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2014年4月19日

なぜ日本人取材者は台湾学生運動に肩入れしてしまうのか?@安田峰俊

なぜ日本人取材者は台湾学生運動に肩入れしてしまうのか?@安田峰俊
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リンク 朝日新聞デジタル (@台北)台湾立法院占拠、ぼくたちの23日間戦争:朝日新聞デジタル ■特派員リポート 鵜飼啓(台北支局長) 11日朝に訪れた台湾立法院(国会)の議場は、何事もなかったかのようにすっかり元の様子に戻っていた。 10日夜までの23日間、立法院では異様な光景が繰り広げられて
安田峰俊|『現代中国の秘密結社』2/6刊、『「低度」外国人材』3/2刊 @YSD0118

台湾立法院占拠、ぼくたちの23日間戦争 http://t.co/k0MYLngQA0 素晴らしい記事。今回の件のまとめではベストでは。一方でふと思うに、日本人の取材者(不肖自分も含め)は何故みんな学生側に程度の差はあれ好意的な視線を向けていくのか。ちょっと考え込んだりもする

2014-04-19 00:52:51
安田峰俊|『現代中国の秘密結社』2/6刊、『「低度」外国人材』3/2刊 @YSD0118

なぜなら、今回の台湾の学生運動ってそれを目の当たりにした人間(=自分含む)の心を思い切り揺さぶって靡かせてしまうんだけど、「なぜ」彼らを正しいと思うのか第三者に問われると論理的に説明しづらいのも事実なのだ。(これは単に安田がアホやから説明する能力がない、という話だけではなくて)

2014-04-19 00:54:46
安田峰俊|『現代中国の秘密結社』2/6刊、『「低度」外国人材』3/2刊 @YSD0118

既成の政党政治に愛想を尽かし「選挙というプロセスを経ずに」私的組織を動かして立法機関を勝手に占拠。曲がりなりにも選挙で選ばれた総統と与党の政策審議を妨害する。それを「民意の支持」を背景に結果オーライとし、世論もそれを良しとする。これ、よくよく冷静に考えたらかなりダメな現象のはず

2014-04-19 00:56:48
安田峰俊|『現代中国の秘密結社』2/6刊、『「低度」外国人材』3/2刊 @YSD0118

行儀がよかったり志がキレイで義があったりすれば違法行為も許されるという理屈も、よく考えなくてもヘン。まともな法治社会に持ち込まれるべき論理じゃないはず。だって、世の中には主観的な「正義」を掲げる人間や集団がたくさんいて、それぞれに好き勝手させちゃヤバイから法があり(略)なわけで

2014-04-19 01:01:21
安田峰俊|『現代中国の秘密結社』2/6刊、『「低度」外国人材』3/2刊 @YSD0118

立法院占拠の学生の行動と論理、冷静に考えたら、非暴力の点はすごく強調されるべきだけど、構造としては226事件の青年将校と大きく離れるわけじゃない。 権門傲れども誠なし、財閥富を誇れど社稷を思わず、故に純粋なる魂の青年が蹶起せり。 …カッコいいけど、これは民主主義じゃないです

2014-04-19 01:04:43
安田峰俊|『現代中国の秘密結社』2/6刊、『「低度」外国人材』3/2刊 @YSD0118

一方、馬英九と国民党は、彼らへの好悪の感情を措いて冷静に考えれば、法治や民主主義のルールの「抜け穴」は大いについているけれど、枠組み自体は破っていない。隠し球を使っても野球をやっている元木大介なプレー。むしろ法治と民主主義に反しているのは、感情論を抜きにして論理的に考えれば学生側

2014-04-19 01:07:56
安田峰俊|『現代中国の秘密結社』2/6刊、『「低度」外国人材』3/2刊 @YSD0118

じゃあ、自分はそれを理屈の上では(一応かすかにぐらいは)把握しているのに、それでもなぜ学生側に好意的な気持ちが生まれるのか。考えれば考えるほど理屈が立たない。例えば上記の指摘を他人がしていると、なぜか当事者でもないのに腹が立つような気さえ起こったりもする。答えを探すのは難しい

