アートのeコマースの現状/オンラインアートフェア
FITのアートのeコマースについてのトーク http://bit.ly/a3PZkv に行ってきた。メインはジェームス・コーハンが始めるオンラインアートフェアのVIPアートフェア http://vipartfair.com/ 1月22〜30日出展料は約50万円から200万円。
2010-11-06 11:32:522011年1月のVIPアートフェア http://vipartfair.com/ 日本からは小柳画廊が共同創設画廊に名を連ねていて、あとはスカイ・ザ・バスハウス、オオタファインアーツ、ミヅマアートギャラリー(@mizumaart)が出展。
2010-11-06 11:36:58アートのeコマースのトークでは色々面白い話があったが、90年代には皆写真でアート買うなんてありえないと思っていたと、90年代後半には顧客にメールでイメージ送っても、やっぱりポジフィルムを送ってくれと言われて送ることが多かったと(なんとなくモノがほしいらしい)。
2010-11-06 13:03:3290年代の終わりにアートネット、サザビーズ、ebayがかなりの投資をして、アートのオンライン販売を試みたが、どれもうまくいかずに、一旦消えた。が、去年あたりからアートネットのオンラインオークションが急激に成長しはじめ、確か2009年には200%以上成長したと。
2010-11-06 13:05:48アートネットのオンラインオークションの平均単価も2009年が$2600ドルだったのが、今年は$5000に上昇。また、ギャラリーでの実際の販売も多くが、メールベース(顧客は実際のモノを見ていないことが多い)になってきているとのこと。
2010-11-06 13:08:18あと、面白かったのが、2003年頃と今のウェブ比較。ギャラリーのウェブサイト例えばロンドンのWhite Cubeの2003年 http://bit.ly/dvRiya と今 http://bit.ly/cgAD4I やPaceギャラリーのサイトなんかも比べて、
2010-11-06 13:12:52今は各ギャラリーがかなり情報量の多いサイトを作っていること(昔はサイトに画像などをあげていなかったのが)今は画像をどんどんあげて、商売につなげていると。
2010-11-06 13:14:12今回のVIPアートフェアがアートネットなどオンラインでアートを売っているサイトと何が違うのかという質問には、通常のオークションは皆がその場で決断しないといけない場ということでお金が動くと、アートフェアも似たような心理状況(2〜3日の間に)であり、それをオンライン上で作りだしたいと
2010-11-06 13:16:28もう一つは、なんと行ってもアートフェアは販売もともかくプロモーションの場なのだから、オンラインで顧客コンタクト情報を容易にやりとりできる(客は予めユーザー登録しないといけない)オンラインアートフェアはそいう意味でも有用だと。
2010-11-06 13:19:36またバーゼルに1000万円以上(ブース400万+パーティー、輸送費、人件費)かかるのだから、200万円以下のオンラインアートフェアはお値打ちだとも(まあ、主催者的には営業トークだけど)。
2010-11-06 13:22:16会場では初老の方がやや意識的にアートは見ないとわかる訳ないだろう、JPGとメールでアート取引するのはおかしいと憤っていた。ただ、パネル達は別にラディカルなヴァーチャル推進というよりは、本当はそのほうがいいんだけど、まあまあそういう時代ですから、、、という感じだった。
2010-11-06 13:24:38自分は年代的にも、仕事的にも、ライフスタイル的にもオンラインどっぷりだけれど、40代、50代のディーラーやコレクターがパネルでこういう話をしているのを聞くのはNYはすごいなあと思わざるを得ない。
2010-11-06 13:29:01まあ、そのうち、バーゼルあたりから実際のフェアに補完的にバーチャルフェアが始まるかなと思っていたけれど、バーチャル単体から来るとは。参加ギャラリーには24時間体制(オンラインだけに)でスタッフ貼りつけてくださいとお願いしていると言っていた。世界中の相手できるのはある意味大変。
2010-11-06 13:34:25VIP Art FairはViewing in Privateだけれど、そういう意味では見るほうも相手するほうもお互いにViewing in Pajamaでもあるというジョークも当事者は笑えないかな。
2010-11-06 13:35:47寝て忘れる前に最後にもう一つ。画廊で対人でのコミュニケーションをするのが面倒だとか、別にアートを深く知っているわけではないけど、雑誌なんかで見て衝動的に買う若いコレクターにとって、アートネットのオークションが歓迎されているらしく、そういう需要もオンラインアートフェアにはあるかもと
2010-11-06 13:39:14昨夜のトークでもう一つ面白かったのが、若手作家を買うコレクターが、最近は買った作家とFacebookで友達になると、その友達達の作品も見るようになるそして買うというのを繰り返している内に、なんとなくコミュニティーが形成されて、
2010-11-06 23:08:48その周辺の若手作家からどんどんFacebookを通じて売り込みがあり、そこから直接安い作品(何百ドル)を買うことも結構あるということで、ディーラーのジェームス・コーハンは微妙な顔をしていたが、最近の若手作家はそういう風にウェブを使ってどんどんプロモーションをしているよとのこと。
2010-11-06 23:11:02パネルのもう一人は、Paceギャラリーの出資を受けたオンラインカタログパブリッシャーArtifex Press http://bit.ly/dkQEtX の人。最初はPaceの作家のモノグラフをオンラインで展開していく(もちろん画像テキストだけでなく、音声、ビデオ含む)のだが、
2010-11-06 23:22:28Paceギャラリーの出資を受けているだけで別会社なので、別のギャラリーの作家のモノグラフもどんどん展開していくとのこと。肝は本だと出版したら変更できないが、これはデータベースであり、アップデートしていけるということ。ウェブだけでなく紙、アプリその他もアウトプットとして考えている。
2010-11-06 23:25:04そしてモデレーターは若手ギャラリーの連合で、マイアミではアートフェアもやるNADAの共同設立者で、アートコンサルタントの人。みんな若いわけではないけど、よく知っていて耳が早い。このレクチャーはFITのアートマネジメントコースの修士学生達が授業の一貫で企画したもの。いい企画。
2010-11-06 23:30:00