英都物産⑦〈スキー旅行〉

【1】〜【24】
5
∞まゆか∞【終了】 @8mayuka8

<スキー旅行>【1】 ある冬の連休。 職場の有志で、スキー旅行に出かけた。 男女合わせて10人ぐらい。 年齢層も幅広かった。 安田さんと丸山さんも居た。 みんなで旅行なんて初めてだった。 会社にいる時よりも砕けた雰囲気で、行きの列車からすごく楽しかった。

2014-03-12 16:28:21
∞まゆか∞【終了】 @8mayuka8

【2】 いざゲレンデに着くと、ほとんどの人は初心者に毛が生えた程度で、上級者コースへ行く顔ぶれは少なかった。 女性では私だけ。 「まゆちゃん、滑れるんやなぁ。」 『はい。父の影響で、子どもの頃から…』 「キャリア長いなぁ!俺は大人になってからやねん。気持ちだけで行くけどな」

2014-03-12 16:28:46
∞まゆか∞【終了】 @8mayuka8

【3】 安田さんは明るく笑った。 『ボーゲンできたらどこでも行けますよ』 「カッコつけたかったのになぁ〜。置いていかんといてな」 『え、あ…。たぶん』 「冷たっ!」 『飛ばすの好きなんです、すみません』 「ええよ。必死でついてくわ」 リフトを降りると信州の山並みが一望できた。

2014-03-12 16:29:08
∞まゆか∞【終了】 @8mayuka8

【4】 「コレ見るだけでも、無理してでも上級者コース来る価値あるよなぁ!」 『ですよね!私もそう思います。』 この景色が見たいから、毎年スキーに来るんだと思う。 コブがいっぱいの上級者コースを、安田さんはほんとにボーゲンで降りて行く。 ちょっとへっぴり腰だ。 …あ、コケた。

2014-03-12 16:29:22
∞まゆか∞【終了】 @8mayuka8

【5】 上から一気に安田さんのところまで滑り、目一杯雪をかけて止まる(笑) 「うわぁ!まゆちゃん、ヒドイわぁ〜(泣)」 『すみません(笑)大丈夫ですか?』 起きるのを手伝う。 それでも何本も、私に付き合って上級コースを滑ってくれた。 あの景色が見たかっただけかもしれないけど

2014-03-12 16:29:47
∞まゆか∞【終了】 @8mayuka8

【6】 お昼はみんなで食べることになっていたので、少し降りる。 ボードの人がいっぱいいるゲレンデを通ると、その中を颯爽と滑る人が居た。 「あ、マルや!」 『え?あれ、丸山さんですか⁉︎』 「あいつ、めっちゃ上手いやろ?」 …ゲレンデマジック めちゃくちゃカッコいい、丸山さん。

2014-03-12 16:30:15
∞まゆか∞【終了】 @8mayuka8

【7】 みんなでお昼を食べた後、ロッジの脇で少し遊んだ。 誰かが作った小さなジャンプ台を見つけて、飛ぼうって話になる。 丸山さんがボードで挑む。 見事にジャンプが決まると、女性陣から歓声が上がる。 安田さんもスキーで挑む。 見事に転んで、笑いが起きる。 『私も!!』

2014-03-12 16:30:30
∞まゆか∞【終了】 @8mayuka8

【8】 「ウソ!危ないって!!」 丸山さんに止められた。 『だってこんなん、楽しいじゃないですかっ!』 子どもの頃、よくやったもん。 直滑降で降りて、飛ぶ。 「なんか、いつもと違うな。こんなにはしゃぐんやな。」 「急に子どもみたいになるよな。」 『そーですか?』

2014-03-12 16:30:51
∞まゆか∞【終了】 @8mayuka8

【9】 『だって、せっかく来たのに、楽しまな損でしょ?』 スキーは、私を子どもの頃に戻すのかもしれない。 その後、みんなでソリ遊びもして、いっぱい転んで、いっぱい笑った。 たっぷり遊んだあと、またそれぞれに滑る事になった。 安田さんは、やっぱり私に付き合ってくれた。

2014-03-12 16:31:10
∞まゆか∞【終了】 @8mayuka8

【10】 リフトから、颯爽と滑る丸山さんが見えた。 『かっこいいなぁ〜』 「あ。丸山株、上がってる?」 『上手い人ってかっこいいですよねー。私、ボード全然出来へんから、尊敬します。』 「俺…がんばろ。」 『安田さんはそんなん関係ないでしょー。』 「どーゆー意味?」

2014-03-12 16:31:31
∞まゆか∞【終了】 @8mayuka8

【11】 『安田さん、いっつも優しいし楽しいし。今も私に合わせてくれてるでしょ?』 「まゆちゃんとおりたいからな♬」 『またそうやって茶化す〜』 「結構本気やねんけどなー。」 『…』 「なぁ。彼氏おるって言うてたっけ。」 『?…はい。』 「順調?」 『え?…はい』

