マーク・M・ローエンタール『インテリジェンス 機密から政策へ』はどのような書籍か?

「反米という病気。」(http://togetter.com/li/655801)というまとめのコメント欄で、マーク・M・ローエンタール著『インテリジェンス 機密から政策へ』を引用したので、せっかくなので、この書籍についてまとめたほか、勝手ながら、AEGISV2さんのコメントに補足説明を追加させて頂きました。 主に、ネット上で読めるインテリジェンス専門家による評価です。
インテリジェンス 北岡元 小谷賢
krsmnry 2128view 2コメント
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  • ヤン・ヒューリック @1xuVLqH3kQ 2014-04-22 04:18:05
    @gorash NSAは情報収集と分析は行ってもいわゆるスパイ活動、ヒューミントは行ってません。それはCIAの仕事です。彼らの仕事はあくまでシギント。シギントとヒューミントの区別ぐらいつけてください。 http://t.co/H5hk68f65x
  • シギント(SIGINT:Signals Intelligence)信号情報、つまり、暗号通信などを傍受・解読する国家情報活動のことです。

    米国では国家安全保障庁(NSA:National Security Agency)が、日本では防衛省情報本部が担当しています。

    シギントは、暗号化された郵便物を盗み見ていた中世ヨーロッパに源流を求めることもできます(北岡元著『インテリジェンスの歴史』p.83)。

    ヒュミント(HUMINT:Human Intelligence)人的情報、つまり、直接的に人間を通して行なわれる国家情報活動のことです。

    典型的なのはスパイ活動ですが、その他にも、外交官同士の公式の情報交換や、捕虜の尋問などもヒュミントの一部です。

    米国では中央情報庁(CIA:Central Intelligence Agency)が担当していますが、日本ではこれを専門的に行なっている機関は存在しません。

    なお、「中央公論」2013年5月号にて、超党派の国会議員が、ヒュミントを専門的に行なう組織の新設を提言しました。

    詳しくは以下でお読みください。

  • ツイートまとめ 文学・書籍 2406 view 4 15 「中央公論」2013年5月号<日本型「スパイ機関」のつくり方>のメモ 少し古い話になりますが、「中央公論」2013年5月号にて、自民党・河野太郎氏、民主党・馬淵澄夫氏、みんなの党・山内康一氏3名による超党派の提言<日本型「スパイ機関」のつくり方>(p.94)が掲載されました。 これを図書館で借りてきて読んだので、その内容のメモをつぶやきました。
  • ヤン・ヒューリック @1xuVLqH3kQ 2014-04-22 04:24:52
    @gorash ついでに言うと、CIAは国内での活動(スパイ行為)が禁じられてます。彼らの職権はあくまで国外にあり、国内の防諜、テロ対策はFBIの仕事です。両方やっていたのが、あなたが大好きな独裁国.. http://t.co/kr6Jf4ssYS
  • 全文

    ついでに言うと、CIAは国内での活動(スパイ行為)が禁じられてます。彼らの職権はあくまで国外にあり、国内の防諜、テロ対策はFBIの仕事です。両方やっていたのが、あなたが大好きな独裁国家である旧ソ連と東ドイツ。まともな民主主義国家ならば、必ず国内と国外に分けます。それはすでに前述しました。

  • カウンターインテリジェンス(Counterintelligence)防諜活動、(非国家的主体を含む)自国に対する情報活動を監視したり摘発するなどの、対抗措置全般に関する活動のことです。

    友好国であっても、情報活動の対象になりますから、当然、友好国の活動を摘発することもあります。

    米国では司法省連邦捜査局(FBI:Federal Bureau of Investigation)が、日本では警察庁警備局が担当していますが、法執行機関が国内インテリジェンスを担当することが望ましいことなのかどうかは、議論の余地があります。