2014-04-19 01:11:35
安田峰俊|『現代中国の秘密結社』2/6刊、『「低度」外国人材』3/2刊 @YSD0118

もしかしたら、われわれは実は法治や民主主義の価値なんて本当は心の底ではさっぱり重視してなくて、清潔でカッコいい精神の人たちによる陽明学的革命行動と、それで一挙に世直しがなされることを心のどこかで望む心性を持ってるから…学生に共感するのだったりして。(念のため断りますが冗談)

2014-04-19 01:22:37
安田峰俊|『現代中国の秘密結社』2/6刊、『「低度」外国人材』3/2刊 @YSD0118

妥当な理由を考えると、それが「台湾だから」というのは、一因くらいは説明していそうな気がする。

2014-04-19 01:27:49
安田峰俊|『現代中国の秘密結社』2/6刊、『「低度」外国人材』3/2刊 @YSD0118

台湾の本土派の人たち(緑陣営に限らず)は、理由は不明だけれど、自分を含めた日本人になぜかものすごく情緒だの情念だのを一方的に掻き立てさせる謎の甘い毒を持っていて、今回の学運はまさにその麻薬成分が充満したものだったような気がする。 正直、自分はこれが一番腑に落ちるような…

2014-04-19 01:31:04
安田峰俊|『現代中国の秘密結社』2/6刊、『「低度」外国人材』3/2刊 @YSD0118

あ、ちなみに自分が二週間ほど前に週プレに書いた記事も、もちろん(?)学運動超マンセーな立場であります

2014-04-19 01:43:37
安田峰俊|『現代中国の秘密結社』2/6刊、『「低度」外国人材』3/2刊 @YSD0118

>台湾続 もう一つ要因を蛇足するなら『僕らの七日間戦争』や『希望の国のエクソダス』や『愛と幻想のファシズム』みたいな事態が目の前で進行し、かつ美しく終わった事。こういう小説の楽しみ方は「実際起きれば面白い」と思いつつ読む事なわけで、それを実現した(?)人々には感情移入が生まれる

2014-04-19 02:18:38
安田峰俊|『現代中国の秘密結社』2/6刊、『「低度」外国人材』3/2刊 @YSD0118

『七日間戦争』読んで「工場占拠は違法」、『エクソダス』読んで「いいから義務教育行けよ」と突っ込んだら終わりなわけで、それはさて置きストーリーを楽しむべきもの。このフィクションのお約束を、あまりにフィクションじみた現実についつい適応したというのも(少なくとも自分は)あるかもしれない

2014-04-19 02:22:35
一周 @atw01

そういえば、立法院占拠が終わって現場に警察官しかいなくなった空間を見た瞬間に自分が感じたのは「あれは夢だったんじゃないか?」というなんとも言えない感覚だったな… http://t.co/Sw5mNRg63r

2014-04-19 07:46:20
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Hiroko Maeda @hongzi99

台湾の学生デモに関する@dongyingwenren さんの一連のツィートを見て思ったこと。立法院を占拠するという行為のほうが、そもそも違法で民主政治を軽視しているのに、なぜ支持されるのか。学生に対する一種の寛容さが確かに社会に存在するのだと思う。

2014-04-20 08:56:48
Hiroko Maeda @hongzi99

続)大学生というのは、政治や社会について真剣に考え始めるようになり、まだまだ無知で過度に理想的であったりするけれども、既得権益や不毛な現実に左右されないという点で純粋。「健全な社会では、社会に責任のない者が社会の偽善を暴くことを容認し、むしろ歓迎する場合すらある。たとえば若者が

2014-04-20 08:57:25
Hiroko Maeda @hongzi99

続)大人の偽善をなじる時、それは動機の純粋性ゆえに評価されることが少なくない…(文学者などの社会の偽善に対する)風刺は社会に責任をもち、しばしば偽善的行為に手を染めざるをえない者に反省を促し、たとえ容易には実現できないものであっても偽善を正す必要性を再認識させる。

