(1)ゲキ×シネ「蛮幽鬼」に大変感動した、という言い方をすると途端に威力を失ってしまう感じがするけど、とにかくすごい衝撃だった。大学生のときに初めて歌舞伎を見て(演目は三人吉三廓初買)価値観が転覆したような衝撃を味わったのと似ていた。
2010-11-02 21:08:13(2)私はハッピーエンド好きを公言してるし自分でもそう思っていたんだが、よく考えると、悲劇もとても好きだった。救いようのない話も。 それって相反するものなのかな?と思ったところでカタルシスというものを思い出して、それでようやくカタルシスが何なのか分かった気がした。
2010-11-02 21:11:17(3) カタルシス:文学作品などの鑑賞において、そこに展開される世界への感情移入が行われることで、日常生活の中で抑圧されていた感情が解放され、快感がもたらされること。特に悲劇のもたらす効果としてアリストテレスが説いた。浄化。 http://j.mp/avZrlv 【再post】
2010-11-02 21:14:19(4)“日常生活の中で抑圧されていた感情"が“解放”か… それが悲劇を観ることによって起こるということは、「虚しさ」「理不尽さ」「不可避の衝突」「真実の残酷さ」「救いようのない結末」などなど、おそらく無意識に考えないようにしているだろうことが表出されるってことなのか【再post】
2010-11-02 21:15:06(5)抑圧からの解放、というキーワードで色々考えてみたら、なるほど勧善懲悪冒険活劇も悲劇も一緒だ。前者は「そうではない現実を知っているが、そうであって欲しい」という世界を具現化していて、後者は「現実はその通りであることを知っているが、それを認めて生きるのは辛い」部分を具現化する。
2010-11-02 21:19:03(6)社会的な生き物であるために抑圧されているものを解放する仕組みなんだな。 それを思うと、歌うこと、とか、大声を出すこと、体を思いっきり動かすこと、なんかも現代人は抑圧されていると思う。(なかなかできないよね) それを代替しているのが役者なんだな、と思う。
2010-11-02 21:23:08(7)だから役者っていうのは、観客一人ひとりの依り代なわけだ。 劇場に響き渡る歌声に、躍動する肉体に、感情をあらわにする一人の人間に、私たちは自分自身を仮託しているのね。
2010-11-02 21:27:04(8)仮託、というところでハッとした、まさに自分の人生を仮託してるのがテニミュじゃないかと。そしたら、ああ!ってすごく納得した。 以後は大いに反論もある部分だとは思うけど(笑)、少なくとも自分の話ですよってとこも含んで話します。
2010-11-02 21:30:43(9)まあぶっちゃけたところ、テニミュの客層の8割以上はオタクだと思うんですよ。そもそもテニミュが演劇界に引き込んだ層っていうのは(舞台に足を運ばないタイプの)オタク層だったわけで、なるほど「テニミュ」という作品こそがオタク層にウケるのは当然だな~と。
2010-11-02 21:33:12(10)ここで定義してるオタクっていうのは…そうだな~、文化系のクラブに所属して、中高生ごろは斜に構えながら「みんなって馬鹿ね…(暗黒微笑)」という感じで過ごし、彼氏?それっておいしいの?的な人生を歩んできた方を想定してます
2010-11-02 21:36:39(11)そんなオタクの方々が目にしたテニミュ、「抑圧からの解放」と「仮託」というキーワードで迫れると思ったの。 なまりきった自分の体は動かないけれど、彼らが私の代わりにテニスをしてくれる。歌ってくれる、踊ってくれる、私の享受できなかった青春をくれる。
2010-11-02 21:40:37(12)私だって本当は、仲間と一緒に一つの目的を目指しながら感情をぶつけ合ったりしたかった。 屈折することなく、卑屈にもならず、まっすぐに生きてみたい。 そういった世界がテニミュのステージに具現化されている。しかも役者の物語付きだ。 ハマるよね…仕方ないよね…
2010-11-02 21:44:46(13)あとは「恋」ってのがあると思うの。ステージを観て惚れるっていうのは恋だと思った、やっぱり。ただそれは行動化されないタイプのもののことで、役者追っかけまわして本当に彼女になりたい、というのとは違う。いわゆる「応援してる」って状態が、ここで指す「恋」
2010-11-02 21:47:19(14)小学生だか中学生だか知らんが「○○先輩…」みたいな恋。別にどうにもならんしどうする気もない恋。「目が合っちゃった!」とか「今日も見かけた!」とかでドキドキできるやつ。 それをリア充がやってる時期に「アホくさ」って鼻ほじってた人がハマるものそれがテニミュ
2010-11-02 21:50:17(15)「これは恋じゃない」という前提ではじめて恋することができる屈折ぶり(主に私のことだ)。 だからテニミュは、まさにそこで、ステージと私の間でリアルタイムに進行している青春の日々なのです。
2010-11-02 21:53:26@tranta_ trantaさんのポスト読んで激しく首を上下運動しつつ、http://j.mp/bSEFUJ周辺から思い出しポスト書いてた! 現実には恋してない・したくないとすら思っているのに、ここで恋して周りの人に冷やかされて嬉しくなったりできちゃうしやわせな私
2010-11-02 22:10:06@ph_hiyo なんだろうね…不思議…そして仮託していたはずの青春がいつの間にか自分のものにもなっている今の状態がすごく素敵。テニミュで会えたいろんな人、テニミュに出会ってから変われた自分、わたし今最高にリア充です。
2010-11-02 22:14:07@tranta_ 今日も素晴らしいお話を有難うございます。その恋のパターン、まさにピュアな少女マンガですね。少年マンガの王道を行く舞台の観客心理は少女マンガ、両面を持ち合わせてるとは面白いです。
2010-11-02 23:33:34はじまるときのあの感じ、やっぱりテニミュにしかなかった!と実感した。 いろんな素晴らしい舞台を見たけれど、胸か苦しくなるあの感じはテニミュにしかない。
2010-11-03 22:17:06あなたがそう喜ぶから ヤフオクをまず止めたわ いつどこでも決済できるようにカードも持ったわ プレイガイドも詳しくなったし 役者さえも好きになったわ 迷っているけど テニミュに一生ついて行こうと決めた~~~
2010-11-03 22:33:51