加藤哲太郎と「私は貝になりたい」の間

渡辺はま子と「モンテンルパの夜は更けて」の記事をきっかけに、BC級戦犯は同情されるべき点も多かったが、それだけを強調してしまって、戦争体験の継承に失敗した戦後日本を考えた。
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小西誠(軍事ジャーナリスト) @shakai_konishi

モンテンルパにいたのは死刑囚だった - 志村建世のブログ http://t.co/O8Kve7RhMX

2014-05-04 10:34:25
野原燐 @noharra

渡辺はま子は歴史修正主義者だったのか?http://t.co/mTs56RbhE7 モンテンルパに収容されていた日本人死刑囚(戦争犯罪者)は百余人。中には止むをえない事情で責任を負わされた人たちもいたとしても、全員が潔白とは言えない。http://t.co/fNGzMYVqZx

2014-05-04 11:22:01
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野原燐 @noharra

「『ああモンテンルパの夜は更けて』が大ヒットしていた1952年12月25日、渡辺がニュービリビット刑務所を訪れ、『ああモンテンルパの夜は更けて』を披露。この曲を聞いた100人近くの収容者は、またある者は望郷の想いを胸に皆感極まって涙し、最後には全員で大合唱となった@noharra

2014-05-04 11:27:46
野原燐 @noharra

戦後7年も経ってなお戦地で収容されている日本人兵士に同情し一体感を持つことは正しい。しかし、感動のあまり、彼らが戦争犯罪を犯したのか?大勢のフィリピン人を殺害し、また戦争を引き起こした日本はフィリピンにどの程度謝罪すべきか?等の問いは存在しないことが正義となった。@noharra

2014-05-04 11:33:22
野原燐 @noharra

1958年、橋本忍脚本フランキー堺主演TVドラマの「私は貝になりたい」もこれに続くもの。「捕らえられた米軍機の搭乗員を命令に従って処刑しようとしたが、臆病であったために腰が引けて傷つけただけの二等兵が死刑に処せられる」という筋に変えられた。p195:BC級戦犯裁判@noharra

2014-05-04 11:50:13
野原燐 @noharra

「私は貝になりたい」の原作者、加藤哲太郎氏が罪に問われた事情もまた、同情の余地が十分にあるものであった。昭和19年秋、新潟の浮虜収容所所長に、昨冬数十人の浮虜が病気と栄養出張で死亡しこれ以上殺す訳にいかないので努力せよとの命に従う。逃亡者殺害等の罪に問われる。@noharra

2014-05-04 12:19:16
野原燐 @noharra

戦争が罪である。しかし、「罪を戦争に帰して、あとは知らん顔をする」。それで良いのか、と加藤は厳しく問う。戦地から帰って、混乱の中でなんとか生活を再建し、なおも兵隊は良心の呵責にせめられる。兵隊が苦しくないわけがない。だから嫌なことを忘れようと努力し忘れてしまう。@noharra

2014-05-04 12:27:47
野原燐 @noharra

p48『私は貝になりたい』加藤哲太郎、春秋社。戦犯に問われた者のこのような、ギリギリの良心に対する問い。国家と自己の戦争犯罪について考えつづけた巣鴨の若きBC級戦犯は、加藤だけではない。しかしそこから、政治家やマスコミはお涙頂戴の冤罪BC級戦犯劇を作ってしまった!@noharra

2014-05-04 12:38:04
野原燐 @noharra

「アジアへの加害者としての日本と日本人-こうした認識がようやく広がりをもってきたのは、(巣鴨の)平和グループの告発から20年も遅れた70年代になってからである。」と加藤の本の後書きp268で、内海愛子は書く。BC級戦犯の一部は同情されるべきだが全部が無罪ではない。@noharra

2014-05-04 12:44:38
野原燐 @noharra

加藤哲太郎については、ウィキペにちゃんと伝がある。http://t.co/FdgYxl6hud @noharra

2014-05-05 08:54:14
野原燐 @noharra

加藤哲太郎は、自身の捕虜刺突を丁寧に回想した。旧軍人のうちの「良心」の存在を示している。同じ巣鴨プリズンで加藤の再軍備反対投書に怒った人の一人が笹川良一。彼の三男の笹川陽平のブログには加藤哲太郎への批判の引用がある。http://t.co/Y8Ua4z384s @noharra

2014-05-05 09:05:27
野原燐 @noharra

加藤哲太郎の紹介。「私はあのテレビ・ドラマ(「私は貝になりたい」のこと)が、私の原作「狂える戦犯死刑囚」を歪めていること、思想的追究が不徹底であることに強い憤りの念を覚えていました」 に焦点を当てている。 http://t.co/vR6pf6cJVY @noharra

2014-05-05 09:11:17
野原燐 @noharra

2007年日本テレビ「真実の手記 BC級戦犯加藤哲太郎 私は貝になりたい」の紹介:「ドラマの冒頭、昭和15年、陸軍に召集された、24歳の加藤哲太郎(中村獅童)が、捕らえた八路軍兵を刺殺せよとの上官の命令に異議を唱える場面があります。主人公は、中国語が→ @noharra

2014-05-05 09:17:55
野原燐 @noharra

←分かるので、八路軍兵ではないとの主張を、受け入れようとします。だが、当時は、上官の命令は、天皇の命令、絶対的で、誰も逆らうことはできません。当然、上官から強烈な制裁を受けることになります。 http://t.co/vFNQOPjG0M  」@noharra

2014-05-05 09:18:58
野原燐 @noharra

早川タダノリさんによる、 「私は貝になりたい」の前後文章の紹介(引用)http://t.co/Ltt9MvwdG1   @noharra

2014-05-05 09:26:48
野原燐 @noharra

今回ググって見つけて一番良かった!http://t.co/00BLImrKa4 「もし私が、こんど日本人に生まれかわったとしても、決して、あなたの思うとおりにはなりません。等」を、加藤の(戦犯としては無責任と言えかねない)言葉、と批判した上で、なお共感すると述べる@noharra

2014-05-05 09:34:44