【自分用メモ】図書館業界における「貸出至上主義」と呼ばれる,俗流新自由主義と反知性主義を考えてみる

批判者のために便宜を図りました(苦笑
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わっくんぱぱ@「市民に銃口を向けている場末の図書館学者」「シーライオニングお断りします」 @wackunnpapa

それにしても「読まれない本は本じゃない」という理由による,本の排除を正当化したのは貸出至上主義者だよなあ。

2014-04-24 19:23:35
わっくんぱぱ@「市民に銃口を向けている場末の図書館学者」「シーライオニングお断りします」 @wackunnpapa

資料の希少性を理由に「本の排除」を批判する貸出至上主義者≒図書館原理主義者は,おのれの主張との整合性のなさを恥じるべきだし,船橋西図書館事件を「陰謀」だと論じた方々が「本の排除」を云々するのは二枚舌だろう。

2014-04-24 19:51:26
わっくんぱぱ@「市民に銃口を向けている場末の図書館学者」「シーライオニングお断りします」 @wackunnpapa

船橋西図書館事件は産経がキャンペーンはったからすっかり有名になったけど,その前には朝日が力を入れて報じた福島市立図書館焚書事件というのがあってですね。過去の教訓は党派性のために,まったく生かされていないということですよ(憮然

2014-04-24 19:53:33
わっくんぱぱ@「市民に銃口を向けている場末の図書館学者」「シーライオニングお断りします」 @wackunnpapa

間違っちゃいけませんが,「資料の希少性」を理由に「本の排除」を批判することは,公共図書館の本来の機能からいって至極まっとうな批判なんですよ。ただ,先日「出版ニュース」に掲載された『つながる図書館』批判のようなバックグラウンドを持つ業界人がそれを言うのは明らかに失当,ということ。

2014-04-25 09:07:15
わっくんぱぱ@「市民に銃口を向けている場末の図書館学者」「シーライオニングお断りします」 @wackunnpapa

そこが,恐らく業界の抱えるジレンマなんですよね。公共図書館とて新自由主義の波に抗したい志はあっても,新自由主義にどっぷり漬かった指導層-首長にしても貸出至上主義者にしても-に対抗するだけの後ろ盾(思想的にも実務的にも政治的にも)に力が乏しいのが実情なわけで。

2014-04-25 09:16:41
わっくんぱぱ@「市民に銃口を向けている場末の図書館学者」「シーライオニングお断りします」 @wackunnpapa

僕は貸出至上主義≒図書館原理主義というのは,新自由主義の一派だと捉えているので,数字を過信する者は数字に裏切られるだろうと思っていたら,どうやらホントにその通りになってしまったところがあって,内申忸怩たるモノがあるのですよ。もう少し,何とかできなかったものかしら……。

2014-04-25 09:20:11
わっくんぱぱ@「市民に銃口を向けている場末の図書館学者」「シーライオニングお断りします」 @wackunnpapa

だから,競争,効率をはじめとする新自由主義と反知性主義を公共図書館に最初に持ち込んだのは,誰が何と言おうが現在「談論風発」っていう同人誌に立てこもってる貸出至上主義者だよ。

2014-04-26 14:45:21
わっくんぱぱ@「市民に銃口を向けている場末の図書館学者」「シーライオニングお断りします」 @wackunnpapa

もっとも,ニューヨーク市公共図書館見てもBritish LIbrary見てもビジネスに門戸を開いているわけで,そこで育まれているのは文藝や音楽などの狭い意味(武士は食わねど高楊枝的な)での「文化」だけではないことは明らかなのね。そこはもう少しフラットに見なければ。

2014-04-26 15:53:44
わっくんぱぱ@「市民に銃口を向けている場末の図書館学者」「シーライオニングお断りします」 @wackunnpapa

貸出至上主義者は「量が質を支える」ことまではわかっていたんだけど,「量があれば質は維持できる」と考えてしまったところが失敗だったのでしょう。量は質を保証するものじゃないことに最後まで気がつかなかった。アナキストらしい「進歩主義」を信じていたのでしょうが。

