STAP細胞関連古田彩さん(日経サイエンス編集部)のツイートまとめ(4/28-29)

日経サイエンス6月号に詫摩雅子(科学ライター)さんとの対談が掲載されている古田彩さんのSTAP細胞関連ツイートまとめです。 http://www.nikkei-science.com/201406_054.html
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古田彩 Aya FURUTA @ayafuruta

河東先生の講義に感じた凄味は、まさにこの「隅から隅まで完全にわかっていて、何を聞かれても即答できる」のが、素人のこちらにもビシビシと伝わってきた点にある。頭の中にある巨大な城の形や構造、釘の一本煉瓦一個まで、全て見えているのだと思った http://t.co/XggAgzgPfd

2014-04-27 08:45:33
古田彩 Aya FURUTA @ayafuruta

@Historyoflife @mkuze ページを見て、一度読んだことを思い出しました。「凄いことを要求するなあ」と思いましたが、講義を聴いて納得。数学者って皆さんこうなのでしょうか。物理だとこんな感じで https://t.co/fdeKQmpIzO それも許容されてますがw

2014-04-27 09:19:41
内村直之 @Historyoflife

@ayafuruta 長岡半太郎だったか、黒板一枚計算した挙句、これはむしろマイナス、と答えの符号を変えたという。物理的直感、つまり大きな原理からの総体的判断みたいなのが物理にはあり、自然な論理構造を組み立てる数学とは違うものがありますね。物理ではチョーク一本はあんまりいないな。

2014-04-27 09:51:40
古田彩 Aya FURUTA @ayafuruta

@Historyoflife 私もそのエピソードを思い出していました。物理だと「さすが」となりますが、数学には当然通用しませんね。チョーク一本の人、理論には割といる印象ですが、「完璧にわかるまで準備する人」はあまりいない気がします。重点はそこにはない。

2014-04-27 09:57:44
古田彩 Aya FURUTA @ayafuruta

@11728_1000729 そうですね。研究者に限らず、日々の生活で守るべき規範と、職業上守ることを求められている規範は、一般に異なるものだと思います。今回、研究者が問題にしているのは後者ですね。

2014-04-27 10:58:23
古田彩 Aya FURUTA @ayafuruta

しつこく言うけど,@Micheletto_D 先生が書いておいでの1)か2)のどちらかをやらないと,今回起きてしまったことは解明できない。2)を小保方さんでなく丹羽先生がやったら,それは新しい実験で,過去の実験の検証にはならない。 https://t.co/LoaFLUOchB

2014-04-28 00:12:13
古田彩 Aya FURUTA @ayafuruta

「TCR再構成」というのはT細胞の目印のことで,これがSTAP細胞にあったから,もともとT細胞だったのが初期化された,というのが論文の主張。でも,STAP細胞から作ったマウスでも,STAP幹細胞でも,目印は確認できなかった。

2014-04-28 00:14:13
古田彩 Aya FURUTA @ayafuruta

じゃあSTAP細胞は嘘かというと,そうではない。STAP細胞は色々な細胞の寄せ集めだから,T細胞でない細胞が初期化されたものが入っていて,それがSTAP幹細胞やマウスになった可能性はある。でもそれはあくまで可能性であって,証拠はない。

2014-04-28 00:15:11
古田彩 Aya FURUTA @ayafuruta

何か別の幹細胞が混ざっていて,それがマウスになったという可能性も,STAP細胞がマウスになったという可能性と同じように残っているのだ。だから丹羽先生は「正直,データとして甘いです」とおっしゃったんである。

2014-04-28 00:21:59
古田彩 Aya FURUTA @ayafuruta

ならもっと確実な目印つけよう,というのが今度の実験。Cre-LoxPという仕掛けを使うと,マウスの特定の細胞を緑に光らせることができる。例えば特定の肝細胞を緑にして,それを刺激してSTAP細胞作って,そこから緑に光るマウスができたら,今度こそSTAPの証拠になる。

2014-04-28 00:24:57
古田彩 Aya FURUTA @ayafuruta

ただ,そうやってSTAP細胞の証拠が得られたとしても,それは丹羽先生の実験だ。小保方さんがSTAP作っていたという証拠にはならないし,逆にできなくても,小保方さんがSTAPを作ってなかった証拠にはならない。だけど世間はやっぱりそう思っちゃうと思う。

2014-04-28 00:29:25
古田彩 Aya FURUTA @ayafuruta

それは科学にとって非常にまずいと,私は思う。科学の成果というのは結果ではなく,立証過程についての知見のことだ。丹羽先生の実験とは別に,起きたことはきちんと決着しておかないと,ますます社会の誤解を招いてしまう。

2014-04-28 00:56:10
古田彩 Aya FURUTA @ayafuruta

@yoshi9801 否定はできないけど証拠はない、証拠がなければ無いのと同じ、という理屈は、果てしなく理解されにくいようです。

2014-04-28 09:16:22
古田彩 Aya FURUTA @ayafuruta

@pririn_ どうもありがとうございます。1回目の論文は公開されていません。また取材でわかったことはツイッターではなく、必要に応じて誌面でお伝えしていきたいと思っております。申し訳ありません。

2014-04-28 09:25:17
古田彩 Aya FURUTA @ayafuruta

@s_hskz 補足しますと,キメラ作りの「失敗が続いた」のは,細胞のコロっとした塊(57ページの図)STAP細胞の方です。だから新たな工夫が必要でした。ここから作ったSTAP幹細胞は培養皿に広がるように増え(同),外見もキメラ作りもES細胞と同じでした @shima_usa96

2014-04-29 00:46:52
古田彩 Aya FURUTA @ayafuruta

今回のSTAP問題について何人かの専門家と話しましたが,「STAP細胞があるのか」を論じた人は誰もいません。皆が気にしているのは「どんな実験が行われ,どんなデータが得られていたのか」という点に尽きます。 @mkuze

2014-04-30 00:59:39
古田彩 Aya FURUTA @ayafuruta

一般社会がそこに関心を持たないのは当然ですが,理研がいまだ「事実でないデータを故意に載せた」ことだけを問題にしておられるのは,とても残念だと思います。研究者に間には,徒労感のようなものも漂い始めています。

2014-04-30 01:05:56
古田彩 Aya FURUTA @ayafuruta

今回の調査は,理研の規程に定義された不正があったかどうかを調べることだけが目的でした。そのため「故意かミスか」が論点になりました。でも科学にとっては,そんなことはどうでもいい。実際にどんな実験が行われ,どんなデータが出ていたかだけが問題なのです。それに答える調査は行われていない。

2014-04-30 01:26:07
古田彩 Aya FURUTA @ayafuruta

一方,石井先生のチームメンバーの切り貼りは,故意に行われたのは確かです。理研の規程に照らして不正と判定される可能性はあると思います。でも研究者コミュニティは,白黒の判断とは別に既に大体納得している。どんな実験が行われ,どんなデータが出ていたかが明らかになったから。

2014-04-30 01:43:04
古田彩 Aya FURUTA @ayafuruta

組織としては勿論,規程に照らした判断が必要でしょう。でも科学コミュニティからの信頼は,そんなことでは得られない。論文に書かれた実験の詳細とデータを明らかにする方が,STAP細胞という「仮説」を打ち出すよりも重要だと思います。

2014-04-30 01:56:26