【横山光輝「三国志」講座11「十常侍」】

横山光輝「三国志」の解説を試みるコーナー。第11話「十常侍」の巻。 なお、あくまでbotさんの個人的な見解です。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座11「十常侍」-01】 横三講座、第11話でございます。今回は漢帝国弱体化の原因である十常侍が登場。そして黄巾賊討伐の功労者である劉備の処遇が決まります。

2014-04-22 12:37:16
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【横山光輝「三国志」講座11「十常侍」-02】 劉備大勝の報が朱儁のもとに届きます。朱儁は持っていた杯を思わず落とします。劉備たちが決死の戦いをしていたというのに朱儁は酒を呑んで待っていたというわけですな。まさか勝つとは思ってなかったような驚き方です。

2014-04-22 12:39:24
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【横山光輝「三国志」講座11「十常侍」-03】 劉備たちの戦かいぶりを聞いた朱儁の表情を見る限り、このままではまた難癖つけて遠くに追い払うつもりだったのかもしれません。しかし、ここで新しい報告が届きます。曲陽方面の黄巾賊もすべて平定されたというのです。

2014-04-22 12:41:58
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【横山光輝「三国志」講座11「十常侍」-04】 曲陽方面は、董卓、皇甫嵩らが当たっていましたが、黄巾賊の総大将である張角は病死、弟の張梁は討たれたとのこと。あれだけ大規模な内乱を起こした割には、あっけない幕切れ。もっとも三国志的にはこれ以上黄巾賊を深く掘り下げても話が進みません。

2014-04-22 12:44:20
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【横山光輝「三国志」講座11「十常侍」-05】 ともあれ、朱儁にとっては、この時期に自分が任されていたエリアの掃討が劉備達によって完遂したことは、自分の首がつながったことになります。自分の出世が間違いないとみるや、劉備たちは幸せの渡り鳥であると評価し、また飲み始めます。

2014-04-22 12:46:30
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【横山光輝「三国志」講座11「十常侍」-06】 劉備たちが帰ってくると、朱儁は歓待し、黄巾賊の乱が集結したことを告げます。劉備は民、百姓が安心して暮らせるようになると安堵の表情を浮かべます。翌日から都に凱旋することになりました。

2014-04-22 12:48:37
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【横山光輝「三国志」講座11「十常侍」-07】 さて、洛陽の都では、黄巾賊の乱に大勝利したとあって、七日間お祭りが開催されていました。董卓、皇甫嵩、朱儁、そして曹操らも次々と都に凱旋を果たします。しかし、義勇軍である劉備達は都に入ることを許されませんでした。

2014-04-22 12:50:58
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【横山光輝「三国志」講座11「十常侍」-08】 城内のお祭り騒ぎや、花火を見ながら「俺達はなぜ祭りに参加できねえ」とつぶやく張飛。自分だけでなく、これまで一緒に戦ってくれた義勇軍の仲間たちの心を代弁しています。官軍ではないから入れないという劉備の言葉はわかっているのです。

2014-04-22 12:54:52
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【横山光輝「三国志」講座11「十常侍」-09】 それにしても、朱儁は出世したわけですから、功労者である劉備を何らかの形で抜擢するなりの力があったはずです。しかし、それをせずに城外に放っておいた。その理由として、自分より優秀な人材を持つことを嫌がったからではないでしょうか。

2014-04-22 12:58:46
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【横山光輝「三国志」講座11「十常侍」-10】 黄巾賊の乱が収まってしまえば、しばらくは戦がないはず。戦上手な人物を手元に置いておく理由はない、と朱儁が判断したのかもしれません。目先のことしか考えない朱儁の器の小ささがここにかいま見えます。

2014-04-22 13:01:23
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【横山光輝「三国志」講座11「十常侍」-11】 こうして、劉備たちは砂塵が舞う城外で沙汰が来るのをひたすら待っています。そこに一台の馬車が通りかかります。乗っていたのは盧植将軍のところにいた張鈞でした。張鈞はすでにすべての兵に恩賞が渡されたことを告げます。

2014-04-22 13:04:18
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【横山光輝「三国志」講座11「十常侍」-12】 皇甫嵩は益州の太守に、朱儁は車騎将軍として河南の長官にそれぞれ出世しましたが、張鈞は、黄巾賊平定の最大の功労者は劉備であると言います。帝に会う用事があるから、劉備のことを耳に入れるので吉報を待つように言い残し、城内に入ります。