2014-04-26 16:08:06
わっくんぱぱ@「市民に銃口を向けている場末の図書館学者」「シーライオニングお断りします」 @wackunnpapa

さて,図書館資料の「質」は誰が,どのようにして担保するのが,より善いあり方なのか。これまでは「住民の要求」と「図書館員の専門性」そして「理事者の意向」が質を担保すると考えられてきたようだけど,いまやどちらもこちらも質の担保とするには不足があることが見えてきたわけで。

2014-04-27 08:36:08
わっくんぱぱ@「市民に銃口を向けている場末の図書館学者」「シーライオニングお断りします」 @wackunnpapa

民主制を標榜する国家であり社会であるならば,先に挙げた3つの基盤があれば何とかなると善意のアナキストである1970年代の貸出至上主義者≒図書館原理主義者は考えたのでしょうが,残念ながら社会を構成している「意識」の変容に業界を主導してきたイデオロギーがついていけていない。。

2014-04-27 08:52:04
わっくんぱぱ@「市民に銃口を向けている場末の図書館学者」「シーライオニングお断りします」 @wackunnpapa

業界のイデオロギーを主導してきて方々の凋落は,「出版ニュース」や「みんなの図書館」に掲載された『つながる図書館』への批判的な書評が,がっかりするくらいに論点を外していることを見てもわかるのではないかしら。「他にも元気な図書館がある」が身内褒めに終始してるようではね。

2014-04-27 08:58:41
わっくんぱぱ@「市民に銃口を向けている場末の図書館学者」「シーライオニングお断りします」 @wackunnpapa

さて,ひたすら量の拡大を以って公共図書館振興を図ってきた『市民の図書館』路線が,その極北となった貸出至上主義まで突き進んで破綻した現状,量から質への政策転換は必至であり,この10年ほどその道が模索されてはいるのだが,何が難しいって「質」の判断にはどうしても「価値観」が伴うことで。

2014-04-27 09:21:41
わっくんぱぱ@「市民に銃口を向けている場末の図書館学者」「シーライオニングお断りします」 @wackunnpapa

『市民の図書館』から貸出至上主義に至るイデオローグたちが「質」の担保を事実上,住民に丸投げしたのは故無きことではなく,「質」の判断には「価値判断」が必要になってくるからなんですよね。アイザイア・バーリンのひそみに倣うまでもなく,民主制という仕組みには対話が必須なのだけど,

2014-04-27 09:24:08
わっくんぱぱ@「市民に銃口を向けている場末の図書館学者」「シーライオニングお断りします」 @wackunnpapa

(承前)現場の図書館員に,常に価値判断を含む「対話」を課すことは,どう考えても無理があるし,それでは図書館経営が維持できなくなってしまう恐れすらあるわけで。そこで『市民の図書館』から貸出至上主義に至る流れの中では,それを「要求論」という枠組みに押し込んで,住民の資料要求に応える

2014-04-27 09:27:08
わっくんぱぱ@「市民に銃口を向けている場末の図書館学者」「シーライオニングお断りします」 @wackunnpapa

(承前)ことで量の拡大とともに質を担保しようとしたのだけど,マスを意識しすぎて多数決主義に陥り,民主制の基本にある「少数意見の尊重」を置き去りにしたことが,貸出至上主義とそれを準備した『市民の図書館』の重大な誤謬のひとつだったのですよ。

2014-04-27 09:30:31
わっくんぱぱ@「市民に銃口を向けている場末の図書館学者」「シーライオニングお断りします」 @wackunnpapa

さて,質の担保を考えるときに必要なことは「すべての価値に対して中立である」ことと,「すべての価値に対して自由であること」の違いを,どのように説明し,「すべての価値に対して自由であること」をどのように「仕組み」として図書館経営の中に仕掛けていくのか,今後の政策課題となるでしょう。

2014-04-27 09:34:20