慰安婦問題でも南京大虐殺でも、根本的に、人間は(まあこれまでのところおもに男性だけど)おかれた状況によっては殺人でも強姦でもやってしまうんだ、という認識の欠如が、強硬な否定論に繋がっている気がする。そんなことをするのは一部の極悪人だけだと思っているから、自国の先祖を貶めるな、と。
2014-04-24 00:04:53そう考えると、その状況を作り出した張本人、すなわち自衛の範囲を大きく超えて、治安や規律を維持することすらできず違法行為を放置するほかないほど戦線や支配地域を拡大した当時の指導部の責任は、ちゃんと問われなくちゃいけない。侵略した責任だけでなく、侵略者としてのふるまいの責任。
2014-04-24 00:08:24そもそも植民地支配したのが悪い、侵略したのが悪い、というのはもちろん正しいのだけど、身の程知らずな植民地支配や侵略によって重大な人権侵害を追加で起こした責任は、それとは別個にある。さらに、植民地支配や戦争犯罪に対する戦後の処理を誤った旧宗主国責任や戦後責任も。
2014-04-24 00:17:07このお話に従えば、例えばアメリカやオーストラリアについては、そもそも建国の歴史や現在の領土を、認めるべきではないと思うのですが。 QT《身の程知らずな植民地支配や侵略によって重大な人権侵害を追加で起こした責任》 http://t.co/68UosNXefb
2014-04-24 05:37:55日本の1930~1940年代について検証が進むのはいいとして、いまだ過去形になっておらず、現在進行形で「身の程知らずな植民地支配や侵略によって重大な人権侵害」を行なっている「アメリカ合衆国」や「オーストラリア連邦」は、まず解体すべきという話になりませんか。
2014-04-24 05:39:59といっても、これは「ほかの国もやってるから日本も許せ」ではなくて、その逆です。いま日本と呼ばれているまとまりの過去を検証するのはいいとして――なぜ「世界の議論」は、西洋発の大量虐殺と占領支配を、その現在進行形の居直りを、黙認するのか。
2014-04-24 05:41:35「日本でやってる議論は、世界では相手にされない」というのは、《世界でやってる議論ゲームのルールを知らないと、戦うことすらできない》という意味では、大事な視点です。
2014-04-24 05:42:28その「世界の議論」は、 《南北のアメリカ大陸とオーストラリア大陸でなされた2,000万~3,000万人規模の虐殺と今も続く占領支配は、責任を問わない》《ただし日本が1930年代~1940年代にやったことは許さない》――こういうものでしょう。
2014-04-24 05:43:37《「西洋人」は、占領先の先住民を徹底的に殺戮したことで、世界史に承認された。ところが「日本人」は、先住民を人間扱いし、絶滅させる方針は採らなかったことで、あとで責任を追及されることになった》――こんなバカな話があるでしょうか。
2014-04-24 05:44:47(繰り返しますが、ここで要求しているのは《世界史検証の公正なテーブル》であって、「西洋が許されたから日本も許されるべき」という話ではありません)
2014-04-24 05:45:25要するに、世界でやってる議論というのも、《公正な検証テーブルを作ろう》という、普遍性を目指すような動きではない。(そういうテーブルの試みなら、大賛成なのですが)
2014-04-24 05:46:13大量殺戮の結果である領土に現在進行形で居直る《アメリカ》の議員は、自分たちの国の歴史は棚に上げて、「日本のやったこと」を非難しておけば、正義に殉じているそぶりができる――ひどい欺瞞です。
2014-04-24 05:48:45とはいえ、現在の「日本」という区切りは、虐殺・占領した領土に居直る「アメリカ合衆国」に、とりわけその軍事力に頼ってしか、国際政治の緊張を維持できない。だから、アメリカ建国の歴史は知りながら、そのダブル・スタンダードには目をつぶる――そんなふうに見えるのですが。
2014-04-24 05:54:59(1)同じ西洋でも、ナチスは許されていない。(2)二十世紀最悪の大量殺戮を行なったのは日本の軍国主義でもナチスでもなく共産主義ですが、左派系は今でも党派活動を許されている。――これを考えれば、第二次大戦の「勝敗」も、議論に影響しているはずです。
2014-04-24 05:59:13言説のゲームにおいて、世界史検証の公正なテーブル設定ができていない。だから批判された側が、「差別的にいじめられている」という理不尽感をぬぐえない――そういう回路を考える必要はありませんか。
2014-04-24 06:07:59そもそも、責任追及のそぶりそのものが「民族」概念を前提にしていたり。▼《責任を問うそぶりが差別を反復する》というやり口は、支持できないです。
2014-04-24 06:13:20そうでしたか。失礼しました。(※覚えておられないかもしれませんが、もう何年も前に、少しやり取りさせて頂きました。たいへんご無沙汰しております) @emigrl
2014-04-24 20:00:14「アメリカやオーストラリアの建国そのものをやり直す必要はないのか」という件で、問題意識を共有できそうな取り組みを探しているのですが、見つけられておりません。(単なる罵倒や、「先住民の主権」を取り上げた記事は見かけますが) @emigrl
2014-04-24 20:01:32この件について、小山さんの「そういう考え」を記しておられるブログ記事等は、ございますでしょうか。▼ご自身の記事でなくても、関連する情報をご教示いただけると嬉しいです。(書籍やサイト、議論ジャンルなど) @emigrl
2014-04-24 20:02:23@ueyamakzk 覚えていますよ。建国をやり直すというのは、理念的に過ぎると思います。現体制が根本的に正統性を欠いたものであるという現状認識からはじまり、しかし現実にあり得る行動としては、脱植民地化 decolonization の運動を進める考えです。
2014-04-24 22:04:43@ueyamakzk 建国をやり直すという発想は、非現実的であるだけでなく、現体制の主権者の立場でものを言っていると思います。わたしは自分をそこに置いていません。
2014-04-24 22:06:24@ueyamakzk まあ、現実的かどうかを抜きに話をするなら、一度主権を先住民に返還すべきではないですか?そのうえで、入植者の子孫として、われわれの立場を認めてもらえるよう交渉すればいい。
2014-04-24 22:09:11