椎名幸福編 -葬儀屋-

斜芭萌葱さんの「葬儀屋」から 椎名さんをお借りして書かせて頂いた 「椎名幸福編」の葬儀屋バージョン
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蟹@創作垢 @7vbbbll7

情報局に用もないのに入るのは憚られたが、月影を外に呼び出すことには成功した。 常磐からなにかの連絡が行っていたのは察するまでもない。 俺と同じ顔をした眼鏡の月影。 彼は自分「たち」の記録を事前に見ていたのか、落ち着き払っていた。 #twnovel 「椎名幸福編-葬儀屋-」

2014-05-01 14:09:38
蟹@創作垢 @7vbbbll7

「死ぬんだってな」 「ああ」 そんな会話とも呼べない言葉を交わしたあと、しばらく次の言葉が続かなかった。 「――椎名は、まだ死ねないんだな」 「まあな」 「俺があの時誘わなければ」 「そんな話はやめろ。今更どうにもならないだろう」 #twnovel 「椎名幸福編-葬儀屋-」

2014-05-01 14:12:09
蟹@創作垢 @7vbbbll7

「なあ、椎名」 「お前はさっさと輪に戻った方がいい。今度こそ、幸せになれ」 「……ああ。分かってるって」 自分と同じ切れ長の目が細くなる。 俺には出来ない表情だった。 「椎名も大概にしろよ」 「分かってるって」 「真似すんなよな」 #twnovel 「椎名幸福編-葬儀屋-」

2014-05-01 14:19:14
蟹@創作垢 @7vbbbll7

元々、別れの挨拶らしい挨拶をするつもりはなかった。 なんとなくこれが「別れ」ではないような気がしていたからだ。 自分の部屋へと帰る途中、少しの切なさとともに胸が軽くなるような思いがした。 なにか大切なものを失くしてしまった気がする。 #twnovel 「椎名幸福編-葬儀屋-」

2014-05-01 14:23:30
蟹@創作垢 @7vbbbll7

第三班室のドアを開けて中に入ると胡蝶が俺の顔を見て怪訝な顔をした。 「いいことでもあったの?」 デスクに戻る俺を目で追って胡蝶は首を傾げている。 「手のかかる弟の死を祝って来たところだ」 切なさが消え失せると幸福感が胸を満たした。 #twnovel 「椎名幸福編-葬儀屋-」

2014-05-01 14:32:12
蟹@創作垢 @7vbbbll7

#よその子を借りて創作 致しました 「葬儀屋」から 椎名さん、胡蝶さん、常磐さん、月影さんの四人をお借り致しました またネタバレ系です(笑 「椎名幸福編-葬儀屋-」

2014-05-01 14:35:41