奴隷売りbot 子どもの日イベントまとめ

奴隷売り(@a_slave_trader) 黒猫レストラン(@rest_brackcat) 一次創作botまとめ
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奴隷売り @a_slave_trader

「いらっしゃいませ、お客様……」 いつものように笑顔を浮かべて客を迎える男。しかし入ってきた客の姿を見ると、穏やかな笑みが驚きに変わった。 『失礼するよ……ああ、噂が間違ってなくて良かった』

2014-05-05 23:35:41
奴隷売り @a_slave_trader

「なんで、アンタがここに」 館の主人は珍しく、顔に動揺を浮かべて呟く。客として入ってきた男は主人よりも一回りほど年かさに見える。空のように鮮やかなブルーの瞳が嬉しそうに細くなった。 『随分探したんだぞ。お前は何の連絡先も残さずいなくなったじゃないか…』

2014-05-05 23:41:17
奴隷売り @a_slave_trader

「なんでここが…誰に聞いて…いきなり何のつもりだ?」 館の主人は混乱した様子で言葉を返す。それに構うことなく男は嬉しそうな顔で親しげに主人の肩を叩いた。 『ずっとお前に会いたかったんだ。死んだって噂もあったんだが、諦めきれなくてな。10年ぶり、いやもっとか?生きていて良かった』

2014-05-05 23:55:17
奴隷売り @a_slave_trader

いつもと違った様子に周囲の客の視線が集まる。案内役の少年が主人を見上げて尋ねた。 『ねぇねぇ、この人お客様?』 案内をしようとする少年を主人が手で制する。男は肩を竦めた。 『客用の玄関に尋ねてしまってすまないな。仕事の邪魔をするつもりはない。仕事が終わったらゆっくり話そう』

2014-05-06 00:02:39
奴隷売り @a_slave_trader

そこの角にあるレストランがまだ開いていたろう? 黒猫の…なんとかというところだ。彼処で待っているよ。 そう一方的に伝えて男は去った。反論する間も与えない。昔からそうだった、変わっていない、そういうところが嫌なんだ……そう呟いて主人は盛大に溜め息を吐いた。

2014-05-06 00:06:32
奴隷売り @a_slave_trader

「ああ、さっきの客で今日は終わりだ。馴染みのお客様がいらっしゃったら失礼の無いよう丁重にお断りしろ。あと二階の奥の部屋の奥様には4番のワインを持っていけ、ああそれだ……なんでかって? いいから言うとおりにするんだ。」

2014-05-06 00:10:56
黒猫レストラン @rest_blackcat

「看板をしまってくれ、この天気じゃもう客は来ないだろ。」

2014-05-04 09:14:40
黒猫レストラン @rest_blackcat

「最近奴隷をつれて歩く奴等を見かけるが、気でも狂ってるんだろうな」

2014-05-04 11:14:40
奴隷売り @a_slave_trader

@rest_blackcat 『やぁ、こんばんは。店はまだ開いているかい?』 青い瞳の男が扉を遠慮がちに開けて尋ねた。

2014-05-06 00:13:05
黒猫レストラン @rest_blackcat

@a_slave_trader 「ええ、開いてますよ。お好きな席へお座りください。」(カウンターに座っていた主人が立ち上がる)

2014-05-06 00:14:48
奴隷売り @a_slave_trader

.@rest_blackcat 『ああ、有難う。後からもう1人来るんだ、少し待たせて貰うよ。しかし春とはいえまだ夜は冷えるね…』 テーブルの一席へと歩いていき、コートを脱いで腰をかける。グレーのアカデミック・ガウンから細い十字架がチラリと覗いた。

2014-05-06 00:19:29
黒猫レストラン @rest_blackcat

@a_slave_trader 「牧師様でいらっしゃいましたか。こんな夜分遅くまでお仕事とは大変ですね。」(テーブルの上に水の入ったグラスを置く)

