艦艇工学入門の被害例には大西洋で被害受けた艦の例もいくつか載ってるのだが、太平洋に比べるとふっ飛ばされてる区画が少ない・・・同じようなアメリカ駆逐艦なのにな・・・酸素魚雷とか91式航空魚雷の恐ろしさを魂で理解した・・・
2014-05-03 00:17:12@sudo_simoigusa @murajidash 向こうの魚雷(ドイツ含む)はトーペックスかそのちょい改良、日本はTNTのちょい改良で、量が同じなら向こうが威力に勝るけど、酸素魚雷は三型で確か炸薬量が780kg。質の差を量で埋めて相手をぶっ飛ばしたわけで……ただ、信管がなあ
2014-05-03 22:52:18@sudo_simoigusa @murajidash 仮に発射した酸素魚雷が航走中に自爆しなかったら、さらに戦果が上がったでしょうね。信管感度を現場で調整できるようにしたのはある意味間違いだった。
2014-05-03 22:53:23@issueofwar @murajidash 日本の魚雷用炸薬はドイツのと同じものです。信管は部隊では調整なんかしてないと水雷史で強硬に反論されてます。
2014-05-03 22:59:12日本は魚雷用炸薬に下瀬火薬ないしTNTを用いた後、TNTにRDXを混ぜた九四式爆薬を開発しますが、こいつはRDXのもつ危険性が払拭できずお蔵入りになります
2014-05-03 23:02:32そこでドイツからの技術導入でヘキサニトロジフェニルアミンを用いることになります。これが九七式爆薬でTNT60とヘキサニトロジフェニルアミン(ヘキシル)40の混合爆薬で小口径砲弾の直撃でも誘爆しない安全性が確認されてます
2014-05-03 23:03:34また日華事変で爆弾に銃撃を受けた陸攻が空中で吹っ飛ぶという悲しい事態が起きたことで、爆弾用にもこの。ヘキシルを用いたものが作られます。こっちは主要火薬のTNAとの混合で九八式爆薬といいます
2014-05-03 23:04:57まあ、そういうわけで、日本の魚雷炸薬はドイツのものと同様にヘキシルとTNTの混合で、安全性の高い火薬ということになります
2014-05-03 23:05:32@sudo_simoigusa @murajidash あれ? 九七式爆薬=トーペックスではないと思いましたが。ドイツは確かトーペックス……ですよね? 信管の件は、海軍水雷史を後で見て見ます。
2014-05-03 23:05:34連合軍が主要したトルペックスはTNTとRDXにアルミ粉末、そしてワックスを用いたものです。アルミは威力のブースト、ワックスは安全確保のためじゃないかなと想像します(RDXは素のママだと擦っても発火する危ない爆薬です)
2014-05-03 23:07:11日本でも水中威力ブースト用にアルミ粉末を使った爆薬や、RDXを使った爆薬はやってましたが、それらを絶妙に混ぜたトルペックス類例の爆薬に到達しなかったのは、日本海軍の爆薬が全体的に遅れてたということです
2014-05-03 23:09:07RDXことヘキソーゲンことトリメチレントリニトロアミンは第二次大戦を代表する非常に強力な爆薬です。残念ながら火薬工業に遅れていた日本海軍では有効に使ったものはありませんが、日本陸軍は大々的に使ってます。陸軍のほうがこの分野は圧倒的に進んでいました
2014-05-03 23:11:19@sudo_simoigusa @issueofwar @murajidash ドイツ製の魚雷は、磁気信管がきちんと作動すれば、戦艦を一撃で葬れますのよ(例:ロイヤルオーク) あともしよろしければ、その被害例が乗っている本を教えてくださると嬉しいですの
2014-05-03 23:13:46日本海軍の火薬工業がどれだけ遅れてたかというと、日華事変までほとんど全部下瀬火薬のままであったとか、魚雷用のTNTは輸入品だったとか、慌てて工場増強したら下瀬火薬じゃダメだよってなって以下略とか、色々とどうしようもないのが見えて実に悲しいw
2014-05-03 23:14:27@sudo_simoigusa ありがとうございます。とっても面白そうなんですが、15年以上前の本となると、入手するのは難しそうですね。(神保町あたりをうろついてみれば、見つかるかしら)
2014-05-03 23:20:43@sudo_simoigusa 太平洋戦争中はTNTだったんですよね!全艦艇をTNTに代えたのはいつごろでしょう?それとも全部は出来なかったんですか?
2014-05-03 23:23:50@issueofwar 海軍の火薬製造設備は陸軍の指導で作られてますんで、技術交流は意外と濃厚というか、陸軍は結構求められれば出してるようですが、海軍の奥のほうが・・・たぶん政治的に難しかったんでそうね
2014-05-03 23:26:01@pantel2f 日本海軍の場合、TNTを主要したのは魚雷だけです。通常弾は下瀬火薬のまま、徹甲弾はTNA、爆弾は下瀬火薬からTNAへ、爆雷はカーリットおよびその代用品という流れです
2014-05-03 23:28:39以前にも呟いたけどTNTは安全性の高い優秀な火薬ですが、威力は下瀬火薬(ピクリン酸)に劣り、原材料にコークスガスから少ししか取れないトルエンに依存します。ピクリン酸もコークスガスから作りますが比較的量の多いベンゼンから作れるのです
2014-05-03 23:31:28なおTNAは威力はTNTと同等以上・ピクリン酸にやや劣る程度で、ベンゼンから作れて、安全性はTNTよりも高いとされてます。ただし製造時の汚染が以下略なので他国はTNAには興味を持ちませんでした。作業者の健康も危ないしで、日本ならではなんでしょうね
2014-05-03 23:33:47