保養とレクリエーション:ベラルーシと福島と
- parasite2006
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発端
そういえばどうして「保養」なんだろう?レクリエーションでいいんじゃないのか。「保養」っていうのは「あなたたちは病人だ」って言ってることになりそうな。
2014-05-04 12:16:48上のツイートからちょっと前にこんな議論をしていたことを思い出しました。
(保養先でとられたベラルーシのこどものデータの話からスタート)
ベラルーシのこどもの尿1 Lを検出限界1 Bq/kgで測定してWBC検査結果との相関関係を示したグラフ(相関係数70%)。http://t.co/1UdFOo2AdN Rad Prot Dosimetry 64:313 (1996) http://t.co/tFiusNFL
2013-09-29 15:50:59@kazooooya 8歳から13歳までです。グラフは年齢の違う(従って生物学的半減期が一様でない)子どものデータを一括してプロットしているので、ばらつきの一部はそれによるかもしれません。ともあれどのくらいの体内蓄積量を知りたければ尿検査の検出限界をどこまで下げるべきかはつかめる
2013-09-29 16:41:10@kazooooya このグラフhttp://t.co/1UdFOo2AdN からは、尿検査の検出限界値を0.1 Bq/kgを切るまで下げることは体内蓄積量10 Bq/body以下の検出を狙うことだとわかります。
2013-09-29 16:46:44@parasite2006 「尿中セシウム検査結果の活用法」(http://t.co/RHBZPRhv2w)からプロットしてみると年齢によって相関が変わるので、それが年齢層によるものか、日本人との体格差によるものなのか気になった次第 http://t.co/rMYTIZvc9a
2013-09-29 16:48:58@kazooooya 居住地の汚染度の差もオーバーラップしたかも。http://t.co/m4OtFFmvzr ナロブリヤはウクライナ北部とベラルーシ南部にまたがる原発に最も近い汚染地域。ゴメリはベラルーシ東部とロシア西部にまたがる2番目に汚染のひどい地域。ミンスクは北部の首都
2013-09-29 17:14:49@parasite2006 年齢的には平均11歳程度で一致していそうですね。体内蓄積量10 Bq/bodyを調べようとする日本の被ばく状態と桁違いですね。(そのチェルノブイリ子ども達はそれでも年間1mSv以下なんですけどね)
2013-09-29 16:56:33@kazooooya 戦艦陸奥の鉄で遮蔽した長崎大のWBCの検出限界値はI133が30 Bq/body、Cs134が33 Bq/body、Cs137が33 Bq/bodyです(Radiat Res 2013;179:663-668)。http://t.co/6TnR5k8SYs
2013-09-29 16:56:42(ここからようやく保養の話です)
@parasite2006 そこまでしないと検出限界値は下げられないのですね。 で、先の論文は尿中セシウムと内部被ばく量の比較や体内半減期のデータ取得が主目的なのですか?(ベラルーシで年1mSvにも満たないのに保養プログラムが組まれていたのが気になってきた。外部被曝対策なのかな)
2013-09-29 17:12:58@kazooooya おそらくそうでしょうね。夏休みに保養に招待されてイタリアに滞在していたこどもを測定しているわけですから、生物学的半減期をもろに実測できたわけです。あわせて体内分布の検討も行っていますhttp://t.co/ri491iWwiS
2013-09-29 17:21:17@kazooooya 保養は外部被ばくよりはむしろ内部被ばく対策の面の方が大きかったのではないでしょうか。国内でも汚染の少ない地域のサナトリウムに滞在して汚染のない食品をとり、体内蓄積量を減らすという対策が現在も行われていますhttp://t.co/Rr2UK9rhay
2013-09-29 17:32:02@parasite2006 ふむふむ、いま日本国内で「避難だ、疎開だ、保養だ!」と叫んでいる一部反原発団体は、旧ソ連圏での保養の目的がレクリエーションなのに、被ばく軽減が目的のように吹聴しているという事でしょうか?(事故直後はそれなりに効果はあったのでしょうが、現在は不明)
2013-09-29 20:43:52@parasite2006 先のブログ内を検索してみると、体重1kg当たり数十Bq以下のようですが、これは1日の摂取量が20~30Bqなので年1mSvに達するには1桁足りません。別にWBC検査を受けたくないという方もいて笑ってしまった。http://t.co/PV2l7VnzHQ
2013-09-29 20:44:24注:現在は福島県下で福島県産の食品を使って食事を作っても、1 日1 Bqを超える放射性セシウムを摂取している家庭は滅多にないことが2011年秋から継続中のコープふくしまの陰膳調査http://bit.ly/Q5s70k で確認されています。
放射性セシウムの1日摂取量と体内蓄積量の関係は、便利な動くグラフで簡単に確認できますので是非一度お試しください。使い方まとめはこちら
@kazooooya いや、もともとレクリエーションとしてのサマーキャンプが盛んだったからこそ、内部被ばく対策用の保養に既存のサマーキャンプ用の施設を利用することができ、またこどもや親にも受け入れられやすかったのではないかという意味です。
2013-09-29 20:55:18@kazooooya 旧ソ連圏は現在でも、流通の発達した日本とは比べ物にならないほど自給自足の比重が高いと聞きます。ベルラド研究所の内部被ばく対策のもう1つの柱は椅子型WBCによる地方巡回測定とアップルペクチンの無料配布で、基準値は大人70 Bq/kg、こども20 Bq/kg以上
2013-09-29 21:03:13(↑この基準値の由来についてお知りになりたい方は、付録3をご覧下さい)
@parasite2006 事故直後は、ということですよね。 でも現在では、被ばく軽減が主目的ではなく、本来のレクリエーションとしてのサマーキャンプが主目的になっている、という理解で宜しいでしょうか?
2013-09-29 21:03:27