YuriHiranumaさんによる UNSCEAR 2013 報告書の部分和訳(甲状腺がん関連)

YuriHiranumaさんのブログ UNSCEAR 2013 報告書:付録E セクションII.C. 公衆の健康影響についての委員会のコメント内の甲状腺癌関連パラグラフ和訳 http://t.co/kPjYQzAWOt
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Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

UNSCEARフクシマ報告書p255のE43では、自然放射線による甲状腺の生涯累積吸収被ばく線量が80mGyだと言及。一方、報告書では避難区域の1歳児の被ばく量が80mGyと推計。生涯被ばく量を数日で受けたことになるということ・・? http://t.co/WcwFGIZNX2

2014-04-20 17:08:02
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ちなみに、p186パラグラフC92では、福島県の避難区域外での最大甲状腺被ばく線量はいわき市と福島市の住民でみられ、その中でも、最大甲状腺吸収被ばく線量は、いわき市の1歳児の52mGyだと推計された、とある。これは、自然放射線による生涯累積甲状腺吸収被ばく線量の65%にあたる。

2014-04-20 17:36:47
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

UNSCEARによると、自然放射線による甲状腺吸収被ばく線量が年間1mGy。I131の放射能の75%は2週間程で消える(というか、体内で照射)。いわき市の1歳児は、52mGyという年間1mGyの52倍の被ばく線量に、年間より26倍の早さで被ばくしたことになる。(と説明を受けた)続

2014-04-21 03:42:49
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)線量・線量率効果係数(DDREF)を適用すれば、「高線量率で短時間に照射したときに得られる生物効果に比べて、線量率を下げて時間をかけて照射すると生物効果は減弱する」ことになる。 http://t.co/SS8wCjZNcL UNSCEARの報告をこういう視点からも解釈可能

2014-04-21 03:45:35
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

p.86 パラグラフ211:被ばく量が最大だった人たちの平均甲状腺吸収線量は、成人で最大約35mGy、1歳児で最大約80mGyだった。これは、自然バックグラウンド放射線による甲状腺吸収線量よりもはるかに高い。(続)

2014-04-21 10:35:14
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)p.86 パラグラフ211:自然発生の放射線源による平均年間甲状腺吸収線量は、典型的に1mGyのオーダーである。日本で影響がより少なかった地域での甲状腺吸収線量は、これよりかなり低かった。

2014-04-21 10:35:42
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

自然バックグラウンド放射線による甲状腺吸収線量は、年間1mGy。それを、事故後の短期間で、避難区域の住民は成人で35mGy、1歳児で80mGyまで被ばくした、と。パラグラフE33では、1000人弱の子どもの甲状腺吸収線量が100〜150mGyかもしれないと言及。

2014-04-21 10:43:09
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

87ページ パラグラフE33:委員会は、甲状腺被ばく量が、直接法で地域平均よりも2−3倍高いか低いかと、個人によってかなり異なったと推定した。委員会は、1000人弱の子どもたちが、100 mGyを超え、約150 mGyまでの甲状腺吸収線量を被ばくしたかもしれないと認識した。(続)

2014-04-21 11:07:54
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)87ページ パラグラフE33:このグループでの甲状腺癌のリスクは増えると予測できる。しかし、被ばく量が最大である個人を正確に同定することは、不可能でないにしても困難であり、これらの低線量でのリスクは、説得力を持って証明されていない。

2014-04-21 11:08:31
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)87ページ パラグラフE33:さらに、承前のように、甲状腺の実測値測定で示唆される、より低い線量の値が、それと関連した不確定さと共に再検討されるべきである。

2014-04-21 11:09:09
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)87ページ パラグラフE33:線量分布と不確定さは、乳児期と小児期の間により高い甲状腺被ばく量を受けた人たちの間で起こり得る甲状腺癌発生率増加が識別可能であるかについて、委員会が確実な結論を導くには不十分だった。(以上) 重要なパラグラフ。

2014-04-21 11:09:40
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

すみません。ページ番号が間違っていました。87ページではなくて、253ページです。

2014-04-21 11:13:03
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

UNSCEARが、4月末までには公式和訳版を出すと言ってたし、私はもちろん全訳する時間も気力もないですが、自分の作業に関連した箇所で重要だと思われた部分は和訳して出します。で、この253ページの甲状腺癌の部分は、重要だな。今からちょっと和訳しますだ。

2014-04-21 11:28:04
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

253ページ パラグラフE29: 甲状腺癌。1年目には、事故により取り込まれた放射性ヨウ素が、他の臓器や組織によりも、甲状腺により高い吸収線量をもたらした。(続)

2014-04-21 13:12:54
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)253ページ パラグラフE29:非避難区域の成人における事故後1年目の地域平均の甲状腺吸収線量は、20mGy以下だった。(表 C10) http://t.co/oOr99uz22F

2014-04-21 13:13:28
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Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)253ページ パラグラフE29:入手できる証拠によると、成人期の甲状腺は、そのくらいの線量には特に感受性が強くないことが示されている。

2014-04-21 13:13:45
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

253ページ パラグラフE30: その反面、事故後に避難した1歳児においては、委員会は、市町村平均の甲状腺吸収線量は最大で80 mGyであると推計した。(表 C12) http://t.co/WIWSkqEA3v

2014-04-21 13:14:29
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Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)253ページ パラグラフE30:非避難区域では、地域平均の甲状腺吸収線量は最大で50 mGyだった。(表 C10) http://t.co/qSMxEg0syj

2014-04-21 13:15:06
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Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)253ページ パラグラフE30:例えば、委員会は、0−5歳の子ども約35,000人が、甲状腺の平均吸収線量が45−55 mGyである地域に居住していたと推計した。

2014-04-21 13:15:19
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

253ページ パラグラフE31: 委員会は、過去に、年齢が10歳での甲状腺吸収線量が200 mGyの場合の甲状腺癌リスクを評価した。甲状腺癌の生涯リスクは、被ばくにより大体2倍になったと推定された。

2014-04-21 13:15:54
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)253ページ パラグラフE31:しかし、仮に10,000人の子どもがそのような甲状腺線量に被ばくをしたとしても、リスク推定の不確かさは大きく、相対リスクは1.15から4.0の幅を持つ。

2014-04-21 13:17:52
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)253ページ パラグラフE31:WHOの放射線被ばくによる甲状腺癌のリスク推定は、もしもリスクの甲状腺被ばく線量への依存性が数百mGyからそれ以下の事故後の被ばく線量まで直線的であると仮定されるのであれば、委員会のものと一致していた。

2014-04-21 13:18:16
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

253ページ パラグラフE32: 乳児の甲状腺吸収線量推計値の50 mGyから、甲状腺癌のリスクが直線線量反応関数を用いてその線量域まで推定可能であると仮定し、被ばくによる甲状腺癌の生涯相対リスクがベースラインリスクの約1.3倍であると推測できる。

2014-04-21 13:18:39
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)253ページ パラグラフE32:そのような増加は、原則としては、増加のほとんどが被ばくから数十年後まで現れないと予期されるにしても、感受性の高いスクリーニングによる検出率の増加や他の要因の影響を分離することができるのであれば識別可能であるべきである。

2014-04-21 13:19:19
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)253ページ パラグラフE32:さらに、甲状腺内の放射性ヨウ素の実測値は、その甲状腺測定値が一般的にどれほど代表的と言えるのかについての疑問がいくつかあるにしても、個人の甲状腺の実際の被ばく線量が、委員会が環境測定値とモデリングを用いて推計した平均被ばく線量よりも

2014-04-21 13:20:24