2014-05-06 00:22:26
奴隷売り @a_slave_trader

.@rest_blackcat 『はは…いや、仕事じゃないんだ。昔の弟弟子を探していてねね。行方が分からなかったんだが、この街にいると聞いてはるばる会いに来たのさ』

2014-05-06 00:24:46
黒猫レストラン @rest_blackcat

@a_slave_trader 「そうでしたか、弟弟子さんも牧師様と再会できて喜んでいられるでしょうに。ご注文は弟弟子さんが来られてからお伺い致しましょうか。」

2014-05-06 00:28:57
奴隷売り @a_slave_trader

.@rest_blackcat 『そうだね、そうしてくれ。久しぶりだから、会えて本当に嬉しいよ』 …と、レストランの扉の鐘を揺らし、館の主人が顔を覗かせる。 『おお、来たか。早かったな』

2014-05-06 00:32:39
黒猫レストラン @rest_blackcat

@a_slave_trader 「いらっしゃいませぇ・・・・牧師様、人を間違えていませんか?」(近づいてくる館の主人を見てから牧師に尋ねる)

2014-05-06 00:35:10
奴隷売り @a_slave_trader

.@rest_blackcat 『ん? いや、彼で間違いはないよ。もしかして顔馴染みか? 同じ街だものな、そういうこともあるだろう』 明るい調子の牧師を嫌そうな顔で見ながら、主人の男はやや乱暴に椅子を引いた。

2014-05-06 00:38:00
黒猫レストラン @rest_blackcat

@a_slave_trader 「・・・お水をご用意します、少々お待ちください。」(口元だけ笑ったまま水を汲みにカウンターへ戻る)

2014-05-06 00:41:15
奴隷売り @a_slave_trader

.@rest_blackcat 「なんでよりによって此処なんだ…」 男が声を潜めて抗議する。牧師はきょとんとした顔。 『近かったからだよ。何か都合が悪いのか?』 「俺の生業は嫌われることも多いんだ、この店は特に…」 レストランの店主が水を持ってきて、男は喋るのを辞めた。

2014-05-06 00:46:25
黒猫レストラン @rest_blackcat

@a_slave_trader 「お待たせ致しました、水です。」ゴッ! (乱暴にテーブルに置かれたグラスからいくつかの水滴が館の主人の顔に飛び散る)

2014-05-06 00:49:04
奴隷売り @a_slave_trader

.@rest_blackcat 「……」 無言で紙ナプキンを取り出しテーブルと自分の顔を拭く男。 『なんだ、随分ワイルドな接客だな』 牧師は感心したような様子で的外れな感想を言い、去っていく店主の背中を見つめている。

2014-05-06 00:53:12
奴隷売り @a_slave_trader

『今日は奢りだ、何でも頼んでいいぞ。パイを食べようか。アップルパイ……は、無いか。昔は好きだったよな。今は何が好きなんだ?』 メニューを眺めながら相槌を待たず喋る牧師を、警戒の篭った瞳で男が睨む。やがてポツリと言葉を漏らした。 「……俺がここにいることは誰から聞いた?」

2014-05-06 01:00:01
黒猫レストラン @rest_blackcat

「アイツが座った席は後で消毒しよ」

2014-05-06 01:05:17
奴隷売り @a_slave_trader

『ここの教会から洗礼者名簿を貰ったんだ。この街だと祝祷を受けている者は少なくてな。年が近そうな者を片っ端から当たっていったら、見事当たったというわけさ』 「……」 頭痛を抑えるように額に手をやる男。お節介のシスターの勧誘を断ろうとして口が滑ったのが運の尽きだった。

2014-05-06 01:06:06
奴隷売り @a_slave_trader

運ばれてきた料理を口に運ぶ牧師。男は魚を包んだパイをつまらなそうに啄いている。 『お前があんな仕事をしているとは驚いたよ』 「…聖職者があんな場所に来たら駄目だろ」 『うちはリベラルなんだ、娼館への出張ミサもやってる。それに悲しいことだが聖職者の中にはああいう場所へ通う者もいる』

2014-05-06 01:16:07