作文と教員&ピアフィードバック

作文とフィードバックに関する英語論文のメモまとめ。教員vsピアの比較など。 1) Gielen, S., Tops, L., Dochy, F., Onghena, P., and Smeets, S. (2010) 'A comparative study of peer and teacher feedback and of various peer feedback forms in a secondary school writing curriculum'. British Educational Research Journal, 36, 1, pp. 143–162. 続きを読む
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すまう(Hitomi Nakajima) @sumaus

Gielen et al.(2010) A comparative study of peer and teacher feedback of various peer feedback forms in a secondary school writing curriculum

2014-03-26 08:09:12
すまう(Hitomi Nakajima) @sumaus

British educational research journal 36(1), pp.143-162 ちょー面白かった!それにしてもタイトル長い(^_^;)

2014-03-26 08:10:28
すまう(Hitomi Nakajima) @sumaus

ベルギーの七年生(中一)の作文のクラスで、教員のクラス全体に対するフィードバックと生徒同士の個別のフィードバックを比較。12月の事前テストから三つの課題で下書きにフィードバックして修正というサイクルを回して、6月の事後テスト。フィードバックのやり方と二回のテストの成績を比較。

2014-03-26 08:14:04
すまう(Hitomi Nakajima) @sumaus

生徒同士のフィードバックは、フォームにコメントを書くだけ・コメントをもらう前に書き手が聞きたいことを書くフォームを追加・コメントをもらった後にそれにどう応えたか書くフォームを追加、という3グループに分かれる。

2014-03-26 08:16:45
すまう(Hitomi Nakajima) @sumaus

結果、教員フィードバックと生徒同士のフィードバックを比べた場合、生徒同士の方が伸びないということはなく、ピアフィードバックを導入することはできる。特にプラスαのフォームを追加したグループは教員グループや追加なしグループより平均点が高く出ていて、長期的な効果が認められる。

2014-03-26 08:20:14
すまう(Hitomi Nakajima) @sumaus

追加グループ同士を比べると、先に質問を出したグループの方が成績も良いのだが何より「フィードバックが役に立った」「ピアフィードバックをこれからもやりたい」と答えた率が高い。一方、後でどう対応したか答えたグループは、「役に立った」も多くなく「続けたい」がとても少ない!

2014-03-26 08:25:09
すまう(Hitomi Nakajima) @sumaus

フィードバック後に対応を振り返って書くことに学習効果はあるのだが、生徒自身には認識されておらず、「役に立たないしやりたくない」と思わせる危険性があるということ。

2014-03-26 08:26:33
すまう(Hitomi Nakajima) @sumaus

一方、フィードバック前に質問を書くと、評価する生徒もそこを意識して役に立つコメントを書きやすいし、書き手ももらったコメントにより注意を払うためだと考えられる。

2014-03-26 08:29:09
すまう(Hitomi Nakajima) @sumaus

従来ピアフィードバックというと生徒のトレーニングやexternal quality control(これ何のことかよくわからんかった)が注目されるが、それらとこの質問法を比較するのもいいかもね、と示唆。

2014-03-26 08:30:55
すまう(Hitomi Nakajima) @sumaus

いやーこれ面白いわ。ぜひとも追試をしてみたい。

2014-03-26 08:31:35
すまう(Hitomi Nakajima) @sumaus

あとこの研究ではピアは個別で教員は全体にフィードバックで比較するのだが、その理由は、実際に教員から個別にするのは負担の面から難しくて「教員から全体にコメントするか、生徒同士で個別にコメントするか」の選択になるだろうから、それが代替として妥当かどうか見るためとのことで、納得。

2014-03-26 08:35:24
すまう(Hitomi Nakajima) @sumaus

というような感じで、referencesからも面白そうな論文がいくつか拾えそうなので収穫でした。帰ったら「質問つきピアフィードバック」やってみよう!

2014-03-26 08:37:50
すまう(Hitomi Nakajima) @sumaus

Gielen et al.の引用文献から何本かゲット。Gibbs&Simpson(2004)Conditions under which assessment supports students' learningを読み始めた。もうなんか、色々あるある過ぎる。

2014-03-28 03:35:22
すまう(Hitomi Nakajima) @sumaus

でもページ数が多くてなかなか読み終わらん。

2014-03-28 03:37:31
すまう(Hitomi Nakajima) @sumaus

Gibbs & Simpson (2004) 読了!内言をなるべくたくさん違う色のペンで書き込むようにしたら何か盛り上がったw 学びをサポートするようなフィードバックの条件を10個あげたレビュー論文で、これを検討する研究が進行中ですよとのこと(もう終わってるか⁈)

2014-03-28 09:58:40
すまう(Hitomi Nakajima) @sumaus

面白いポイントはたくさんあったけと、特に印象に残ったのは、フィードバックは早さと具体性が大事というあたり。特にタイミングを逃すと学生にとってどうでもよくなっちゃうので、完璧なコメントを遅く出すぐらいなら不完全なピアフィードバックをその場でやる方が効果的だろう、など。

2014-03-28 10:01:03
すまう(Hitomi Nakajima) @sumaus

あとグレードとコメントを一緒に出すとコメントを読んでもらえないとかw あるある話がたくさん(^_^;) それの解決案も色々書いてあった。例えば、二段階にして中間提出ではコメントのみ、最終提出でグレードのみとすると良い。今の大学院の授業はこの方式ですね。

2014-03-28 10:03:23
すまう(Hitomi Nakajima) @sumaus

ふー。もうちょっと早くたくさん論文が読めたらいいなと思うけど、書いてる人はもっと時間かけて書いてるんだから、じっくり読んであげるのはいいことだと思おう。

2014-03-28 10:04:59
すまう(Hitomi Nakajima) @sumaus

Tsui&Ng(2000)Do secondary L2 writers benefit from peer comments?, journal of second language writing, 9(2), pp.147-170

2014-03-29 10:26:49
すまう(Hitomi Nakajima) @sumaus

香港のL2クラスでのピア・教員コメントについての研究。先行研究のところ見るとピアと教員のフィードバックを比較した研究は結構あるのね。

2014-03-29 10:28:40
すまう(Hitomi Nakajima) @sumaus

高2高3にあたるクラスで、アウトライン、ピアコメント、初稿、ピアコメント、第二稿、教員コメント(構成中心)、第三稿、教員コメント(文法中心)、最終稿、という流れ。アンケートとインタビューを実施。

2014-03-29 10:35:07
すまう(Hitomi Nakajima) @sumaus

ちょっと元気ないので結論を先に読んじゃうと、中等教育のL2学習者でもピアコメントは教員には代替できない意味あったよ、書くだけだと厳しいから口頭で話すチャンスも欲しいよ、生徒はピアコメントに懐疑的だから教員が意義を話すといいよ、生徒の自律性が高まって教室内の権力関係が変わるかも、等

2014-03-29 10:39:13
すまう(Hitomi Nakajima) @sumaus

研究の詳細読むのはまた今度にしよう。methodsとか参考になりそうな気もするけど。

2014-03-29 10:40:44