1.じんぐるべるじんぐるべる すずをならせ! ぎでぃーあっぷ!ぎでぃーあっぷ! しゅてるんびるとにもさんたはやってくる、それはあなたのたいせつなひとや、あなたのごりょうしんかもしれません。 そしてここしゅてるんびるとにはとくべつなさんたもよるのやみにまぎれてやってくるのです。
2013-12-25 23:26:572.くりすますにきせきがおこりました。 しゅてるんびるとをすくった、われらがばでぃひーろーがもどったのです! しゅてるんびるとにかんぱい! われらのひーろーにしゅくふくを! みんながさけび、よろこびを分かち合いました。 #kdb
2013-12-25 23:28:113.T&Bのとつぜんのさいけっせい、そしてくりすます、いわわずにはいられません。 こてつもばーなびーもかけつけてくれたひーろーたちもみんなでのめやうたえのどんちゃんさわぎ。こてつがやっとぶろんずのあぱーとにかえってきたのはつい、いちじかんまえのことでした。 #kdb
2013-12-25 23:29:384.おなかもいっぱいになり、しゃんぱんをがぶのみしたこてつはたおれるようにべっどにらねていました。 そして、とつぜんのふくつうにおそわれたのです。 いまはよなかの3じ、くさきもねむるうしみつどきもとうにすぎたじこくです。 「いててて…くいすぎたかなぁ…」 #kdb
2013-12-25 23:33:105.こてつはわかくみえてもそれなりのとしです。 ぼういんぼうしょくでいがおかしくなったのかとおもい、いたむはらをさすりました。 「うっわ!なんだこりゃ!」 おなかが、あからさまにおかしいのです。 #kdb
2013-12-25 23:34:416.こてつはひーろーをするうえでからだをきたえていましたし、もともとぜいにくがつきにくいたいしつです。 そのへんのちゅうねんとはちがい、ふくぶはすばらしいきんにくにおおわれているのです。 #kdb
2013-12-25 23:35:157.それがどうしたことでしょう。 こてつのはらはぽっこりとふくれあがっているではありませんか。 こてつはまだじぶんがねぼけているのだとおもい、せんめんじょにいってかおをあらいました。 としのせのみずはつめたく、こおりつくようです。 #kdb
2013-12-25 23:35:598.こてつはふるえながら、たおるでかおをふきましたが、ばするーむのかがみのなかのこてつは、まるでにんぷのようにふくらんだままでした。
2013-12-25 23:37:509.「なんじゃこりゃあ!」 おどろきながらもむかしながらのぎゃぐをいうのはかれがおじさんだからでしょう。 わけがわかりませんでしたが、こてつはたんくとっぷをまくりあげ、しげしげとながめてみました。 #kdb
2013-12-25 23:38:2610.こてつのはらは、うちがわからふくらんでいるようにみえました。 これがなにかのびょうきなら、きゅうにふくらむことはありえません。 こてつはながねんひーろーをしていましたし、ふしぎなできごとにはなれていました。 「まーたへんなねくすとにひっかかっちまったか…」 #kdb
2013-12-27 01:00:5311.さくばん、ばでぃがさいけっせいし、まちのひとたちもおまつりさわぎでした。 ふだんはかくしているねくすとのちからで、よぞらにはじけるほしをえがくひと、くびをながくしてこどもをおどろかせるひと、いろんなねくすとがしゅてるんびるとのおいわいをもりあげていました。 #kdb
2013-12-27 01:04:1312.のうりょくをはつどうすると、ひとみがあおくひかりますが、きのうはなんにんものねくすとがぶるーにかがやいていました。 それにじょうじてこてつにへんなのうりょくをかけたねくすとがいたのでしょう。 ひーろーにいたずらしたり、やっかむねくすともすくなくないのです。 #kdb
2013-12-27 01:06:4713.「うーん、ひーろーできなくなるのうりょくじゃないといいけどなぁ…」 さきほどまでかんじていたげきつうはおさまりましたが、はらのぶぶんがあっぱくされ、きみょうなかんじがします。 #kdb
2013-12-27 01:08:1514.「うわぁっ!」 こてつのはらのなかで、なにかがうごめきました。 それはまるでいきているかのようです。 えいりあんのたまごをうみつけられてたらどうしよう。 こてつはむかしみたえいがをおもいだし、せすじがぞくりとふるえました。 #kdb
2013-12-27 01:09:0715.じぶんのおなかをみるのもおそろしいのですが、げんじつからめをそむけるわけにはいきません。 なかのものが、ぐっとこてつのはらをおしています。 おそるおそるかがみをいまいちどよくみてみました。 #kdb
2013-12-27 01:09:4616.うちがわからおされたぶぶんは、そのぶんのびておなかのけいじょうもかわります。 このなかになにがいるのだろうと、こてつはおそろしくなりました。 そこにははらにくっきりとうかぶもみじ。 それにはみおぼえがありました。
2013-12-27 01:15:0117.かつてあいしたつまが、じぶんのはらにやどしたちいさないのち。 かのじょのはらをおして、じぶんはこんなにもげんきでやんちゃなんだと、おなかのなかから伝えたいた、いとしいむすめのてがた。 それとそっくりなものがこてつのはらにもあったのです。 #kdb
2013-12-27 01:15:2018.ばーなびーぶるっくすじゅにあはけたたましいこーるにたたきおこされました。 このまちへもどり、ひーろーとしてかむばっくしたそのひは、おまつりさわぎでしこたまさけをのまされました。 #kdb
2013-12-28 00:29:1819.ひさびさのあいぼうとのさいかい、これからひーろーとしてかつやくできるというきたい、まるでゆめのなかにいるようなここちよさにつつまれてねていたのに、ふっかつしたばかりのじぶんにこーるとはひどいしうちだとばーなびーはおもいました。 #kdb
2013-12-28 00:29:5520.べっどにおいてあったみねらるうぉーたーをひっつかみ、のみほしてからかいせんをおんにしました。 てっきりあにえすからのこーるだとおもっていたのに、ついさっきまでいっしょにのんでいたこてつがなさけけないかおでがめんいっぱいにひょうじされました。 #kdb
2013-12-28 00:30:5921.『わーーん!ばにー!おれあかちゃんできちまったよー!』 ばーなびーはしんじられないほどのしょうげきをうけました。 なぜならばーなびーはひそかにとしうえのあいぼうにおもいをよせていたからです。 #kdb
2013-12-28 00:32:5422.もちろんこのおもいをこてつにつたえるつもりはありませんでした。 ばーなびーもこてつもおとこですし、こてつのむねにいまでもなくなったおくさまがいるのをしっていたからでした。 #kdb
2013-12-28 00:35:1523.それでもとなりにいたいとねがうのは、おんなっけのないこてつがさいこんするなどありえないと たかをくくっていたからです。 こてつがじっかにかえっているあいだに、よいひとができていただなんて、ばーなびーはくらくらとめまいがしました。 #kdb
2013-12-28 00:37:0424.こんなよなかにあいぼうのばーなびーにしらせるのですから、よほどしんらいされているのでしょう。 そのしんらいがまたつらくもありました。 #kdb
2013-12-28 00:41:2625.「お…おめでとうございます。こてつさん、さいこんしてたんですか…」 ふしぜんにならないようにふるまわなければ、ばーなびーはからからになったのどからやっとのことでへんじをかえしました。 #kdb
2013-12-28 00:45:17