    余談ですが、ポスト冷戦期には、警察庁は米国による対日情報活動を注視していました。
    簡単ですが、以下でお読みください。

  • ツイートまとめ メモ 1979 view 1 14 1 user 冷戦崩壊後、米国による旧西側諸国へのインテリジェンス活動を、警察庁は注視していた 日本大学の福田充先生のツイートを読んで、(最初は)記憶モードでつぶやいた「警察白書」の記述のメモです。 北岡元著『インテリジェンス入門』慶應義塾大学出版会 では、冷戦崩壊後の脅威の拡散・多様化により、インテリジェンスを巡る環境が変化したとあります(p.237)。 米国は東西冷戦時代の、ソ連やその衛星国を主要なターゲットとしたインテリジェンス活動から、日本..
  • ヤン・ヒューリック @1xuVLqH3kQ 2014-04-22 04:37:15
    @gorash NSAがあなたが思っているような組織ならば、まず9.11は起きていません。むしろ、それが防げなかったからこそ、新たにインテリジェンスコミュニティーが再編され、国家情報長官職ができたの.. http://t.co/VchA4WcIoN
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    NSAがあなたが思っているような組織ならば、まず9.11は起きていません。むしろ、それが防げなかったからこそ、新たにインテリジェンスコミュニティーが再編され、国家情報長官職ができたのですが?

  • 2004年以前はCIA長官が米インテリジェンス・コミュニティの取りまとめ役を兼ねていましたが、9・11やイラク戦争の失敗から、専任のコミュニティ取りまとめ役として、国家情報長官が新設されました。

  • 桐島 / suwako88 @krsmnry 2014-04-23 03:24:56
    CIAとNSAの違いとか、そんな基本的なことからやってるんですか? 合衆国で一般的なインテリジェンスの教科書とされる(『名著で学ぶインテリジェンス』p.74)、Mark M. Lowenthal著『.. http://t.co/YgB1pbkfxX
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    CIAとNSAの違いとか、そんな基本的なことからやってるんですか? 合衆国で一般的なインテリジェンスの教科書とされる(『名著で学ぶインテリジェンス』p.74)、Mark M. Lowenthal著『Intelligence From Secrets to Policy』(茂田宏監訳『インテリジェンス 機密から政策へ』慶應義塾大学出版会)を薦めておけば……

  • ヤン・ヒューリック @1xuVLqH3kQ 2014-04-23 12:41:16
    @krsmnry そんなことも分からん人がいるから困るんです。いろんな意味で「インテリジェンス」が無いので。 http://t.co/r9ckQ6DT5i
  • 桐島 / suwako88 @krsmnry 2014-04-29 23:44:23
    教科書(『インテリジェンス 機密から政策へ』p.133)では、シギントの強みと弱み、双方で「膨大な対象」とありますね。つまり、それだけ多くの情報(インフォメーション)を集められるものの、その分処理が.. http://t.co/cs0XqqNfxc
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    教科書(『インテリジェンス 機密から政策へ』p.133)では、シギントの強みと弱み、双方で「膨大な対象」とありますね。つまり、それだけ多くの情報(インフォメーション)を集められるものの、その分処理が大変ということですね(あと多額の予算が必要)。

  • 桐島 / suwako88 @krsmnry 2014-04-30 00:01:18
    インフォメーションの収集と分析のバランス、という問題があるわけですが、これはどれだけ多くの情報を集めても、それをきちんと処理できなければ意味がない、ということですね。シギントの場合だと、単純に(傍受.. http://t.co/rfj4aZPtP4
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    インフォメーションの収集と分析のバランス、という問題があるわけですが、これはどれだけ多くの情報を集めても、それをきちんと処理できなければ意味がない、ということですね。シギントの場合だと、単純に(傍受される)量が多いだけでなく、分析官が使用できるように暗号を解読したり、自国の言葉に翻訳する必要もあります。