2014-04-20 08:58:06
Hiroko Maeda @hongzi99

続)そこに自己を客観化する眼があり、精神に余裕をうむのである」。(中西寛『国際政治とは何か』)もちろん、台湾の学生のデモが無秩序であったり、目的が拡散して何なのか分からなくなったり、長引いて社会経済に悪影響与えたりするようになっていたら、評価はもっと厳しいものになったはず。

2014-04-20 08:59:07
Hiroko Maeda @hongzi99

続)その点は、やはり何人もが指摘する通り、政治デモをやりなれた台湾の学生たちの手腕は見事で、台湾では、学生デモはすでに政治社会システムの一部に組み込まれていると言ってよい気がする。

2014-04-20 08:59:31
安田峰俊|『現代中国の秘密結社』2/6刊、『「低度」外国人材』3/2刊 @YSD0118

学生への寛容、あると思います。今回の件で偉いのはむしろ周囲の大人たちの社会。例えばある台北の運ちゃん運動はムダ」という立場なのに、自分の息子が参加したら?と聞くと「それなら応援する。国の未来を考える息子は親として嬉しい」とか(笑)。 @hongzi99

2014-04-20 09:16:07
安田峰俊|『現代中国の秘密結社』2/6刊、『「低度」外国人材』3/2刊 @YSD0118

台湾の社会には、若者のヤンチャを許す空気があるということでしょう…。が、ゆえに日本の反応が腑に落ちない。日本で同じことをやる連中が出たら、ネットから新聞雑誌まで総叩きをしそうですし、実際にその際には「こんなものは民主主義ではない」という論理が用いられるはず @hongzi99

