身体運用のきた道

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「群青戦記」

藤井 亮介 @fujiidata

JPさん@matsushimaJP との話で、今僕が一番着目している漫画の一つとして『群青戦記』を挙げた。あらすじは、スポーツ強豪校の高校生アスリートが戦国時代にタイムスリップして武将と戦う、というもの。それを聞いたJPさんは「その組み合わせは意外と示唆的かもしれない」と言う。

2014-04-28 02:50:53
藤井 亮介 @fujiidata

JPさん曰く、人間の動作は基本的に学習しないとできない動きが多く、戦国時代には今のような走り方で全力疾走することもできなかったらしい。理由は単純。速い走り方の動作を知らなかったから。

2014-04-28 02:51:34
藤井 亮介 @fujiidata

とは言え、走る動作はある程度古代から存在する動作の進化系の範囲内だろう。しかし近代スポーツの動きは極めて特殊である。特に道具を使うスポーツの人間の動きは相当変だ。

2014-04-28 02:53:16
藤井 亮介 @fujiidata

その変な動きは部活という反復練習があるからこそ洗練されていく。特異な動きだからこそ反復練習が必要となり、それを極めたものがトップアスリートになる。確かにそんな奇妙な動きを会得している奇妙な集団は戦国武将にとって驚異かもしれない。

2014-04-28 02:53:56
藤井 亮介 @fujiidata

型は違うが同じ反復練習をした戦国武将と現代のアスリートを戦わせることで近代スポーツの特殊性、ひいては現代における人間の身体の特殊性を表現している、と考えるとより一層面白い。

2014-04-28 02:54:44
島 田 陽 / Y O S H I M A D A @youshimada

逆に新体操の僅か半世紀あまりでの進化を鑑みるに、戦国末期から幕末までの300年の淘汰で、剣術がどれほどの進化を遂げ、どのような秘剣が?と夢がひろがります笑 RT @fujiidata: その変な動きは部活という反復練習があるからこそ洗練されていく。特異な動きだからこそ反復練習が必

2014-04-28 08:14:45
藤井 亮介 @fujiidata

確かに同じ競技でも数十年で飛躍的に進化しますよね。単純な動きだと思われる陸上競技ですら世界新記録が更新され続けるのは動作の発見によるものが大きいのかも。ちなみに『群青戦記』のメインキャラは弓道部と剣道部なので島田さんの期待に応えてくれるはずですw RT @youshimada

2014-04-28 10:16:56
waterloooo @waterloooo

@fujiidata 僕も結構気になって読んでます。卓球部の読者の人がどう思ってるかも気になります。

2014-04-28 13:48:53
藤井 亮介 @fujiidata

@waterloooo 戸田くんの描き方はちょっと特殊だよね。キャラ的にはすごく好きだけど卓球部の人には反感買いそうw

2014-04-28 14:05:37
藤井 亮介 @fujiidata

さすがJPさん。良い引き出し持ってるな…。しかしスポーツの特殊性ってほんと面白い。僕はまったくスポーツ観戦しないですが、スポーツにまつわる話とスポーツ漫画は大好物。真のスポーツ好きに言わせると邪道ですが、そういうスポーツの楽しみ方もあってもいいんじゃないかと思う。

2014-04-28 02:55:31
藤井 亮介 @fujiidata

というわけで『群青戦記』応援してます。テニス部が刀持ったりすると面白そうだけど、まずは野球部の活躍に期待ですね。来週は科学部とタッグ組んでくれそうな気配。

2014-04-28 02:57:29

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体育と集団行動と体術

松島 潤平 matsushima-JP @matsushimaJP

早速読みました。 RT @fujiidata 笠原真樹:『群青戦記』

2014-04-28 13:27:09
松島 潤平 matsushima-JP @matsushimaJP

かつて飛脚という職業がなぜ存在したかというと、彼らは「ナンバ走り」という長距離走法を会得していたから。現代において運搬車を持って輸送を請け負うことと同義に、「体術の会得」があったと。両足を浮かせて走る方法なんて文明開化以前は誰も知らなかったという説すら聞いたことがある。

2014-04-28 13:27:43
松島 潤平 matsushima-JP @matsushimaJP

兵隊も一部の武人を除いては農家兼業の足軽兵たち。職業軍人でないので訓練はなされず、合戦中の統率はほぼ不可能。剣豪なり鎖鎌使いなり、日々の生活に困らず個人的な趣味で体術を会得したわずかな天才はそりゃ無双だわな。

2014-04-28 13:28:17
松島 潤平 matsushima-JP @matsushimaJP

『群青戦記』はそこに現代のスポーツというものに特化した体術と部活という統率能力を持った人間が現れたらどうなるか。その想像力、大変面白い。『戦国自衛隊』からの発想だろうけど、その点において一つ抜けたメタな楽しみがある。

2014-04-28 13:28:37
松島 潤平 matsushima-JP @matsushimaJP

この辺の話は岩明均先生のマンガでたびたび描かれている。『ヒストリエ』5巻では、メナンドロスがエウメネスにマケドニアの集団軍という概念について説明するシーンがある。3~4人突出した能力を持つ集団と、1人の劣等兵に合わせた動きをする集団が戦うと、後者が勝つ。

2014-04-28 13:28:58
松島 潤平 matsushima-JP @matsushimaJP

『ヘウレーカ』の冒頭ではローマ正規軍とカルタゴ軍ケルト人部隊の戦争のシーンがあり、統率されたかのように見える装備の整ったローマ軍に、半裸に盾と剣だけを持った野蛮人スタイルのケルト人たちがハンニバルの指揮に従うだけで圧勝する様子が描かれている。

2014-04-28 13:30:01
松島 潤平 matsushima-JP @matsushimaJP

体術と集団行動の話、興味が尽きないなあ。その意味において「体育」ってのは隠された軍事訓練だとつくづく思う。

2014-04-28 13:31:12
松島 潤平 matsushima-JP @matsushimaJP

ちなみにエウメネスがその話を聞いたときのセリフが「ほう…ちょっと面白い」。この「ちょっと」と警戒しながら興味も持っていく狡猾さ、生意気さがエウメネスの魅力なんだよな。

2014-04-28 13:31:22
松島 潤平 matsushima-JP @matsushimaJP

もひとつ豆知識として、飛脚のナンバ走りは右手と右足、左手と左足を同時に出す走法らしいが正確なものは失伝しているそうな。佐川急便の絵はたしかに左手と左足が同時に出てますな。 http://t.co/J7K3IuIcDm

2014-04-28 13:31:41
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藤井 亮介 @fujiidata

ほほー面白い! RT @matsushimaJP: もひとつ豆知識として、飛脚のナンバ走りは右手と右足、左手と左足を同時に出す走法らしいが正確なものは失伝しているそうな。佐川急便の絵はたしかに左手と左足が同時に出てますな。 http://t.co/lBz9AqydET

2014-04-28 13:39:26
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