過剰内部被曝の見積もりであるとも考えられる。

2014-04-14 13:20:28

(b) Fukushima Daiichi nuclear power station workers, emergency personnel, municipal workers and volunteers

s_matashiro @glasscatfish

【UNSCEAR2014】ChapIIIA-35 2012年10月までに約25,000人が原発での事故処理と収束作業に従事した。最初の19ヶ月での平均被曝量は12mSvで、35%が10mSv以上を被曝、0.7%が100mSv以上を被曝した。

2014-04-14 13:25:37
s_matashiro @glasscatfish

【UNSCEAR2014】ChapIIIA-36 委員会は最も被曝線量が高い人のうち12人のデータを精査した。主にI-131に由来する甲状腺の吸収線量は2〜12Gyだった。I-133のような短半減期核種の評価はできていないので、20%程度の過小評価の可能性がある。

2014-04-14 13:30:24
s_matashiro @glasscatfish

【UNSCEAR2014】ChapIIIA-36 多くの作業員で測定時期が遅かったために甲状腺のI-131は検出できていない。また、TEPCOと協力企業による内部被曝の見積は不確かである。

2014-04-14 13:33:23
s_matashiro @glasscatfish

【UNSCEAR2014】ChapIIIA-37 米国防総省は独立にこの地域に展開していた人員8,380人の被曝線量の測定を行った(3/11〜8/31 2011年)。3%で検出でき、最大の実行被曝線量は 0.4mSv、甲状腺の吸収線量は6.5mGyであった。

2014-04-14 13:36:45

3. Health implications

s_matashiro @glasscatfish

【UNSCEAR2014】ChapIIIA-38 原発作業員にも、一般公衆にも、原発事故の放射線に由来した死や急性の疾患は起こっていない。

2014-04-14 13:45:14
高橋(酸素)ヒロ @JAPINJAP

第一原発事故に関し、このUNSCEARの結論は重要ですね。RT @glasscatfish: 【UNSCEAR2014】ChapIIIA-38 原発作業員にも、一般公衆にも、原発事故の放射線に由来した死や急性の疾患は起こっていない。

2014-04-14 14:55:25
s_matashiro @glasscatfish

【UNSCEAR2014】ChapIIIA-39 一般公衆への被曝線量は概して低いか非常に低い。放射線に関連した健康影響の明瞭な増加は、被曝した公衆やその子孫にも起きないであろう。 最も重要な健康影響は、精神的・社会的な幸福度である。抑うつPTSDが既に報告されている。

2014-04-14 13:52:04
s_matashiro @glasscatfish

【UNSCEAR2014】ChapIIIA-40 福島県の成人が生涯に受ける原発事故由来の線量は約10mSvかそれ以下で、初年度分はその半分から1/3。リスクモデルからは放射線由来の癌の増加が想定されるが、他の癌との区別はつかないので、明白な増加は無いであろう。

2014-04-14 17:04:44
s_matashiro @glasscatfish

【UNSCEAR2014】ChapIIIA-40 子供での甲状腺癌リスクの増加もモデルからは想定される。しかし、甲状腺の吸収線量100mGyという目安を超えた子供の数を確定することは難しく計算に依らざるをえないが、実測による確認も難しい。

2014-04-14 17:05:07
s_matashiro @glasscatfish

【UNSCEAR2014】ChapIIIA-41 2〜12GyのI-131摂取による甲状腺被曝をした12人の原発作業員は甲状腺癌のリスクが増加している。また、実効線量100mSv以上の外部被曝をしている作業員も将来的にがんリスクの増加があり得る。

2014-04-14 17:05:31
s_matashiro @glasscatfish

【UNSCEAR2014】ChapIIIA-41 これらの方々は将来も年次がん検診によってフォローされるが、通常の癌の発生率の変動幅に比べて小さな増加しか無いので、明白な癌の増加は観測できないであろう。

2014-04-14 17:05:46
s_matashiro @glasscatfish

【UNSCEAR2014】ChapIIIA-42 36万人の18歳未満の子供たちの甲状腺を、近代的な超音波装置で検査を行った。結節や嚢胞や癌の検出率は増加したが、放射線と関係ない地域でも検出率の増加しており、福島県での検出率増加は被曝と関係がない事を示唆している

2014-04-14 17:06:04