2014-04-20 09:20:37

コメント

hase_zzz....zz... @hase_zzz 2014年4月19日
台湾の親日感情の他は、やはり膨れあがる強権的な中国の脅威に前線で踏みとどまってる事が大きいのでは。
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こぎつね @KogituneJPN 2014年4月19日
一つは反中という利害の一致、もうひとつは暴徒化せずデモの拡大版といった様相にとどまったから。
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こぎつね @KogituneJPN 2014年4月19日
日本の学生運動と比較するならまだしもクーデーター未遂事件の226事件と同一視するのは極論。だいたい台湾の学生運動に体制転覆の意志があったようには思えない
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福島香織「ウイグル人に何が起きているのか」4月重版! @kaori0516kaori 2014年4月20日
デモとは民主主義の中で最も暴力的なパフォーマンスと思う。民主主義がふつうに機能しているときは現れれず、危機に陥ったと、市民の共通認識が働いたときに出現する。その場合、暴力と非暴力の間にとどまるコントロール感がなにより重要なのだが、今回の学生運動については、偶然も重なったが、その点が評価されているのでは。デモとしての脅威(暴力性)と、民主主義(非暴力性)のぎりぎりのコントロール。政府の方が暴力的、横暴だという市民の共通認識がまずあり、それが幸運にも途中で逆転せずにとどまった。
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福島香織「ウイグル人に何が起きているのか」4月重版! @kaori0516kaori 2014年4月20日
鵜飼記者の指摘するような内部の不満が出そうになったとき、学生リーダーはそれを中和するような対策をとり、天安門事件の学生指導者のような失敗(内部分裂)もセクト化も起きずに終結した。うまく終えられたのは一重に王金平のおかげだが、王金平の性格も熟知しての予測をもっていたとしたら、大したもんだと。
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福島香織「ウイグル人に何が起きているのか」4月重版! @kaori0516kaori 2014年4月20日
日本のデモが、今一つ効果を引き出せないのは、①市民社会に「民主主義の危機」がそこまで共通認識になっていない。だからデモに共感がもてない。②市民社会の共感を得られないので、政府が脅威と感じるほどの暴力性が持てない。だから無視される。あるいは適当にあしらわれる。
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福島香織「ウイグル人に何が起きているのか」4月重版! @kaori0516kaori 2014年4月20日
日本の市民社会に「民主主義の危機」意識がないのは、日本人が鈍感なのか、多少金属疲労しているがまだ民主主義のシステムが機能していると思っている人が多いのか、あるいは今の民主主義システムがやばそうでも、デモをやっているやつらよりは、金属疲労のシステムの方が頼りになりそうだと考えているか。
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高千穂 伊織 @t_iori 2014年4月20日
ていうか「デモ」って文字通り示威でしょ。脅しでしょ。それだけに数を誇るだけで整然とした美しさのない日本の某デモはまあ表現の自由とか言えば聞こえは良いが、頭を使わない数の暴力でしかない
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luckdragon2009(rt多) @rt_luckdragon 2014年4月20日
某ワクチンデモ(知ってます?)とか、派遣の悲惨な現状を訴えるデモはともかく、他のデモって、何か普通の生活者と訴えの内容のベクトルがずれているので、共感を呼ばないってのもあるかと。
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高千穂 伊織 @t_iori 2014年4月20日
「政府が自らの選挙での勝利の危うさを実感する力」ではなく、一般人がどん引きする方面の暴力性を発揮するからあかんのだc⌒っ゚д゚)っ
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高千穂 伊織 @t_iori 2014年4月20日
一般人に支持される美しさを持った暴力性、とかいうと矛盾してるけど、「肩入れしてしまう」という結果からして「台湾の暴力は成功してる」と、結果論的に言えそう。言葉悪いけど
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luckdragon2009(rt多) @rt_luckdragon 2014年4月20日
でもねえ、某党の憲法改正案とか、表現の自由の大幅な規制とか入りそうで、実はけっこう脅威はひたひたと迫っているように思う。経済政策に失敗したら、デモを肯定する人も増えるかも。
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luckdragon2009(rt多) @rt_luckdragon 2014年4月20日
ちなみに、こういうデモっていうのもあるのよ > http://goo.gl/9xUP3G (11月20日ストップ・ザ・医療崩壊!ドクターズウォーク ドクターズ・デモンストレーション2011 震災復興・医療再生)
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おばた はじめ @yamamoto1208815 2014年4月21日
一つ言っておきますと(届出等は必要ですが)デモ自体は全くの合法で、立派に民主主義の枠内です…流石に台湾の立法院への侵入、占拠は(台湾の法律を知りませんが)まず違法でしょうが、これについても民衆の信頼を失った政府に対しての革命権、抵抗権が自然権の一つとしてあり、占拠を行った学生が現在訴追されてないことを見ると、抵抗権の発動(結果、事実上の合法)として見なされていると解釈出来ます
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おばた はじめ @yamamoto1208815 2014年4月21日
ウクライナのキエフで起きたデモ(暴動?)も背景に欧米等の様々な思惑があるにせよ、信頼を失った政府に対しての民衆が抵抗権を発動した、と形式的に認められたからこそ、今のウクライナ暫定政府を合法としてるわけです…ウラが色々ありそうではありますが、形式上はそういうことなんです
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おばた はじめ @yamamoto1208815 2014年4月21日
要するに①デモ自体は合法、②選挙で選ばれた政権を暴動で倒すことさえ(ほとんどの国でまず違法行為でしょうが)、抵抗権の発動と見なされれば民主主義の否定とはならない、ということです。無論、台湾やウクライナの例が抵抗権を発動して良い状況だったかについて、是非が問われ結果、民主主義を否定する行為だった、という結論が導き出され得ることを否定するものではありません
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梶谷懐 KAJITANI Kai @kaikaji 2014年4月26日
以下の論考で、「民主主義を求める直接的行動はどの程度まで民主的か?」という問題について、60年安保当時の竹内好によるアジテーション「民主か独裁か」などを題材に論じました。ご参考まで。http://asahi2nd.blogspot.jp/2014/04/gendai11.html
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ひろ@猫もふ欠乏症 @hiro_h 2014年5月19日
自然権としての抵抗権は、確かにあまり語られんな…
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