  • 桐島 / suwako88 @krsmnry 2014-04-30 00:21:55
    それはそれとして、“No Such Agency.”
  • 桐島 / suwako88 @krsmnry 2014-04-30 15:07:10
    Intelligence: From Secrets to Policy Mark M. Lowenthal http://t.co/LdI2rueK9E   同志諸君、今年の7月に新版が出るらしいですよ?
  • 以下、ググって発見できたものをまとめていくほか、関連コンテンツも紹介します。
  • 邦訳版は第4版ですが、2011年に第5版が出ました。
    そして、2014年7月に第6版が出る予定です。

    慶應義塾大学出版会 インテリジェンス

    著者のMark M. Lowenthalは、国務省次官補代理、下院情報委員会事務局長、中央情報庁(CIA)長官補、国家情報会議副議長などを歴任するなど、情報史研究会編『名著で学ぶインテリジェンス』曰く“立法府・行政府の双方において、幅広いインテリジェンスの実務経験を積ん”でいます(p.75)。

    監訳者の茂田宏氏は、外務省国際情報局長を務めていたこともあります。
    また、町村信孝外務大臣(当時)により発足した「対外情報機能強化に関する懇談会」の参加者でもあります。
    対外情報機能の強化に向けて

    もう更新を終了していますが、以下が茂田氏のブログです。
    国際情報センター

  • 追記有り(※1~3参照)

    インテリジェンス 機密から政策へ マーク・M・ローエンタール著/茂田宏監訳 ~日本でこそ読まれるべき良質の「教科書」
    評者:北岡元(インテリジェンス研究家、在エディンバラ総領事)※1、※2、※3

    引用開始

    本書の唯一の欠点を指摘すれば、当然なのだが、(良質の)「教科書」だという点だ。本書を読むだけで終わるのでなく、注意深く両論が併記されているインテリジェンスのさまざまな問題点について、「ではどうすればよいのか」を考えることが、次のステップとして重要になる。

    引用終了

    文献・資料紹介

    引用開始

    インテリジェンスの教科書の定番中の定番。著者は米国務省などでインテリジェンス業務に携わった。平易な英語で書かれており読みやすい。米国に重点が置かれているが、インテリジェンスを学ぶ際の「最初の一冊」としてお薦め。版を重ねているので、内容がアップデートされているのも魅力。

    引用終了

    ■まとめ作成者による言葉

    北岡元氏は、日本の著名なインテリジェンス研究家の1人です。

    外務省で在バングラデシュ・在フィンランド日本国大使館一等書記官等の後、国際情報局・国際情報課課長を務めるなど、インテリジェンスの実務経験がある研究者で、世界平和研究所での研究成果を元に、『インテリジェンス入門』慶應義塾大学出版会 を著したほか、『インテリジェンスの歴史』同じく慶應義塾大学出版会、『仕事に役立つインテリジェンス』PHP新書 などの著作があります。

    現在は、在エディンバラ総領事を務めているようです。(※3)

    ※1 外務省 在外公館長名簿

    ※2 人事、外務省:日本経済新聞

    ※3 「北岡元氏は(エチオピア公使ではなく)在エディンバラ日本国総領事なのではないか?」というご指摘をいただきました(https://twitter.com/towel2127/status/462630578236313600)。

    ググったところ、外務省の在外公館長名簿がヒットし、そこには、「在エディンバラ総領事館の総領事」とあったので、これに倣い、肩書きを「エチオピア公使」から「在エディンバラ総領事」と訂正することにします。

    日経の人事では、“エディンバラ総領事(エチオピア公使)”とあったので、「エチオピア公使」としましたが、「エディンバラ総領事」を省く必要はありませんでした。

    今回は、外務省の名簿に記載されている肩書きの方を、「より確からしい」ものと解釈し、これに従うこととしました。

    (2014年5月4日、追記)

  • インテリジェンスを考えるための読書案内(アメリカ編)
    評者:小谷賢(インテリジェンス研究家、現防衛省防衛研究所・主任研究官、防衛大学校講師)

