
僕があまりにも空海空海と言うので、昨日竹田青嗣が、「じゃあ日本仏教思想の研究会を立ち上げよう」と。前にも勉強はしたけど、さらに必要性を感じているところだったと。やった(^O^)/ 知の巨人、動く(笑)
2010-11-05 12:17:13
人類的知2: 球体の内側から、ある一部が押し上げられる。そうすると、その余波で球体全体が大きく膨らむ。これが、人類的知の発展。
2010-11-05 12:19:18
人類的知3: 大きくなったその球体の内側には、より沢山の、多様な考え方を抱擁することができるようになる。つまり、色んな思想が共存できる。
2010-11-05 12:21:39
人類的知4: その内部に吸収されたくない、という人が時に現れる。でも、その人の思想がほんとうに力強ければ、その思想が、結局は球体のまた別の箇所を押し上げ、球を広げることになる。新たな人類的知の発展。
2010-11-05 12:23:39
人類的知5: 哲学で言うと、今その球体の外縁を最も支えているのは、認識論的にはフッサール、総合的(人間学的かつ社会思想的)には、ヘーゲルだと僕は思ってる。
2010-11-05 12:24:49
人類的知6: 他にもすごい哲学者は多いけど、たいていはヘーゲルとフッサールの支える球体の内側にいる。あるいはこの球の、ほんの一点くらいを支えてる(?)
2010-11-05 12:33:28
人類的知7: マクロから見ると、人類的知の営みとは、それほどにもシビアな営みだと思う。面白いことはいくらでも言える。でも球体の外縁を支えるほどの思想は、そう簡単には作れない。
2010-11-05 12:37:08
人類的知8: 僕が空海やヘーゲルに惹かれるのは、彼らが、きっと意識的に、この球体を広げまくってやろうとしたからだ。色んな考えを、全部抱擁して共存させてやる、と、彼らは考えた。
2010-11-05 12:39:25
人類的知9: そして、この外縁を広げたいと思う人と、その内側の多様性を楽しみたいと思う人がいる。僕はどちらかと言えば……どっちもだな(笑)
2010-11-05 12:40:02
人類的知11: 空海の思想は、人間が考えられうる、最も体系的で総合的で美しい、整合性の取れた「物語」的世界説明、壮大な「世界像」だ。
2010-11-05 12:42:50
人類的知12: 優れた宗教思想家は、皆そのような総合的世界像を紡ぎあげた。真理かどうか検証することはできないけど、とにかく美しいほどに整合的で、包括的だ。
2010-11-05 12:43:32
空海は、中国も含めた密教のトップにわずかな時間で立った人で、どんな人も、国家ですら、自分が抱擁してる、ってくらいでかい心意気だった。
2010-11-06 12:31:02
ところがその空海も、天皇の庇護を受け特権的地位にいた最澄のことは大嫌いで、後に、空海に対して興ざめしてしまうくらいのひどい仕打ちをしまくった。
2010-11-06 12:32:33
でもま、それもまた人間らしい(笑)。人はどこまでも欲望存在。その持ち方が生き方になる。空海といえども、欲望丸出しの人間なんだ。
2010-11-06 12:33:57
そもそも密教は、実は釈迦の仏教とは大きく違って、煩悩を断つことを目指さない。欲望そのものを抱えたままで即身成仏しようという実践なのだ。まさに人間空海らしい。
2010-11-06 12:35:29
ちなみに最澄は、実は時の権力に巻き込まれていただけであって、ほんとはすごく実直な人だったらしい。年少で無名だった空海にも、わが師、とまで言って、その教えをこうた。
2010-11-06 12:37:27