2014-03-12 16:31:48
∞まゆか∞【終了】 @8mayuka8

【12】 「そっか〜。じゃ、困らせたらあかんな。」 ドキドキ 「もし別れたら教えてな♬」 リフトが着いて、安田さんが先に滑り始める。 心がざわざわしてる…。 なんやろ?この状況。 私…安田さんの優しさに甘えすぎてた…? あ。 安田さんが派手に転んだ。 板もストックも…

2014-03-12 16:32:08
∞まゆか∞【終了】 @8mayuka8

【13】 安田さんのだいぶ上に取り残された板を拾って、届ける。 「派手にいってもーたわぁ」 雪まみれで笑ってる。 『大丈夫ですか?』 手を差し出す。 「ありがとぉ」 私の手を掴むと、グイと引き寄せられる。 バランスを崩して、安田さんに覆い被さる形になった。

2014-03-12 16:32:34
∞まゆか∞【終了】 @8mayuka8

【14】 顔が近い、と思った瞬間、更に引き寄せられて唇が触れた。 うそ…。 慌てて離れようとしたら、両手が背中に回って抱きしめられる。 それを振りほどくように、離れた。 安田さんは両手を広げて仰向けのまま 「あー!もうっ‼︎ 困らせんとこうと思ったけど、あかんわ。」

2014-03-12 16:32:56
∞まゆか∞【終了】 @8mayuka8

【15】 「困った顔、もっと見たくなった。俺、いっつも優しいわけじゃないで?」 見たことのない安田さんの表情にドキッとする。 けど、平静を装う。 『何言うてるんですか〜 早く起きてくださいよ。降りましょ?』 先に立ち上がる。 しばらくして、安田さんは渋々のように起き上がった。

2014-03-12 16:33:17
∞まゆか∞【終了】 @8mayuka8

【16】 気まずい空気のまま、みんなの元へと急ぐ。 これ以上2人きりで居たくない…。 みんなと合流すると、いつもの安田さんに戻っていた。 夕飯の後、安田さんたちの部屋で飲むことになって、みんなで集まった。 ちょっと迷ったけどひとりだけ断るのも変だし、みんな居るから大丈夫か。

2014-03-12 16:33:36
∞まゆか∞【終了】 @8mayuka8

【17】 みんな弱いみたいで、すぐに出来上がってた。 私も、なんだか眠くなってきた。 久しぶりに滑って疲れたのかな…? …⁉︎ 気づくと、ベッドの上にいた。 手足を縛られてる⁉︎ 服…着てない⁉︎ 「あ、起きた?」 安田さんの声がする。 『ちょっ…コレ、なんですか!』

2014-03-12 21:21:46
∞まゆか∞【終了】 @8mayuka8

【18】「おっきい声出したら、マルが起きるで?」 ⁈ 隣のベッドで丸山さんが眠っていた。 「まぁ、俺は別にええけどな。マルが起きても。」 『みんなは?』 「もう部屋に帰ったよ。…それにしてもコレほんまに効くねんなぁ」 薬の瓶を持って、見たことのない顔で笑う。 睡眠薬…?

2014-03-12 21:22:00
∞まゆか∞【終了】 @8mayuka8

【19】 『解いてくださいっ』 「ふふっ。なんでー?今からがお楽しみやん。」 安田さんがベッドに近付いてきた。 『いやっ やめてくださいっ…!』 「その顔、エエなぁ。大丈夫や。すぐに気持ち良くなるって。」 首を横に振る。 「大倉とはシてるんやろぉ?」 ⁉︎

2014-03-12 21:22:31
∞まゆか∞【終了】 @8mayuka8

【20】 『大倉さんから何か聞いたんですか?』 「やっぱりか。そうやと思っててんなー。」 カマをかけられたんだと気づく。 「なぁ。俺にもシてぇや。」 私の顔を跨いで、それを口に捻じ込まれる。 んっっ 喉を突かれて、涙が出る 「もっと舌使えよ」 冷たい目で見下ろされる

2014-03-12 21:22:57
∞まゆか∞【終了】 @8mayuka8

【21】 こんなの、安田さんじゃない… 「無理矢理されるの、好きやろ?」 私の口からそれを引き抜くと、今度は大きく開かれた私の足の間に顔を埋めた。 『いやっ! やめて…んっ』 「身体は正直やなぁ? どんどん溢れて来てんで?」 突起を舐めながら指を差し込んで中を掻き回される

2014-03-12 21:23:35
∞まゆか∞【終了】 @8mayuka8

【22】 「やっぱりな。絶対エロいと思っててん。」 満足気に言うと、自身を一気に挿れる。 『いやぁっっ』 「だからぁ。マルが起きるって。あ、それとも2人がかりのが良かった?」 ぶんぶんと大きく首を横に振る。 「ぁあ…中、めっちゃ熱いわぁ」 更に激しく奥まで、何度も突かれる

2014-03-12 21:23:56
∞まゆか∞【終了】 @8mayuka8

【23】 自分が嫌になった。 隙だらけの自分も、嫌と言いながら感じてしまう自分も…。 達した安田さんはベッドに横たわった。 「大倉とのこと、みんなには内緒にしといたるわ。それと、今日のこと大倉に知られたくないやろ? だから、俺ともシよな?」 黒安田、降臨。

2014-03-12 21:24:14