2014-04-22 13:08:07
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【横山光輝「三国志」講座11「十常侍」-13】 張鈞はひとり都の宮殿に乗り込みます。一人で待つ若き皇帝。名前は出てませんが時の皇帝は霊帝ですね。中国後漢第12代皇帝です。横山版では第1話で黄巾賊の解説の際に、子ども時代の霊帝が登場しています。

2014-04-22 15:32:30
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【横山光輝「三国志」講座11「十常侍」-14】 さて、張鈞は霊帝に諫言をするつもりでやってきました。張鈞の漢での役職は不明ですが、皇帝の信認は厚いものと考えられますが、皇帝に直接物言いするのですから命がけの行為です。それほどまでに決意に満ちていました。

2014-04-22 15:35:29
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【横山光輝「三国志」講座11「十常侍」-15】 張鈞は、霊帝に、天下の乱れは官の退廃によるもの。黄巾賊の乱も政治の不満が原因であり、この政治の不満を取り除かない限り第二の黄巾賊事件が起こることは間違いないと言います。

2014-04-22 15:37:16
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【横山光輝「三国志」講座11「十常侍」-16】 霊帝は、政治の不満を取り除くとはどういうことかと訪ねます。張鈞は、十常侍を片付けることだと言います。十常侍というのは、政府中枢の高官で今で言う国務大臣のようなものです。十人揃って悪政のやり放題というのが当時の漢の実態でした。

2014-04-22 15:39:24
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【横山光輝「三国志」講座11「十常侍」-17】 賄賂を贈る者には功なくとも官職を与え、賄賂を出さぬ者は罪なくても官職を取り上げる。そして、その例えとして、城外にいる劉備の存在を証拠としてあげます。当然ながら霊帝は劉備の存在を知りません。

2014-04-22 15:42:15
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【横山光輝「三国志」講座11「十常侍」-18】 とはいえ、ここで初めて中央政界にとって劉備の名が知られることになったわけです。張鈞は劉備の功績を霊帝に伝えます。そして、劉備と同じように多くの者が不遇な扱いを受けていると訴えます。

2014-04-22 15:43:46
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【横山光輝「三国志」講座11「十常侍」-19】 霊帝に対し、十常侍の排除を迫る張鈞。しかし、ここで十常侍がやってきます。十人揃って十常侍。張鈞は「十常侍!」とビックリ顔。いつも十人揃って行動しているわけではないでしょうが、ここで一人ずつ名乗ると面倒なので十把一絡げにされてます。

2014-04-22 15:47:04
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【横山光輝「三国志」講座11「十常侍」-20】 十常侍は見事な連携プレーを見せ、人を陥れているのは張鈞の方だとなすりつけながら、張鈞を玉座から退場させます。あまりの展開に何も言うことができない霊帝。人払いをしているところに勝手に入ってきたのだから、命令違反で処分できるのにねえ。

2014-04-22 15:50:31
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【横山光輝「三国志」講座11「十常侍」-21】 そして、十常侍の一人が短剣を指し、ためらいもなく張鈞を刺します。そして、張鈞は乱心者として片付けるように兵士に命令します。十常侍達は霊帝に、張鈞の言はすべて作り話であり、劉備のことは、書類の手続きの関係で漏れたと説明します。

2014-04-22 15:54:58
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【横山光輝「三国志」講座11「十常侍」-22】 年若き霊帝にとって、十常侍達と正面切って対抗できる実力はありません。書類の不備というなら、調べ直して不満のないようにしろ、というのが精一杯です。仮に十常侍達に逆らった場合、体よく帝位を降ろされ、下手すると暗殺される可能性があります。

2014-04-22 15:57:05
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【横山光輝「三国志」講座11「十常侍」-22】 張鈞に言われるまでもなく、十常侍の悪辣ぶりは感じていたことでしょう。机に伏し、苦悩の表情を浮かべる霊帝。しかも、信頼していたであろう張鈞が除かれてしまいました。おそらく、霊帝の腹心の者が少しずつ除かれていったのでしょう。

2014-04-22 15:59:48
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【横山光輝「三国志」講座11「十常侍」-23】 さて、城外で待つ劉備のもとに、役人が馬に乗って駆けてきました。劉備玄徳には、戦の手柄により、中山府(河北省)安喜県の警察署長に任命するという詔書を読み上げます。中国における「県」は日本でいう「郡」とか「市町村」レベルの単位です。

2014-04-22 16:04:17
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【横山光輝「三国志」講座11「十常侍」-24】 劉備の功績に対し、与えられた恩賞はひくすぎますが、十常侍にしてみれば、書類漏れの者に恩賞を与えたという事実だけがあればいいだけです。下手に高い位を授ける必要はないと。

2014-04-22 16:06:24