    引用開始

    数多くのインテリジェンスの著作の中で、ケントの著作は既に古典といえる。従って現代的な視点からインテリジェンスを学ぼうとするものは、Mark Lowenthal, Intelligence: From Secret to Policy, Third Edition (Washington D.C.: CQ Press 2006) を紐解くことになるだろう。著者のローエンソルは、アメリカのインテリジェンス・コミュニティーに27年間勤務した実績を持つ実務家である。

    (中略)

    日本においてローエンソルの著作が広く読まれているというわけではない。それはこの著作が実務のインテリジェンス・オフィサー向きであると見られているからであろう。しかしこの著作は、単なるインテリジェンスのテキストではない。既述したように、ローエンソルのテーマは政策と情報の関係である。従ってローエンソルの著作を一読すれば、アメリカの対外政策決定が政策と情報との不可分の関係から生じていることを理解できるため、どちらかの視点を欠いた政策決定論は無意味ですら思えてくる。これは特に政策決定過程における情報の役割を軽視する我々にとっては示唆に富んでおり、アメリカの政策決定過程を知る上でも必読の書であると言えよう。

    引用終了

    本:ホワイトホール61番地 ~インテリジェンスを学ぶ

    引用開始

    本書はアメリカの大学等でインテリジェンスを学ぶための基本中の基本とされているテキストです。

    (中略)

    また著者のローエンタールは30年ものインテリジェンスの実務経験を有しているため、エピソードも豊富に紹介されており、本書が入門用テキストとして広く受け入れられていることがよくわかります。あえて重箱の隅をつつくようなケチをつけるなら、内容があまりにきれいに纏まり過ぎており、実際のインテリジェンスはもっと秘密主義的で混沌としているのではないか、と言ってみたくもなりますが、それ程このテキストはよくできています。

    引用終了

    ■まとめ作成者による言葉

    小谷賢氏も、日本の著名なインテリジェンス研究家といっても良いでしょう。
    専門はイギリス政治外交史とインテリジェンスです。
    北岡元氏とは異なり、インテリジェンスの実務経験はない、“純粋な”研究者ですね。
    『日本軍のインテリジェンス』講談社選書メチエ、『インテリジェンス』ちくま学芸文庫 などの著書があります。
    細かい経歴は以下でご確認ください。

    小谷賢‐防衛省防衛研究所

    なお、北岡元氏と小谷賢氏は、PHP総研でインテリジェンスの提言書をまとめたこともあります。
    日本のインテリジェンス体制―変革へのロードマップ―

    よくまとまっていますし、PDFで読めるので、是非、一度お読みください。

  • 外交専門誌「外交」Vol.9 PDF版 ブックレビュー・和書
    評者:星野俊也(大阪大学大学院教授)

    引用開始

    本書は、米国のインテリジェンス・コミュニティの裏も表も熟知する原著者の手による教科書の待望の邦訳版で、およそこの分野の理解に欠かせない概念・歴史・制度・論点が網羅されている。

    引用終了

    ■まとめ作成者による言葉

    お恥ずかしいながら、最近まで存在を知りませんでした。
    国際政治学者で、特に国連について研究しているようです。
    大学で、インテリジェンスについての授業もしているみたいです。

    星野俊也研究室

    ワールド&インテリジェンス:インテリジェンスの基本テキスト
    黒井文太郎(ジャーナリスト)

    引用開始

    これはもうあまりに有名なインテリジェンス理論の基本テキストです。インテリジェンスを学ぶ世界中の学生が、最初に手にする本といっていいでしょう。

    引用終了

    ■まとめ作成者による言葉

    黒井氏は、雑誌「軍事研究」でインテリジェンスについての連載を持っていたほか、インテリジェンス専門誌・軍事研究別冊「ワールド・インテリジェンス」の編集長をしていました。

    著書に、『日本の情報機関』講談社+α新書、『インテリジェンスの極意!』宝島SUGOI文庫 などがあります。

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