『「汚名挽回」は誤用じゃなかった』には同意できないなぁ
一見なるほどと思うがこれはおかしいと思うよ。 『「汚名挽回」は誤用じゃなかった 国語辞典編纂者のツイートが話題に 三省堂国語辞典にも説明が』http://t.co/xqgQzTRZ9J
2014-05-06 12:01:16『「汚名挽回」は誤用じゃない。「疲労回復」と同じイメージで「汚名返上」と同様に使うことが可能』という見方がありますが、同意できないですね。
2014-05-06 12:01:52「元気回復」という使い方だけでなく「疲労回復」の使い方があるのは分かります。同様に「遅れを挽回」「劣勢を挽回」の使い方があるのも分かります。 しかしその用例には共通点があります。それは「度合い」の意味を含む、ということです。
2014-05-06 12:02:33『ひろう【疲労】:1 つかれること。くたびれること。 「 -が蓄積する」』(大辞林)←蓄積というようにその度合いの概念があります。
2014-05-06 12:03:12『おくれ 【遅れ/後れ】 :2 予定された進度、決められた時刻・期限などよりおくれること。おそくなること。また、その度合い。』(デジタル大辞泉)←「その度合い」とあります。
2014-05-06 12:03:23『れっ‐せい 【劣勢】:勢力が劣っていること。形勢が不利であること。また、そのさま。』(デジタル大辞泉)←「形勢」に、状態や勢力関係、つまり度合いの意味がありますね。
2014-05-06 12:03:55度合いの意味があるから、その失った・悪くなった分を取り戻す・元に戻す、という表現でもおかしくないわけです。だから「遅れを回復/挽回/取り戻す」とは言っても「遅刻を回復/挽回/取り戻す」とは言わない。
2014-05-06 12:04:34日本語は略すのが好きな言葉ですから、「汚名挽回」という言葉の発想になるのは別に不思議じゃありませんし、使っちゃう人はいるでしょう。
2014-05-06 12:11:05でもそれは「昔から使われてきたから間違いじゃない」ではなく、「間違いだけど昔から使っちゃう人はいた。間違いだからあまり使われなくなった」だと自分は思います。
2014-05-06 12:11:17もちろんその後「間違いだったけど、よく使われるようになって正用になる」ことを否定するものではありません。「独壇場」とかまさにそうだしね。
2014-05-06 12:11:31