sprout curation 服部憲明 に関する感想
- misonikomioden
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sprout curation 服部憲明 「Temporary Correctness」 ステイトメントが難解だけど、新技法の提示とそれにともなう価値転倒が目的で、その点ではタイトルを見ると分かりやすい、#art →
2014-05-02 00:49:56→またこのタイトル、既存美術へ向けられてると共にその価値脆弱性も指しているのかも。 http://t.co/5gpy7G9PFR →
2014-05-02 00:50:14→具体的なことだけど、作品を直で見て直接作者から話を聞けたのでそこから。 どの作品も実はレーザーカッターを照射することで描いている。まずキャンバスへ下地を塗り重ね、それをレーザーで削るという通常の絵画と異なり筆で絵具を塗り重ねていくプロセスの逆をしている。→
2014-05-02 00:51:23→その照射の痕跡は線であったり穴が空いていたり。 しかも偶発的に出来た焦げ跡等はあたかも筆跡のよう。 穴が集積しているので点描効果かあるいは科学的点描が伺えそうだが、狙っていないそう。とはいえ穴の集積が遠目で図像を形成していたりしたので判断は難しい。→
2014-05-02 00:51:45→またレーザー照射は機械的にに行うため一度プログラミングをしてしまえばいくらでも複製可能であって、キャンバス作品だが1点モノ性を否定している。→
2014-05-02 00:51:56→そのプログラミングのため先に下図を作りそれを読み込ませているのだけど、その下図がそのまま通常の絵画制作となっている。 ちゃんとキャンバスに描き込んだ一点ものの絵画だが、それは下図にすぎず、それを読み込ませて出力したものが本作であって、複製と一点ものの価値転倒も起きている。→
2014-05-02 00:52:26→服部は「何を」描くかに対して全く興味は無く、「何で」で描くかというところが重要であり、その「何で」の方法としてレーザー照射を見つけ出した。上述で色々コンセプトの説明したけどここが一番面白いんじゃないだろうか。→
2014-05-02 00:52:46→2Dソフトにはビットマップとベクター形式があるが、3Dソフトにはベクターしかなくビットマップはない。 誰もそれに気づいてすらいないが中ザワはそこに気づいてしまった以上それを埋めねばと邁進し「デジタルネンド」の開発・販売と「特許取得」することと成り、特許は売却にも成功する。→
2014-05-02 00:57:22→以前、3331で芸術特許についてプレゼンした模様が残っていて、それを文字で書き起こしたものがこれ。(動画に欠損あり一部かきおこせず)。 特に表が分かりやすい。 http://t.co/KXMWZNyIqU →
2014-05-02 00:57:54→3Dビットマップを「塑造」とし、ソフトウェア、プリンタ、ディスプレイに対し其々特許・製品化を述べてる表があるが、 このビットマッププリンタという概念はビジネス化が盛んの3Dプリンタにあたるだろう。当時はさっぱり理解されなかったそうで説明が大変だったそうだが、隔世の感・・・→
2014-05-02 00:59:13→ビットマップ・ベクターの対立はデジタルならではの問題でなく美術史上を貫く二項対立で、また何かを描くのでなく何で描くかというツール開発こそ美術にとって重要で何より人類のためになる、そんな意思で邁進し結果的にイラストレーターから美術家へ転向し作風も変わる本人にとって一大事であった。
2014-05-02 01:00:30