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2014年4月26日

シモニタ神話・しもにたかえるの話

シモニタを覗くならば、シモニタも等しく貴方を見返す……シモニタ神話学の第一人者・シモニタキャンディチャン飴屋女史の語る、シモニタせいぶつの神話。
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シモニタキャンディチャン飴屋 @poisonous_pink

【シモニタ神話・しもにたかえるの話】 前篇

2014-04-18 16:23:05
シモニタキャンディチャン飴屋 @poisonous_pink

ある時、造物主シモニタ博士は木彫りのカエルとその他諸々を用いて、シモニタせいぶつを生み出した。それがシモニタカエルである。シモニタカエルは、岩石のごとく固い皮膚を持つ点などが一般のカエルとはかなり異なっているもののやはりその姿形はカエルであった。

2014-04-18 16:23:21
シモニタキャンディチャン飴屋 @poisonous_pink

カエルは主に大陸で活動していたが、ある時から大きな島の、南西に位置する山地の中にある一つの山に住み着いた。カエルはそこで、山で暮らす生き物たちの営みを見つめながら巌のように静かに暮らしていた。

2014-04-18 16:23:40
シモニタキャンディチャン飴屋 @poisonous_pink

ある時、山に一匹の虎が住み着いた。山の生き物たちは虎を恐れ、山の付近に住む人間たちもまた虎を恐れた。しかしカエルは、やはりその地を動こうとはしなかった。

2014-04-18 16:24:06
シモニタキャンディチャン飴屋 @poisonous_pink

人間たちは、何時如何なる時も山に居て、猛虎が跋扈しようと猛禽が空を舞おうとちらとも動じぬ岩のような皮膚を持ったシモニタカエルを山の主と呼んだ。

2014-04-18 16:24:17
シモニタキャンディチャン飴屋 @poisonous_pink

また、シモニタカエルが他の生物に襲われるというようなことはなかった。それが人々を不思議がらせ、シモニタカエルをして山の主だと呼ばしめた。(これはシモニタカエルがシモニタせいぶつであるからだ。そういうものなのである。)

2014-04-18 16:24:37
シモニタキャンディチャン飴屋 @poisonous_pink

ある時、カエルの住む山にある洞窟の幾つかで偶然輝石や貴金属の類が発見された。それが争いの始まりであった。

2014-04-18 16:25:06
シモニタキャンディチャン飴屋 @poisonous_pink

とりあえず前編はここまで!後編は一つ二つ三つでまた今度。るーる~。

2014-04-18 16:28:47
シモニタキャンディチャン飴屋 @poisonous_pink

山の周辺の人々は、山の木々を伐採し貴金属を掘り出そうとし、山の利権をめぐって互いに争うようになったのだ。それだけでなく、山を荒らすべきでない、山は自然のものであり皆のものだとする人々(少数ではあったが)との間の争いも起きた。

2014-04-20 17:21:07
シモニタキャンディチャン飴屋 @poisonous_pink

争いの中で、山のあちこちで木々が何本も切り倒された。山の所有権を主張する者たちは、何か月もの間血で血を洗うが如き抗争を続けた。そんな時、奇妙な出来事が起こった。

2014-04-20 17:21:22
シモニタキャンディチャン飴屋 @poisonous_pink

山の所有権を主張していた人が、皆突如として苦しみだしたのである。その内の何人かはそのまま命を落とした。

2014-04-20 17:21:35
シモニタキャンディチャン飴屋 @poisonous_pink

それを知った人々は騒然とし、争い合う人間たちに対して山が怒ったのではないか、山の主の祟りなのではないかと噂した。噂は広まり、山を荒らすべきでないとする人の数はこれを機に増えていった。

2014-04-20 17:21:52
シモニタキャンディチャン飴屋 @poisonous_pink

この出来事はその後も数回起こり、また別の形で不可解な死を遂げた者も出たため、人々は山の主たるシモニタカエルを恐れ敬い、山に手を入れようとするのをやめた。

2014-04-20 17:22:08
シモニタキャンディチャン飴屋 @poisonous_pink

シモニタカエルは何をしたのか。山を守るべく、災いを齎したのか。

2014-04-20 17:22:21
シモニタキャンディチャン飴屋 @poisonous_pink

実はシモニタカエルは、何もしていなかったのだ。全ては人間たちの中のことだったのだ。ここに真実を詳しく説明する。

2014-04-20 17:22:40
シモニタキャンディチャン飴屋 @poisonous_pink

争っていた人々が突如として苦しみだし、数人が命を落とした事件。これは実は、山を荒らすべきでないとした人々の中の数人が、終わりの見えぬ争いに終止符を打つべくこっそりと山の所有権を主張する者たちに、少しずつ、時間をかけて毒を盛っていたために起きたことなのだ。

2014-04-20 17:22:55
シモニタキャンディチャン飴屋 @poisonous_pink

他の形で死んだ者達は、毒殺を疑ったため口を封じられたのである。山を荒らす者達を上手く葬り去り、それを山の祟りだと吹聴し、人々にそう信じ込ませたのだ。

2014-04-20 17:23:13
シモニタキャンディチャン飴屋 @poisonous_pink

山の主たるシモニタカエルの存在が、その真実味を増加させた。それだけでなく、人々はいつ果てるともしれぬ争いに疲れ始めていた。そんな時に起こった騒ぎに、人々は便乗したかったのだ。かくして山は守られ、争いは終わったのである。

2014-04-20 17:23:28
シモニタキャンディチャン飴屋 @poisonous_pink

争いの終結から数か月後。シモニタカエルはやはり山に居たのだが、シモニタカエルの元に一人の魔女が現れた。(彼女は魔法淑女と呼ばれることが多いため、以下そう呼ぶこととする。)

2014-04-20 17:23:41
シモニタキャンディチャン飴屋 @poisonous_pink

彼女もまた、シモニタ博士によって生み出されたシモニタせいぶつである。もう少し具体的に言えば、シモニタ博士がある女性と夢と魔法とその他諸々をしゅじゅちゅした結果生まれ出た、多眼の魔法淑女である。

2014-04-20 17:23:54
シモニタキャンディチャン飴屋 @poisonous_pink

魔法淑女は、シモニタカエルに自らの使い魔とならないかと誘った。シモニタカエルは、魔法淑女に何か魔法を使ってみるよう求めた。

2014-04-20 17:24:09
シモニタキャンディチャン飴屋 @poisonous_pink

魔法淑女が、持っていた魔法のバットを振るうと、実際のカエルよりやや大きい位であったシモニタカエルはみるみる巨大化し、棲んでいた山と変わらないほどの大きさになった。魔法淑女の実力を認めたシモニタカエルはそれ以降彼女の使い魔となることとなったのである。

2014-04-20 17:24:22
シモニタキャンディチャン飴屋 @poisonous_pink

そしてシモニタカエルは魔法淑女とともに、山を離れて旅立ったのであった。

2014-04-20 17:24:36
シモニタキャンディチャン飴屋 @poisonous_pink

後日談。シモニタカエルが山を去った後、山の周辺では未だ嘗て無いほどの大雨が続き、大規模な土砂崩れが起きた。土砂や岩石は大質量の奔流となって、木が切り倒されたことによってできた幾筋もの道から周辺の村落へと流れ落ち、その大半を奥底へと埋めた。

2014-04-20 17:24:59
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